滝いろ|南股谷の滝

活動記録



南股谷の滝

南股の滝・不動滝—【奈良県 吉野郡 川上村 神之谷】—

コメント

「今」を楽しむ滝を知った1日でした。

川上村の神之谷地域↓↓

滝の記録

訪問日 2017年5月4日
活動の形態:中~上級滝巡り&沢登り(3人)/車
装備:7mm30m×1, 沢タビ
感動度(南股,不動):かなり

①祈り

起床は道の駅上北山。

そこから山崎まで
かなりの距離を一旦北上し、
本日滝前で予定している
鍋の調味料を買い足しに。

またも南下して目的地へ向かうも、
その途中は、下多古川の入り口を通る。

この旅に出る直前に、
琵琶の滝で亡くなった方が
ひろたさんであることを知った。

直接の面識はないが、
中津川の夜、怯えながら
翌日のプランのイメトレを繰り返した際、
一番の参考ルートはひろたさんのものだった。

谷川連峰・奥利根・越後・北関東全般、
これだけの多くの世界を見せていただいた、
ひろたさんには、感謝してもしきれず
悲しい気持ちも強いです。

下多古の入り口を通るたびに、
今後も祈ることになるんだろうと思いました。
(不動七重 2017の翌日です。)

②南股の滝

この日の予報は終日小雨。

R169から初めて大迫ダム方面へ。
本沢川に沿ってしばらくして北股谷の出合。

南股谷出合よりも
やや北側に駐車スペースがあります。
下降点↓

すぐに入渓点となり、
大釜を持った2m滝を右側から超えていく。

すると、主瀑に到達する。

【南股の滝 4段50m】

南股の滝は大きな滝だけれども、
まずその空間が平和的で素晴らしい。

くつろげるような大岩が
滝前いくつもに点在している。

またここに戻り、
鍋をすることを誓って高巻きを開始した。

③落ち口から18m滝

南股の滝の高巻きは
あんまりよくはないです。

ぐずの斜面を登りながら滝側へトラバース。

落ち口に近づいていく時、
かなり切れている箇所があります。

ここで滑ったら終了なので、
南股の滝より上にいく際は注意が必要です。

最上段の滝

落ち口

面白いほどすぐに二俣があり、
まずは右の南股谷の20m直瀑まで目指すことに。

【18m滝】

名前がないのが惜しい美瀑でした。

イモリがいました。

遡行図には滝の落差の情報しかなかったため、
あまり期待しておらず、裏切られました笑。

感動の1本です。

④小滝と巨岩帯

18m滝は右岸高巻きです。

いくつか小滝が出てくるので、
それを超えていきます。

2条4m滝

2段4m滝

普通にルートはあります。

これをすぎると、
巨岩が埋め尽くす地帯になります。

沢沿いは困難なので、
右側から巻いていきます。

ここに巨木があったのは
帰りに気がつきました。

⑤奥に落ちる秘瀑

巨岩帯を巻いていくと
かなり平坦な場所があります。

そして、なにやら奥まったところに、
次の滝が落ちているようです。

この雰囲気は、シワガラ・奥多摩のネジレ
・植魚・桶側などに少し似てるような感じです。

【トイ状20m滝】

この場所に行くには、
胸近くまで渡渉する必要があります。

滝壺はかなり深い釜になっているので、
中からのポジションは限定されますが、
結構な迫力を感じられるいい場所でした。

岩沿いは、III+~IV級の
スラブ登りになるので、右側から巻きます。

⑥20m直瀑にて

しばらくなだらかな沢を登って行くと、
目的の20m直瀑にたどり着きました。

時刻は12:16

お腹も空いたので、
ここで鍋にすることを決めました。

滝前は水しぶきが寒く、
かつ小雨も降ってきたので、
鍋と並行して暖を取ることに。

肉と玉ねぎをたくさん食べれて、
カップ麺も食べれて幸せでした。

思えば、鍋をするのは
基本泊まりだったので、

こういう活動の途中での鍋は
初の試みでした。

1つの滝に2時間近くいるのは、
かなり久しぶりだったかもしれません…笑

⑦不動谷へ移動

トイ状の滝の落ち口。

18m滝にて、不動谷にも
行こうか相談しましたが、
2人が迷わずいきたいとのこと…だったので、
なんとか不動滝まで見に行くことに。

南股谷の序盤にて、
右岸を高めに歩いていたら、
そのまま二股の上の斜面に来たので、
トラバースして不動谷方面に進み、
降り立地ちます。

⑧滝もナメも越える

一人でちょっとした
ゴルジュに突撃しましたが、
左から巻いた方が早かったです。

4m滝

左から確か越えました。

次の4m滝

右側のバンドをトラバースして上へ。

6mの滝と9mの滝をさらに越えると
10mのナメ滝があります。

ここは最上部がゴム靴だと
異様に滑るそうなので注意です。

しばらく穏やかになりました。

⑨不動滝

不動滝 2段35m

この滝はあまり写真映えしません。

かすかに見える最上段が実際には大きく、
奥行きもあれば、扇状に広がる流れも美しい。

真下にいってもまた別の景色が覗ける

各々この滝には
感銘を受けているようでした。

まだこの上にも
少し面白い滝があるようですが、
この日はこれで精一杯。

いいところを味わえて帰路につきます。

⑩帰路と津風呂

南股の滝の高巻きだけは、
帰りの気が緩んでるときに
リアルな死のリスクを感じたので、
集中してもらって突破。

ここは最初の人がザイルをつけて、
滑落しても、落ちないように
後続がしっかりフォロー。

突破後はロープを張ってもらって、
プルージックを使うなど、
丁寧にいってもいい箇所でした。

少し反省です。

この後は津風呂温泉からの、
中華料理屋、大淀道の駅でした。

「今を楽しむ滝」の為に必要なこと。

それは
季節・天候・水量などの状況をベースに、
メンバーの装備と力量、意向を極限まで考え、
限られた時間の中で良い結果を得られるべく、
妥協なくプランを練ることなんではないかと。

少しヒントを得た気がします。

その他

翌日はのんびり明日香で古墳を見た後、
橿原神宮駅・ドコモショップなどよって、
和佐羅など滝も見て帰路につきました。

滝男さんがこの谷で
スマホを落としましたが
10日前後でどなたかが発見し、
津の警察署に届けてくれたそうです。

本人に代わってお礼申し上げます。

コースタイム
7:16 大曲滝立ち寄り
9:03 カマ谷の滝撮影
9:42 下降開始
10:01 南股の滝
10:13 南股の滝 高巻き開始
10:28 落ち口
10:51~11:06 18m美瀑
11:54~12:04 トイ状滝
12:16 20m直瀑着
~鍋パーティ~
14:00頃 20m滝発
15:31 不動谷に降り立つ
16:12 不動滝
16:30 不動滝発
17:07 南股の滝 落ち口
集中して高巻き&車へ…

アクセス

Step1 大迫ダムの西へ
Step2 北股川沿いに進む
Step3 地形図で入渓点を確認
Step4 20分前後で南股の滝

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