カロー大滝

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小川谷 カロー大滝
—【東京都 西多摩郡 奥多摩町 日原】—

滝の記録

訪問日 2017年10月7+8日
活動の形態:中~上級滝巡り+α / 電車+バス
装備:8mm20m, 沢タビ
感動度:けっこう~かなり

①雨が降った

今回はかなりお気軽な気分。
感覚を下げないことが一つの主目的。

前日夜から朝にかけて
結構な雨が降るとのことで、
普段は水量不足が問題の、
カロー大滝を
チャンスと見る。


雨が10~11時ごろまで
小雨で降りそうだったので、
東日原11:25着でルートを組んだ。

鍾乳洞見物の人たちは、
街の格好とあんまり変わらない感も出て、
学生時代を思い出したバスのひととき。

東日原から鍾乳洞手前まで歩く。
売店前にて沢靴に履き替える。

②タワ尾根

本来は日原川の小川谷は、
林道沿いに歩いていけて、カロー大滝も
そこまで大変な滝ではない。

しかし、東日本大震災によって、
林道脇の岩が崩落したのか、
長らく通行止になっていて、

小川谷支流に行くには、
「タワ尾根」と呼ばれる
急な尾根で迂回する必要がある。

一石山神社の看板があり、
階段を登って行く。

工事中でルートがわかりづらかったが、
とにかく裏山の方に進んでいけば良い。

急登との記載があったが、実際に急登。
ペースを落とさずに進めば、
やはり疲れてしまう。

キノコがたくさん生えてました。

個人的にキノコへの注目度は
最近増してます。

一石山の案内。

③迂回す

迂回してる記録は2種類見てました。

小さく迂回するのは、
最初のピークを過ぎてから
降り始めてすぐに案内があるという
ウォーターウォーキング2の記述。

大きめの迂回は一石山を過ぎて、
次の山の手前から尾根を降りるという
宗像さんの記述です。


一石山までは特に降った箇所の記憶はなく、
むしろその少し手前に、工事中なので
小川谷林道へは降りれません。
という小看板がありました。

一石山を過ぎたら降りがあったものの、
逆にそこには案内がなく、怪しいので、
大きめに迂回するルートを選択。

と言っても、道はないので、
適当に東に伸びる尾根に横移動していって、
尾根とも谷とも言えない微妙な箇所を
一歩ずつ林道へ近づいてきました。

途中、一瞬黒い何かが、
遠目の目の前から
消える瞬間を目撃。

多分、クマでした。

マスタケ?

