鹿納谷の滝
鹿納谷の滝—【宮崎県 西臼杵郡 日之影町 七折/見立】—
滝の記録
訪問日 2023年5月2日
活動の形態:2級上 (2人) / 車
装備:8mm×40mm×1, 沢タビ(ラバー)
感動度:異次元 (沢として)
① 4日目
鹿納谷…
ニタノオの続き
既に滝の連続で体は疲れ始めており、比較的短いながらも美渓と噂される鹿納谷を選択。
林道は終盤荒れがひどく、少し前から歩いて向かった。
入渓後すぐにナメの絶景が広がっており、左側の鹿納谷は連瀑で始まっていく。
連瀑の上
巻いたゴルジュ
② 核心ゴルジュにて
最初の核心ゴルジュは、中に入るのも難渋する危険なステミングがある。
お助けで越えたが、ちょっとあの場所は難易度的には、籠滝沢ネジレの滝のStep3に近い。(高度感・水量的にはネジレの方が難)
その後の人工登攀の滝
上部のボルトが飛んでおり、登れず左岸巻きを仕掛ける。
すぐ上の地形も非常に密度の濃いゴルジュで、
上級滝めぐりジャンプが要求される。
一度滝壺に落ちそうになった…
③ 2段滝とすぐ上の深いゴルジュ
4m滝
非常に美しい2段滝
スラブにて
右岸スラブをぺたぺた登ると、深いゴルジュがあり、奥の滝を見にいく。
倒木で散らかっていたが、威圧感がGood!
連打されたボルトの下部が飛んでおり、フリーで登るのは諦めて右岸から巻いた。
④ 楽園
滝壺
淵奥の滝
その後も絶景に次ぐ絶景が続く。
6mの超美瀑
岩積みの滝
2段の本流と右岸からの支流が合わさる
5m滝
スラブ
同場所にて…
⑤ 美瀑とスラブ突破
花崗岩
一時の河原
絶景の4m滝
泳いで取り付き、その上の釜はギリギリの右岸をラバーを活かして突破した。
この傾斜は僕が試みた中では、過去最も立っていた気がする。
滝めぐり15年目でも、新しい武器に合わせて、限界を突破することができた。
楽園が続いていく
⑥ 淘汰
一通り遡行を終える地点に着いたらものすごく丸い池があって、大量のお玉杓子が生息していた。
この池にはわずかにそこを流れ出る水流があり、2~3分に1匹のお玉杓子が放出されて、鹿納谷の絶え間ないゴルジュに流されていってしまう。
残酷な自然の摂理の中を目にした。
⑦ 下降
帰路、一定の長さ林道→登山道と経たのち、下部の西ノ内川本流を下降した。
プール
着水して泳いだ滝 (7m大ナメ)
2条の滝
ここは非常にスケールが大きく、一部泳がなければならない地点があるが、どの滝も巨大な滝壺で美しさはピカイチである。
14:48に車に帰還!(行動開始は8:04)
この谷を経てラバー力が相当に鍛えられた。
⑧ その後
延岡市内の温泉で汚れを落としたのち、前日のハズレのお店を挽回すべく、ともえ食堂というあたりのお店に行き着く。
鯖とオムライスを食した。
この日は少し北に進み、道の駅 北川はゆまにて宿を取ったが、ぐっすりと安眠することができた。
翌日は藤河内渓谷