滝いろ|中川川 湯ノ沢の滝 黒棚

活動記録



中川川湯ノ沢の滝 黒棚+α

ニノ沢 20m滝—【神奈川県 足柄上郡 山北町 中川】—

滝の記録

訪問日 2017年9月3日
活動の形態:中級滝巡り (単独) / 電車+バス
装備:8mm30m, 沢タビ
感動度:けっこう(ニノ沢20m滝)

①掃除からの

前日の夜が開ける前までは雨。
雨が上がってから24時間前後で晴れた日曜日。

なんか気分が乗らなくて、
流れそうだったけれど、
夜通しでひらすら部屋の掃除、
特に机周りに取り組んだ。

そしたら、ここ4年くらいで
一番快適な環境になって、気分も高揚して、
そのまま始発電車で新松田へ。

②入渓

御殿場線のホームに、日曜なのに、
高校生が多かったのは、学園祭だった模様。

谷峨でバスを待ち、
中川温泉入口で下車。

今回の舞台は湯ノ沢である。

信玄館などの建物沿い、
湯ノ沢沿いに進み、堰堤前の広場で、
入渓準備。

3人パーティがいたが、先に出発する。

平坦な河原を進むと、
左手に水量豊富な5m滝が見える。

これが二ノ沢、後で可能なら
上から下降するプラン。

③湯田と深田

本流すぐ奥には
堰堤があり、右から越える。
木に掴まりながらくぐるが
滑っては行けない箇所。

そうしてしばらくで、
湯田堰堤が姿を見せた。 

下段は適当に登って、
上段は左岸の丸みある人工的な
ホールドが並べられた傾斜を斜上。

初級者は要確保。

そしたら、右岸から三ノ沢の
3段20m滝が落ちている。

河原の様子。

3m滝

ここで左岸から十二の沢が出合う。
さらに2段2条4m滝を越えれば深田堰堤。

これは確かに向かって
左が登ることができそうだが、
確保なしの単独で行くルートではない。

右岸巻きは明瞭で堰堤上に導かれる。

④黒と赤と両門

河原となったら、
十一の沢、十の沢と出会っていく。

九ノ沢は堰堤が連続。

八ノ沢は出合に2段30m滝をかける。

そうこうしたら、
目的地の1つ、四ノ沢の黒棚が見えた。

残念ながら水は少ない。
かなり狭まった地形を抜けたら滝前。

あまり広くはない空間。

思っていたよりは黒くないし、
つるつるの岩ではなかった。

黒棚の前は静寂。
癒し度はそれなりに高かったです。

小田急とバスで眠ってみたとはいえ、
ほぼ徹夜状態で眠すぎて、どこか
体調も悪めでした。

休憩後は、もう少し本流を進む。
右岸の五ノ沢には赤棚がかかる。

前衛のナメを半分以上、
フリーで登ってみたが、
その上がちょっと厳しく越えられない。
クライムダウンの練習になる。

赤棚に行くなら、右岸巻きだが、
斜面がグズグズで、頭はずっしりと重い。

さらに進んだナメ床は
湯ノ沢中流までで出一番の見どころ。
いい沢風景。

花崗岩系が綺麗に出ています。

やがて六の沢と七の沢の両門に至る。

水は少ないけど、不思議な場所でした。

この水量だから現在この地形なわけで、
もっと多ければ歴史の中で、
当然地形も変わっていたはず。

そんなことを思いながら
沢を引き返すことに。

⑥ニノ沢の滝

二ノ沢の下降なら、
八ノ沢の対岸あたりの尾根を登っていく
ルートですが、体調不良状態で
沢下降は危険なのと、今日の水量的に、
奥の大滝の見応えはないと判断。

二ノ沢のF2までは下から狙います。

下りでは湯田堰堤の右岸巻き降りが悪かった。

下の踏み跡は途中で崩壊していて悪絶。
高めも油断したら滑落必至で慎重に。

しかもここの巻きでは、
倒木ががっつり倒れてきて頭に直撃。

ヘルメットをつけていても、
初めてガーンとくるレベルの衝撃で、
つけてなかったら大変なとこでした。

二ノ沢 5m滝の右岸を登るともうすぐに、 
大きな滝の一部が見えたが、
ここからの右岸トラバースは、
特に単独では非現実的。

右岸も左岸もかなりの絶壁で
どうしたもんかと思ったら、
直登できそうな気がして下へ。

水流ちょい浴びますが、
スタンス豊富で突破可能 Ⅲ- 。

釜のある2m滝です。

なんとか落ちないように越えると、
20m滝が!!

黒棚よりも遥かに多い水量!
適度に形成されたなかなかの球状空間!

ちょっと甘めかもですが、感動しました。

⑦ニノ沢の下降

さてこの滝は下降がたいへん。

5mのクライムダウンは怪しいので、
右岸からの懸垂を狙いますが、足場が悪く、
狙いをつけた支点用の木にたどり着くのも難儀。

そこから、何回かに分けて下降。
懸垂したとこは、セットが甘く、
最後のほうでロープがねじれて焦る。

結局、右岸トラバースを断念したとこに、
戻れた形になり、そこからもう1回
木にかけて下へ。

⑧温泉へ

3人パーティは左岸で
ロープトレをされてました。

先週は黒部 赤木沢に行かれたという
調布のパーティの方々でした。
先に下降されていく。
(四季山岳会の方々)

しばらく、大岩で
寝そべりながら空の歌を熱唱。

堰堤下で装備解除。

ブナの湯まで移動し、
入浴&休憩室で仮眠をした。 

⑨橋+ダム

バスまでかなり時間があったので、
三保ダムの見学に向かう。

永歳橋

5キロ弱の距離を歩いて、
若干の運動不足を補い、
ダムを堤体の上から見学。

岩で作ったロックフィルダム。
駐車場の売店でダムカードも入手した。

水没した世附集落の当時を残した三保の家

そこからさらに南の
神尾田トンネルバス停まで
1キロくらい歩いて行動終了。
猛烈に込んでました。

コースタイム

8:22頃 バスを降りる
8:40 入渓準備完了
9:09 深田堰堤
9:28 黒棚
9:45 黒棚発
10:06 六ノ沢・七ノ沢 両門
10:40頃 湯田堰堤の下りで苦戦
10:53 ニノ沢 F1取り付き
10:57 ニノ沢 20m滝着
11:32頃 F1前に帰還
12:08 装備解除完了
〜ブナの湯でのんびり〜
14:18 永歳橋
14:24 三保の家
14:33 三保ダム見学
15:01 バス停着→行動終了→新松田へ

⑩まとめ

いい滝を見る!ってテーマからは
ちょっとそれます。

身近で不思議な沢風景を楽しみながら、
少し良い滝にも触れて、体力維持を図る。

そこに温泉と、ダム見学を
ミックスさせたようなプランでした。

そこらへんに惹かれる要素がある人には
オススメのコースになります。

中川川流域には、
他にもこういうフィールドがあるようなので、
今後も通いたいと思います。

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