滝いろ|小草平ノ沢の滝

活動記録



小草平ノ沢の滝

―【神奈川県 秦野市 堀山下】―

コメント

この沢は距離も短く
総合的には1級とされていますが、
滝の登攀は難しめです。

滝の記録

訪問日 2015年3月4日
活動の形態:沢登り(単独) / 電車+バス
装備:サワートレッカー, 7mm30m
感動度:あまり…

①遅すぎた入渓

ミズヒ大滝で感動してしまい、
時間を割いて、二俣へ戻ってきたのは
14:10分前後。

ショートカットの登山道は
道を間違えたのか、
途中でなくなっていていました。

勘七の沢を経由していくことにしました。

途中堰堤にて、
残置スリングをつかんで越えますが、
やや危険なところとなっています。

その後、アプローチシューズのまま
勘七の沢F1も見た後、
すぐ近くで沢装備をしました。

入渓時間は14:40分になってしまいました…

②始まった登攀

小草平ノ沢(おぐさだいらのさわ)は
堀山の家までの標準タイムが2時間であり、
沢登り本でのグレードも一番簡単な
「1級」になっています。

下が5mのF1です。
小ゴルジュの入り口にかかります。

滝の右側を登って行きます。
スタンスもホールドもあることはあるんですが、

高度感はあり、というか
クライミング初心者なので、
簡単ではなかったです。

残置のスリングをつかめれば、
なんとかなるんですが、
そこまでがやや大変でした。

気力で登り切りました。

③連瀑にやられる

続きはそのまま3段12mのF2が待っています。

はっきり言ってどれもシビアでした。

今年の沢始めで体がなまりきっているし、
そもそも技術がないので、途中でとまって
足に負担がかかり、震えが始まります。

「明らかに場違いのところに来てしまった」
「技術力がなさすぎた」
となげいても、

そこはもはや降りれない登攀の途中、
小ゴルジュのまっただ中。

先に進むためには
開き直るしか道はありません。

・足に無駄に力をかけないこと
・水流沿いのスタンスを活用すること
・スタンスを逆算すること

などを現場で学びました。

そんな状況下の中段の滝の落ち口付近で、
右足のこむら返りが発生します。

もはやこれまでか。。。

初級の沢ということで
ちょっと気軽に来てしまい、

ありえないことに
準備体操もちゃんとしてませんでした。

④進む

しばらく悶絶しながら
休んでたら右足は回復をみせました。

そして三段目も突破します。

その後は最初の小ゴルジュほど難しい滝はなく、

足もやられて、時間も限られているので、
ちょっとむずかしそうな滝は即巻きました。

下のF3は倒木を利用して直登。

先にある2段F4は小さく巻きました。

⑤本日の核心

3~4mぐらいの、
チョックストーン滝が現れます。

左の壁の高いところに、
残置のスリングがあります。

足も痛いし、
ぱっとみ登れない気がしたので、
右岸を高巻くことにしました。

しかしこの高巻きが
傾斜がきつくてきつくて、大変で、
ぎりぎりのラインを見出します。

なんとか登り、
30mの懸垂で滝上に降りました。

⑥大滝と枝沢の詰め

そこからは非常に簡単な登りで、
しばらく進むとまた大きな滝(F5)があります。

いちよう、小草平ノ沢の大滝のようで、
落差は6~7m。下段を合わせると
もうすこしあります。

この沢の本来の核心は
この大滝を右から直登することなんですが、

時刻はこのとき16:16であり、
本厚木に20:00までに行くために、
左岸枝沢をつめることにしました。

大倉尾根に着けええ!
と祈りながらの一歩一歩。

終盤の傾斜は物凄くきつく、
油断したら転がり落ちます。

詰めはめちゃくちゃきつかったですが、
16:52には、無事大倉尾根に辿りつけました!

場所としては、
塔ノ岳2.8km 大倉4.2kmの
やや塔ノ岳よりでした。

⑦下山とまとめ

沢装備を解除し、大倉尾根を下山。
歩きやすいですが、
それなりに距離があります。

ギリギリヘッドライト無しですみました。

また、下山時には
ガイドツアーに遭遇して、
ガイドの方とお話できました。

技術不足は否めなかったですが、
入渓の時間がもっと早く、
準備体操をやっていれば、
直登はともかく、普通に詰めれたはずです。

沢は総合力ですがやっぱり、
最低限の登攀能力があることが前提で、
場数を踏むしかないと思います。

厚木の携帯ショップには
ちゃんと間に合いました。
無事に手続きができてよかったです。

アクセス

Step1 渋沢駅⇒大倉へ
Step2 二俣へ向けて歩く
Step3 勘七の沢を経由して入渓
Step4 登攀力必須。注意。

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