川迫川 布引谷 右俣 布引滝
川迫川布引谷右俣の滝【奈良県 吉野郡 天川村 北角】
滝の記録
訪問日 2018年8月16日
活動の形態:1級上沢登り 高トラ系(2人) /レンタ
装備:7.8mm×40mm×2, 沢タビ
感動度:かなり~限りなく
①JIN
初日の大栃谷のあと、
中華屋の仁にて翌日のプラン談義。
翌日も南部は雨が予定されたので、
北部のどこかで場所を模索、、、
パンダさんは普通の料理を二つ、
豪快に食されたあと眠ってしまわれた。。。
結局候補の中から、
川迫 こうせ、こうせい 川 布引谷に決まる。
2段の双門の滝に似た滝までは、
パンダさん訪問済みとのこと。
上部のレポは少ない。
②堰堤の連続
当日、出発準備を進めているが、
小雨が降ってきたりする。
すでに右俣となっている、
谷沿いに進むと凄い数の堰堤が連続した。
このあたりはごろごろゴーロ帯である。
堰堤が終わると、
ほぼ同時に樹林帯が出てきて、
沢らしくなってくる。
③2段25m滝
ここからはすぐに、
2段25mトイ状の滝が現れた。
下段の前からの景色も良い。
そして上段はより素晴らしいところ。
下段は3mほどなのでひょっとしたら、
2段20mほどの規模かもしれない。
クライムダウンは
方向を間違えて苦戦しました。
④高巻きとCS滝
さて、上流へは右岸巻きで向かう。
高度を上げたあと、一旦谷に下りていき、
落ち口すぐ上の崖までは接近。
降りた後、ゴルジュを、
登っていけるかはわからない。
そのため登り返して高巻き継続。
支流が横切るところで
ロープを出して降りる。
その支流には10mほどの
チョックストーン滝がかかり、
悪くない雰囲気でした。
1本ここにロープを残置して進みます。
⑤布引滝
谷はS字の滝をかけて、
これは直登し、小滝をもう少し進む。
すると、巨大な滝が現れた。
トポでは30mとの記載だったが、
2段で50mくらいあるように見える。
切り立ったゴルジュを
割るように落ちるこの滝は、
特に上段が布を引いているような姿。
良い滝風景に巡り会えた。
(滝いろではこの滝を布引滝とします。)
下段の姿
⑥上段への道
上段にはいけないだろうか。
とのことでルート模索すると、
右岸が比較的簡単にまけそうで、
そこからシングルで40mを伸ばし、
全部降りきった後に、
またロープ回収に斜面を登る案を考えましたが、
よくよくみると
左岸側に小さく巻いて、
バンドに降り立つと簡単に、
登っていけそうな場所が見つかる。
左岸から接近し、
問題の箇所に接近するが、
そこは予想以上に悪い場所であった。
崖を降りて、細いバンドはあるが、
かなり細く、そこに降りるまでが
若干ナナメ懸垂になるので、
下段滝方面に振られてしまうリスクが高い。
どうしたもんかというところでしたが、
木の幹の間にスリングを通し、
ロープの進路を振られないように固定することで対処。
無事、上段にいけました。
⑦屈曲するナメの隙間
今日は水量は多い方で、
描く曲線は立間戸の牛鬼滝のよう。
牛鬼よりも、
布引の空間は遥かに隔絶されている。
下から見上げた2段滝の、
屈曲点にわずかにナメ状の安らかなスペースがあり、
そこを拠点にやすらぎと撮影が可能。
当初見立てた右岸すぐからの下降は、
岩がハングしていて、空中懸垂になります。
この上にももう一つ、
同程度の大きな滝がありますが、
今回は時間的にここまで。
⑧下山
支点まで戻って、
下段横を懸垂でおり、
2段25m滝には寄らずに
尾根に乗ってゴーロまで。
無事下山できました。
コースタイム
8:26 最初の堰堤
8:52 2段25mトイ状の滝
10:43 上段をクライムダウン
11:14 落口すぐ上
11:41 支流のCS滝
11:46 S字10m滝
11:57頃 布引滝
13:19 上段へのトラバース中
13:32 上段で撮影開始
16:25 最初の堰堤
→温泉へ
⑨まとめ
布引滝は、右岸を大きく巻きながら、
上段に降りれそうなところがありました。
そちらのほうが、
いければ安全だと思います。
双門の滝がある弥山川の近くに、
良く似た滝を持ちつつ、
中盤には谷を象徴する滝が落ちるこの谷。
堰堤とゴーロもありますが、
総合的に面白い一日となります。
その後きなりに移動しました。
トマトの味が強めの創作冷やし中華でした。
翌日は備後川大谷です。