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乗鞍岳周辺へでかけたこの日。
まずは早朝善五郎の滝へ。
そして向かったのが前川本谷にかかる大滝。
はたしてダートを突破できるのか?
そこまでが核心でした。
滝の記録
訪問日 2015年9月13日
活動の形態:中級滝巡り / レンタカー
感動度:かなり~限りなく
所在地:長野県 松本市 安曇
①情報社会
名瀑の検索エンジンをあんまり荒らしたくない、
という気持ちがあります。(付加価値の薄い感想で検索結果を埋めるような)
情報がまばらで検索結果が的外れだった一時期にも、現地で確かめる楽しさと余白の美しさがあったりするもので、今回の記事は今後に活かしていきます。
②位置づけ
前川本谷大滝は乗鞍岳周辺、
長野県側のアプローチがあまり困難ではないが、
かなり素晴らしい滝といった位置付けで
語られることが多く、実際そうなんですが、
懸念材料としてはダートがあります。
今回の相棒はおしりがいかしている
コンパクトカーのデミオ。
ところどころ、大きな穴ぼこがあいているので、
左右に車体を寄せて交わしたり
基本超低速で移動したら
下をこすらずに進めました。
③ カラマツの木材
地形図を見る限りだと
もっと下流の地点(白樺橋)へ林道が向かって
そこから林道が沢沿いに伸びるもんだ
と思ってたら、違いました。
前川本谷の左岸の大きな支流伊奈川沿いに伸びて、伊奈川をまたぐ橋の少し前で駐車。
そこから林道を先に進みます。
途中、木の伐採と木材の搬出準備がなされていました。

これはカラマツの可能性が高い模様 (2025.8 追記)
(乗鞍東面の植林は、標高的にカラマツが主力になりやすい、アカマツの可能性も)
カラマツの場合は、まっすぐで強い木なので、家の柱や梁など支える部分によく使われる。最近は乾燥や加工の技術が進んで、大きな板や集成材にもなり、家具や建物に広く使われているようだ。
アカマツの場合は、木目がきれいで、さわると少しやわらかめ。家の中の床板(フローリング)や壁の板、さらに食品を包む薄い木の板など、見た目や香りを生かした使い方が多いようだ。
市場に出るルートとしては、安曇野市の中信木材センター(県森連の市場)に集荷され入札・共販にかかるのが一般的とのこと(中信木材センター URL)
→ 当時は紙を大切に使おうと誓っていましたが、製紙用に使われるのはもっと細く低品質な材や製材の端材が中心で、直径・長さの揃った丸太は「製紙パルプ用」よりも「製材用」としての価値が高い。そしてこうした丸太は、住宅や学校、公共施設などの建築物の骨組みや内装、あるいは家具や床材になって、何十年も我々の生活を支える存在になっていくことを再認識した。
④コンパクトに
前川本谷の橋から入渓。
難所はないですが意外と長く感じました。
林道歩き11分。沢登りは28分。
体感的にはもっと長かったです。
難所がないのが逆に退屈で、
だるかった要因だと思われます。
駐車スペースがダートの先かつ、
かなり限られているので実際、
同時に多くの人は行けません。
⑤水の在り方

滝は形状としても波状というか、
まずもって形の美しさが光りました。
そして個人的には滝壺が
予想以上に良かったです。
御来光の滝を思い出しました。

終始曇り気味なのはちょっと残念。

虹は粘った結果
なんとかとれたというのが実情です。
ちょっと強引でした。

幅広の流身を十分な大きさでまとめながら
水の在り方が綺麗、
滝壺は寒く、滝は美しかった。。。
そんな前川本谷大滝でした。
ダートはいちよう
コンパクトカーでもいけましたが、
100%を保証するものではなく、
車高の高い車が無難です。

(下流の小滝)
この後は、醤油樽の滝へ向かいました。
アクセス
Step1 乗鞍高原へ
Step2 善五郎と三本滝の途中南で曲がるカーブ
Step3 そこが前川林道の入口(入口は手動)
Step4 林道を進み前川本谷にかかる橋から入渓
Step5 沢登り30~40分で到達