大杉谷と七ツ釜滝
大杉谷の滝—【三重県 多気郡 大台町 大杉】—
コメント
大杉谷登山道は
2004年に水害で通行止めとなり、
2010年までの6年間、
七ツ釜滝に行けませんでした。
2014年4月に崩壊箇所の修復が完了し、
大台ケ原と宮川ダムが繋がりましたが、
僕が訪れた2013年当時は
三重県側からしか行けませんでした。
滝の記録
訪問日 2013年5月18日
活動の形態:ハイキング
感動度(千尋):かなり
※ 六十尋滝へ寄り道
大杉谷の直前に
美濃ヶ谷にかかるこの滝に足を運びました。
(不動七重の滝の続きです。)
普通に良く、
大杉谷のニコニコ谷の出合滝(ニコニコ滝)
のような規模感を持っています。
しかも朝早くに晴れていると
虹がかかるようで、
虹も見れました!
ただ、写真としては、
カゲの部分と光の部分がくっきり
分かれてしましました。
①日本三大渓谷
大杉谷は新潟の清津渓谷富山の黒部渓谷と並ぶ日本三大渓谷の1つです。
現在(2013年)は一部の区間が
通行止めとなっていますが、
100選の七ツ釜滝までは行くことができます。
発電所の手前は車が多いと思ったので、
500m手前の第一乗船所のところで駐車しました。
宮川第三発電所の隣を通って出発します。
②死亡事故多発のルート
大杉谷は近年まで
毎年死者が出でいる危険ルートです。
登山届を書いて出発しました。
結論としてですが、
以下のようなことが言えます。
大杉谷における、
死の危険とは基本的に
・崖から転落すること
・岩場で転倒すること
の2つが大きいです。
今までいろんなコースを通ってきたため、
特別難しいと感じる所はなかったんですが、
これがもうすこし前までの自分だったら、
ちょっと苦労したかもしれません。
自信がないかたは、
慎重に進むにつきます。
③序盤
ルートは長いですが、
一本道でとにかく進みます。
京良谷出合付近は
滑落事故が多いようなので注意が必要です。
④中盤 千尋滝→シシ淵
最初の大きな滝である千尋滝までは、
わりと時間がかかります。
【千尋滝】〜大杉谷最大130m (本体は80m前後)〜
とてつもなく大きな滝です。
落差130は今までで最大でした。
(5m+15m+<ナメ>+前衛滝15m+千尋滝80mの計130m前後)
ちょっと水量が少なかったですが、
これが通過点とは、恐るべき大杉谷。
千尋滝〜シシ淵間は長く感じます。
耐える時間です。
【シシ淵 & ニコニコ滝】〜大杉谷の休憩地点〜
シシ淵はごろごろの岩が転がってる中、
綺麗な緑のプールになっていて、
その奥にニコニコ滝が見えます。
(上の写真は帰り時)
ここで5分休憩しました。
ニコニコ滝は
落差70mくらいの立派な滝です。
シシ淵からもう少し進むと
登山道沿いに目の前から見えます。
⑤終盤 平等嵓→不動谷出合い
平等嵓という、
超巨大な岩の岬みたいなものを横に見ながら、
つり橋を渡る場所を過ぎると、
岩場ゾーンがあります。
ここはルートが
少しわかりにくいですが、
岩に赤いペンキを
ぬってもらっているので、
それがヒントです。
とにかくここも長いので、
ひたすら耐えて歩きます。
⑥桃の木小屋
こんな大秘境になんと
宿泊施設があります。
素泊まり5000円だそうです。
僕は日帰りなので使わなかったですが、
長いコースなので、
ゆっくり行きたい場合は
泊まるのをおススメします。
そして、
ゴールの七ツ釜滝まではあと690m。
⑦七ツ釜滝へ
ラストスパートも
危険個所があるので気を抜かずに進みます。
690mを無事進み終わると、
ついに七ツ釜滝が見えます。
【七ツ釜滝 (日本の滝100選)】
七ツ釜滝は全景は見えず、
水量もやや物足りなかったですが、
この大渓谷、大杉谷の本流にかかる滝だけあって、
納得の大きさです。
滝の前には座るスペースも十分なので、
存分に滝を見ながら休憩できます。
段瀑としての
一つ一つの規模感が立派でした。
達成感に満ち足りながら、
おにぎりをほうばりました
コースタイム
コースは通常は4〜5時間かかると言われてます。
以下はいちようタイムですが、
けっこう早めのペースだったので、
それぞれ2倍程度、
時間に余裕を見た方がいいかもしれません。
7:06 発電所
7:22 地獄谷(?)吊り橋
7:39 京良谷出合い
7:50 日浦杉吊橋
8:02 千尋滝
8:27 シシ淵 (5分休憩)
8:44 平等
8:56 賀茂助吊橋
9:02 不動谷出合い
9:04 桃の木小屋
9:18 七ツ釜滝
9:45 七ツ釜出発
11:52 宮川発電所
アクセス
Step1 宮川第三発電所を目指す
Step2 とにかく安全に注意して進む