白いキノコ

最後は今までの経験に基づく気合いで、
ひたすら降ります。

林道が見えてきたところ、
なんと崩落防止の鉄柵が
林道への降りを阻んでました。。

しかし、わずかに水が流れる
支流の下だけは柵がなかったので、
そこに移動し、ハーネス装備して、
5m弱の懸垂で林道に着。

正解の尾根よりも
南側を降りてしまったので、
困難を強いられました。。

④カロー谷を駆ける

林道を少し歩いて
カロー谷出合まで進みます。

まさかまさか、迂回ルートに
これほど時間を取られるとはおもわず、
カロー谷は沢沿いを遡行予定だったのですが、

全く不可能な時間になってしまったので、
作業道は全て利用することにします。

カロー谷は下部に少しいい感じの
ゴルジュがあるそうだったので、
それを体験できなかったのは残念です。


ひたすら作業道を進むと、
突然道がなくなって、
沢沿いを少しで、
布状にかかる7mの滝があります。

ここは、道があったかもですが、
右岸の急斜面を小さめに巻きました。

そしたら上に橋がかかっていて、左岸に移動。

すぐに別の7m滝があります。

この先も出来る限り、作業道に乗りますが、
一部川の渡渉などは必要でした。

⑤カロー大滝

後半、刺がある植物が
密生するあたりで道はなくなり、
沢沿いを進みます。

2段5mの滝

これを越えるとカローの大滝が待っている。。。



どん。



この滝としては納得できる水量。

少ないと上部は1本の筋になってしまうよう。

これが、翌日だったら多分、
結構減ってしまっていることが予想されます。

右岸側を少し岩が覆っているのもいい。

俯瞰をすると、
上段と下段のバランスが良く、
30mはある規模感なのがわかる。

絶望的に時間はなかったですが、
いろんな角度から撮影をしてみました。

⑥登山道へ急げ

滝下から右岸側に山道が伸びているらしく、
そこの入り口が危ぶまれたが、
それはあっさりと発見。


参考にしたカロー谷のレポは、
この谷を詰めるコースだったので、

そうではなくうまいこと山道で
主要な登山道に出れないかと、
山道に乗り続けることを選択。

しかし、山道は延々とトラバースを続けて
登山道に行ってくれる気がしない。。。

これは、まさか隣の別の谷の、
小屋とかと繋げるための
生活的な道なのでは?と判断。


すぐさま近くの支流を登り始めるが、
この日の動き方が悪かったのか、
ももの前をつってしまい、
回復に時間を取られる。

そこから、何度も何度も
尾根を乗り継ぎながら、
北の主要登山道(天目山の西あたり)を目指す。


最終バスの時刻は18:52。

登山道に出てから
東日原のバス停までの参考記録は、
2時間と記載されていた。
(この辺りは当日、この時間ごろ把握。)

そしたら、何としても、
登山道に16:52までにつかないと、
いけないがそれはかなり厳しい状況。
つけても、季節的に早々の闇下山が確定


バスを逃したら、
奥多摩駅まで闇の中3時間以上かけて歩くか、
高額なタクシー利用ができるのか?
東日原に宿はあるのか?
など不明事項が多数

バスに間に合っても、
泥だらけでKKのまま、電車帰りルート。

ところどころ、クマの足跡があり、
兎にも角にも、登山道までの
尾根の間の緊急ビバークだけはありえない。


沢登りの詰めでは、

「あ、光が見えた!
 あそこが登山道のある箇所に違いない!」

って思ったらそこは
目的の稜線から派生する、
尾根(もしくはそのさらに枝尾根)で、
反対側も下がってるからそう見えた
なんてのはザラで、

今回もそれを、
4回ぐらいやってようやく登山道。

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⑦一杯水

とにかくダッシュで下山を目指す。

そしたら小屋にたどり着く。

看板には「一杯水」と書いてある。

ちょうど水に不安があったし、
汲めるなら汲みたいと様子を見てみると、
人が現れた。。。


あるお方
「散らかしちゃってて、すんません。」

「(ん?)水って汲めるんでしょうか?」

あるお方
「汲めると思いますよ。3分ぐらい先で。泊まって行かれます??」

「いや、なんとか下山したいです。」


と、一旦お別れし、水を汲みに行く。
1リットルは汲めてこれは安心。

しかし、その間にもみるみる暗くなっていき、
最近、ヘッドライトの明かりが暗すぎて、
闇下山に不安を抱えていた。
(後に、電池の残量不足であることが判明)

