不動七重の滝
—【奈良県 吉野郡 下北山村 前鬼】—
訪問日 2013年5月17日 → 2017年5月3日 → 2020年8月8日
滝の記録
2回目 訪問日 2017年5月3日
活動の形態:中~上級滝巡り/車
感動度:異次元
1回目 訪問日 2013年5月17日
活動の形態:お手軽/レンタカー
感動度:限りなく
2013年
①奈良県南部
不動七重滝は
日本一の滝王国、奈良県の中でも、
その存在感は抜きんでています。
十二滝を見た後に向かいました。
途中、いくつか大きな滝を見ました。
②絶景
落石防止の工事も行っていたため、
邪魔にならないように歩いて訪れました。
最初に下の方の段が見えて、
その後主要部分が見えてきます。
どどんと現れました。
高知の轟の滝でも感じましたが、
想像よりも、
滝が視界を占める面積が大きく、
ビックリします。
落差は全部で100mと言われており、
華厳や那智に、
滝としての規模や風格が匹敵
していると思いました。
木々が生えているため、
全景が見えないのが残念です。
一番大きなF5↓↓
なお、この滝にはもう少し近づき、
間近で見ることもできます。
(この時はよくわからず行きませんでした。)
③ガソリンの危機
ガソリンがなくなり始め、
ことごとく近くのガソリンスタンドが
夜やってなかったので
三重の松坂市街地まで出て
ガソリンを補充しました。
心臓に良くなかったです。
道の駅奥伊勢おおだいに移動し、
翌日の大杉谷に備えました。
2017年
①2017 前鬼へ…
いろんなプランがありました。
小木森・滝本・内鹿野…
南紀が渇水状態にあることを知り、
今回の南紀, 台高の海側は断念。
今年も奈良に行くことにしました。
今回は昨年小河内沢でご一緒した
滝男さんと、後輩のたかちゃんの3人パーティ。
滝男さんが、
戦艦ランクルでお迎えに来てくれて
そこから尾鷲まで向かって奈良ルートへ。
目指すは不動七重の滝と
その上流の前鬼ブルーです。
②四日市で8時
東名は綾瀬・大和あたりで
まずすごい渋滞でした。
新東名が危険だったので、
途中から東名に抜け出したらいい感じになり、
しかし、浜松周辺で日の出を迎え、
伊勢湾道路は激混み…
追突事故が5件ぐらい起きてました…
東四日市で一般道に降りたところで、
もう朝の8時。亀山インターに乗ったのが、
だいたい9時過ぎでそこから、尾鷲へ。
朝の6時には行動開始したい滝巡りでは、
あってはならない悲劇です笑
千尋滝, 隠れ滝のルートいけるかと思い、
電話してみましたが備後橋が通行止めで、
奈良に抜けれないことを確認。
42号→309号→169号と進み、
下北山村へ。
途中芦原谷の滝を見に行きました。
③久々の不動七重
前回訪れてから約4年ぶりの再訪。
ここまでの林道は以前来た時よりも、
かなり細くて長い道だと感じました。
前回よりもF5の流れがやや幅広く、
木々が緑→黄緑色に近い
色合いとなっていました。
実は不動七重に近く遊歩道は、
遠望地点よりも下流側、
トンネルを抜けてすぐにありました。
車を戻して近づいて行きます。
④前鬼川とF1
斜面を降って川沿いにつくと、
色の美しさに目を奪われます。
歓声をあげながらつり橋を渡って、
左岸沿いを進んで行くと、
ナメ滝があります。
小さな滝ですが、
形の良いナメ滝で、鑑賞を楽しめます。
さらに進むと、
F1が遠くに見えて、
展望台へのルートと分かれます。
紺碧の川の向こうに落ちる見事な30m滝。
とんでもない一本ですが、
かなりの距離の水泳が必要な淵が、
横たわっています。
⑤遊ぶ
水がめちゃくちゃ冷たかったので、
泳ぐのは困難で左岸からのヘツリを頑張りました。
叫んで、岩に乗っかり、
進みましたが、その先で岩場はなくなるため、
再び水に降りなければいけません。
少し近づいたその場からの撮影を行い、
戻って胸までの渡渉で帰還しました。
2人もこのあたりで水に落ちたり、
たどり着けないF1に見守れながら、
しばし遊びにふけってました。
⑥F5展望台、そして
結構長めの階段を進んで行くと、
F5の展望台につきます。
ここから滝側にもう少し接近できます。
F5は60mもある大きな滝で、
滝壺も綺麗すぎて大きく、
崖の上で素晴らしい景色を眺めていました。
滝壺へのルートを模索しては諦め、
最後の最後に狙いをつけた溝に僅な隙がありました。
(場所としては展望台より滝側)
不動七重に行くかもしれない。
だったら、ザイル不足で後悔はしたくない。
去年の篠沢での下降できなかった思いからも、
7mm30mに加えて、9.7mm50mを持参。
結構ツルツル度合いは高く、
懸垂ではない、壁を蹴りながら
多少起き上がって下降。
明らかな難所は1箇所で、
そこを越えれば、あとはF5の前に。
(下降の困難さでは篠沢の方がはるかに上)
⑦ホンモノの輝き
ついに降り立てた
不動七重の滝の主瀑60mF5の滝前。
実際にこの滝の正面に立ったら、
異様な雰囲気と美しさそして、
叩きつける飛沫が余計な思考を瞬時に滅し、
極度の集中と興奮が入り混じりました。
滝巡りの良さは、
こういうホンモノの輝きに触れられること。
日常生活の中で、
揺らぎ、乱れる自身を定期的に、
正しい方向性に合わせ直す。
それが滝との関わりの1つの意義なんだろう
と、そう思います。
滝壺周辺の岩は磨かれた硬い岩で、
揺るぎのない岩々がこの滝を支えていて、
双門の壺に匹敵する
そのぐらいの壺でした。
降りてきたルートを見上げる…
危険なルートだったので、
僕だけの楽しみにさせてもらった。
下のF2~F4を見下ろす。
いつかここを降る日、
はたまた登る日が来るんだろうか…
9mmザイルを登り返して仲間の元へ。
今日の前鬼ブルーはなくなったが、
全員大満足の初日。
きなりの湯に向かいました。
⑧翌日へ
きなりにて、
はんぺんさん・パンダさんに合流。
風呂を上がったのち、
場所を移動して豪勢な夕食で、
滝談義に盛り上がりました。
滝男さんの読み方が、
「たきおとこ」ではなく、「たきお」なのは
ここで初めて知ることになります…笑
翌日の当初は、
堂倉谷本谷遡行予定でしたが、
話している中でボツプランとなり、
全く決まらないまま、解散。
そんな中、一縷の望みを託した、
南股谷を翌日訪れることにしました。
続く…
アクセス
Step1 国道169号で下北山村へ
Step2 前鬼山へ向かう
Step3 途中右手に滝が見える
下北山村に鉄道はありません。