滝の記録
訪問日 2024年1月6日
活動の形態:上級滝めぐり/ 公共交通機関
装備:8mm×30(1本), フェルト足袋
感動度:けっこう(多摩川本流ゴルジュ)
所在地:東京都 西多摩郡 奥多摩町 境
① 滝初め
新年の滝活動は奥多摩から。
駅から途中までバスに乗って、適当なところで河原に向かって進む。
途中から階段に合流した。
そのまま右岸トラバースを続けるが、道とは言えないレベルになっている。
トラバースを進める中で一回だけロープを出したが、特に不要。
小中沢の不動滝に至る。
② 小中沢の不動滝
多摩川本流の対岸にこの滝はあり、対岸の滝前は大きく開けている。
アクセスは悪いが憩いの場所であり、一匹の猿が身繕いをしていた。
滝前には平たい岩があり、寝そべってヨガが可能。
良い場を表現したかったが、太陽の光の度合いが悪く、明暗さが激しく厳しいものであった。
③ すぐ上のゴルジュ
その先に淵があって左岸巻きは一箇所切れている。
そこはバランス感覚が必要な空四若草+レベルのトラバース課題があり成功。
ゴツゴツした世界
その後太陽眩しい河原を進んでいく。
左岸から流入する名前のある「堺の清泉」が本流に合流する箇所は風景的に荒れ果てて見えた。
④ 巨岩越え
途中の日本庭園風
とても雰囲気が良いところだった。
水色に見えているのが境橋。
進むと行き詰まりとなってしまうが、大岩の左側の残地トラロープがかかっている。
ここはトラロープ頼りに強引に越える必要があるが、膝を強打してダメージを負った。(IV級ムーブ)
すぐ上ではわずかな岩の隙間から河原に降りることができる。
結構腹近くまで濡れるところがあり、瀬の流れを感じられる
⑤ ワニ岩と境ゴルジュ
右岸のワニ岩壁。
絶景だった。この景色は一般的に知られていないと思う。
そこから先がかなり深い淵になっている。
季節的に泳ぎは避けたいので、左岸からへつりを仕掛けるが時に限界ギリギリのシーンが訪れる。
岩へのジャンプ、微妙なへつり(水中で側壁の足場を探しながら)に加え、
最後は巨大な木(ゆらゆら揺れる)の上を歩いてゴール。
振り返った風景。ここのへつりはIV級+α かもしれない。
⑥ ボルダー岩と栃寄沢
ボルダーっぽい岩もあった。
右岸巻きでは20mをダブルで連結しての懸垂も一回こなす。
そうこうしてようやく栃寄沢出合に到達。
冬で水量が少ないとはいえ、やはり本流遡行は手強い。
栃寄沢には入ってしばらくで滝らしい滝に出会う。
ちょっと手前から…近づいて。
左からの落口トラバースは傾斜がいやらしい。
滝の右から水流沿いをいくが、上部で悪くなる。
一箇所怪しい箇所を気合いで乗り越えて超えたらさらに1段2段と小ぶりな滝が続いていた。
合計3段11m弱でさらにその先にも小滝が連続していて、堰堤。
この後、1.5mと4mの2連瀑があるぐらい。
滝的な滝はなく、左の道を利用したり、沢沿いを進んだ。
養殖場の隣を通りながら進むと土管に至ってしまったので、
仕方なく土管の前から林道に這い上がる。
⑦ その後、まとめ
2本の名のある滝は本日は訪れないことにした。
十分楽しめたし、着替えて余力を持って帰りたい。
15時30分に境橋に来るバスに乗って、奥多摩駅に戻って行った。
完!!!
小中沢の不動滝、そして僅かな区間ながらの多摩川本流、栃寄沢の通常は訪れることはない下流部…
そのそれぞれが色を持っており、新年の目まぐるしい社会情勢の中、静かな空気の中で確かな一歩を歩み始めることができた。