こんな時のための避難小屋なわけだし、
明日も自由だから泊まるのはアリ
なことに気づく。


避難小屋に戻って、中に入ったら、
床がしっかりしていて、洗濯物のハンガーと、
かける場所まで用意されていた。

どうやら僕は本日3人目らしい。

ここでは、防寒着を
最低限は持ってきてたのが幸いし、
全体的に着替えて、そこそこあったかく変身。

⑧宴

靴も履き替えて、モコモコしてたら、
もう一人の方がやってきた。

荷物を置いたまま、天目山の山頂を
見に行っておられたとのこと。

帰りにいきなり暗くなって
焦ったとのことだった。


見知らぬ人と、
夜の山小屋で過ごすなんて、
奇妙な体験だったけど、

みんな山が、好きなんだろうな
という妙な安心感があって、
自然と色々話してしまう。


最初のお方(Aさん)は
登山歴30年のベテランで、
公共交通機関をベースの
近郊の単独行がメインの方。

天目山から帰ってきた方(Bさん)は、
猟師の免許も取っておられる、
30歳前後の神奈川の方。


宴が開かれて、Aさんには
ウイスキーやチーズを
いただき、
Bさんにはリプトンのあったかいお茶や
バナナを
いただいた。

それぞれの重層感ある
山のお話が聞けて単純に楽しい。

持っていた、ろうそくはなかなかいい感じの
雰囲気を醸し出すのに、貢献しました。


ただ、ビバーク装備は皆無。

唯一、
エマージェンシーシートを持っていたが、
ごわごわしていて、正直使いにくい。

バスタオルを床に引いて、
硬さの軽減を試みたが、それでも硬く、
しかもめちゃくちゃ寒い。。
起きては寝ての、ちょっと苦しい夜でした。

シュラフとマットさえあれば。。。


1日目 コースタイム
~のんびりと奥多摩に向けて移動~
10:58 奥多摩駅バス発
11:25 東日原
11:53 沢装備後階段の前に
12:41 一石山
13:13頃 クマ目撃
13:51 鉄柵に阻まれる
14:07 林道に降りる(迂回完了)
14:18 カロー谷に入る
14:45 7m布状の滝
15:36 カロー大滝着
15:46 カロー大滝発
~詰め上がりで苦戦~
17:03 登山道…
小屋→水汲み
17:25 再び小屋
18:13頃 既に真っ暗で宴中
→就寝

⑨山を降りる

翌朝。寒かったので一番早めに起きて、
荷物をまとめていく。

荷物を置いたまま、
天目山山頂を踏みに行くが、
ここでBさんとはお別れとなる。

しかし、誤って15分ほど
東日原に下る道を行ってしまい、
タイムロス。

天目山はひらけていて
かなり眺望が良かった。

急斜面の尾根を強引に降って、
ダッシュで小屋に戻るとAさんはまだおり、
天目山が拓けている真実をお聞きする。

僕はしばらく休んで
一人になってから出発した。

たまに狭いところはあるけれど、
概ね非常に歩きやすい尾根で、
小屋から1時間足らずで降りてしまった。。。
(闇下山できた可能性大)

下りの尾根にあるなかなかの三本杉。

バス停で入念にストレッチ。

今回、もも前がつってしまったのも、
普段含めて滝の前後にもっと、
ストレッチをやっていこうと誓いました。

もえぎの湯は
早い時間からやっているのはいいです。

ただこの時間でも結構混み気味で、
7年ほど前の著しく湯船が汚れていた、
あまり良くない記憶を、
塗り替えてくれるものには
なりませんでした。

奥多摩駅周辺の大きめの温泉は、
残念ながら完全に、
需要と供給のバランスが取れてないです。

2日目 コースタイム
6:03頃 小屋出発
ルートミス…
6:47 天目山(三ツドッケ)
6:52 天目山発
7:02 小屋着
7:16 小屋発
8:16 登山道の入り口付近
9:07 バス出発
→氷川の三本杉→もえぎの湯→帰路へ…

⑩まとめ

雨後のカロー大滝は、
期待を裏切らないくらいの水はあり、
(めちゃくちゃではなかったですが)
訪れて良かったです。

天気の回復具合を待ったこと、
あとはタワ尾根東のルーファイ、
キノコ写真を撮りすぎてしまったこと
そうしたことが、今回の遅れに繋がりました。

ストレッチと緊急ビバークを兼ねて、
マットは今後なるべく用意していきたいです。

避難小屋ビバークは、
お二人と色々お話できたこと含めて、
山屋としていい経験ができました。

小川谷林道は2018年にも開通しそうなので、
カロー大滝は開通後まで
待つことをお勧めします。

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