サカサオッパの滝
サカサオッパの滝—【東京都 西多摩郡 檜原村 神戸】—
コメント
面白い名前で以前から
気になってはいたものの、
情報が少なすぎたサカサオッパの滝
2017年の初詣@滝は
この滝のルート開拓を目指しました。
神戸地域の西側の川が水ノ戸沢です。
滝の記録
訪問日 2017年1月1日
活動の形態:中級滝巡り/電車+バス
感動度:まあまあ~けっこう
①謎の滝サカサオッパへ
東京の滝を巡り始めて早9年目。
まだ訪れていない滝の中でも、
この滝は情報があまりありませんでした。
いっきさんの東京滝ページに
文章のみで水ノ戸沢(みのとさわ)
にあるという記述がありました。
そして、奥多摩の沢登りの本に、
水ノ戸沢の遡行記録がありましたが、
支流の存在が遡行図に
全く記されてませんでした。
この2つが参考です。
今調べてみたら、
丹沢の滝ホームページさんに
これまた文章による、
訪瀑の記述がありました。
(奥多摩・サカサオッパの滝)
②駐車スペースへ
武蔵五日市に早朝到着し、
藤倉行きのバスで神戸岩入口下車。
神戸岩方面に林道を進みます。
神戸大橋↓↓
木々の中の道
水ノ戸沢を目指す予定でしたが、
間違って先に神戸岩に行ってしまいました。
それなりに満足して、
分岐に戻り水ノ戸沢林道を進みます。
朝は恐ろしく寒かったですが、
歩いている途中に体温まってきて
結果的に神戸岩先で良かったです。
上の駐車スペースにたどり着きました。
③沢装備で進む
東京の滝さんの記述では、
仕事道があるとのことだったので、
スニーカーでもいけるかな?
とも思いましたが、
濡れたら帰りが悲惨なので、
元旦から足元ばっちし沢装備に。
右岸にかすかに踏み跡があり、
それを進んでいきましたが、
ちょうど、滝があるところで、
道がわかりにくくなりました。
面倒くさかったので
ここで沢沿いに進むことにします。
5mのナメ滝
倒木が邪魔ですが、流れは綺麗です。
すぐ上の2段5m滝。
滝の近くにいくへつりが
少しいやらしかったです。
トラロープを掴んで先に進みます。
④へつりと不思議な滝
この後小さな釜があって、
そこでここをへつりました。(振り返った写真)
その後現れた
2段6mの滝が不思議でした。
岩のかぶさり方や
水流の流れ方が見たこと無い形でした。
水が上がっているように見えます。
ここは冬なので水線沿いは厳しく
右から巻きましたが、
そうすると大きめの滝も巻いてしまいます。
けっこうよさそうだったので、
横から下降することにしました。
お助け紐10mでぎりぎり下降。
⑤8mの美瀑
8mは目測です。
この滝は良かったです。
振り返ると先程の滝の
前から見たら左側の部分が。
しばし思わぬ美瀑に酔いしれました。
⑥目星
この後は小滝ばかりになりました。
すると右岸に
滝として小沢が流入しており、
ここの可能性が極めて高いと踏んで
進むことにしました。
看板があります。
⑦沢の様子
入ってすぐは
左岸に踏み跡がありますが、
すぐになくなり、山葵田の後がありました。
そして、ナメ滝の連瀑が出てきます。
このナメ滝を越えて、
さらに高度を上げていくと…
⑧初詣
無事到達しました笑
この滝の前あたりはけっこう
傾斜も急で神経を使いました。
平坦な場所は少ないですが、
意外と滝前はスペースがありました。
落差は3段25mぐらいでしょうか。
流芯をひねらせているところが独特です。
元旦の滝巡りが
普通に沢登りになってしまって、
気持ち的にもばたばたしてましたが
ようやく滝前でゆっくりとした時間が訪れ、
柔らかい気持ちが醸成されました。
水量は少なめでしたが、
それでも問題がない範囲で
いい滝に巡り会えてよかったです。
⑨帰路
この沢の少し上流には
木の橋で仕事道が横切るので
行きすぎない目安にできると思います。
仕事道は左岸にあって、
非常に歩きやすくガンガン下流へ戻れました。
しかし、駐車スペースの
場所には戻れません。
しかも、下流のほうで
けっこう道が崩れて
わかりにくくなってました。
なんとか道をつないで、
最後の方で沢横切って右岸に戻って
(駐車スペースより下)
沢装備を解除。
そこから戻ったら、
12時50分発の武蔵五日市駅
行きのバスに間に合いました。
交通機関の接続も完璧でした。
⑩まとめ
夏場だったら問題なく、
多少濡れても沢に入って
今回のように行けばいいと思います。
ただ、それが嫌な場合は、
駐車スペースから入渓したら
すぐに対岸に渡ってかなりの急斜面を
40~50m駆け上がりましょう。
無事登れたら左岸仕事道に合流し
沢を横切る少し手前の
右岸支流へいけばいいです。
昨年末から少し環境を変えてみました。
日々確実に積み重ねること。
2017年はそれを掟に進んでいきたいと思います。
今年もよろしくお願いします。
アクセス ~バス~
Step1 武蔵五日市→藤倉行きバス→神戸岩入口
Step2 神戸川沿いに進む
Step3 堤下橋というところで左の林道へ
Step4 林道終点からしばし右岸沿い
Step5 沢を上流へ遡行
Step6 8m滝を越え、看板の所で右岸支流へ