茶釜の滝
茶釜の滝—【秋田県 鹿角市 八幡平】—
滝の記録 〜息を飲む絶景〜
訪問日 2013年6月24日
活動の形態:中級滝巡り / レンタカー
感動度:限りなく
①日本三大難攻滝
茶釜の滝は
100選に選ばれている滝の中で
双門の滝と御来光の滝と並んで、
訪れるのが困難な
日本三大難関滝の一つとされています。
ルートは2つあり、
A夜明島渓谷の沢登り(到達難易度:高 時間:短)
B大場谷地から山越え(到達難易度:中 時間:長)
とされています。
当初は王道のAを選択して、
渓谷の駐車場に向かったんですが、
ダートに入って5kmのところで

通行止めになっていたので、
30kmぐるりと回って、
Bルートを選択することにしました。
②大場谷地より

このルートは最初、
きれいな湿原に入り、突然山をよじ登り、
そして著しく山を下るコースになっています。

湿原はこんな感じです。
ミズバショウが咲いていました。
③ルートB≠簡単なコース
長いだけだというのは大きな誤解です。
200m登って400m下りますが、
それぞれステップのようなものはなく、
非常識な角度の斜面の登り降りが多いです。
さらに下りの終盤では
張り巡らされたロープを伝う危険ゾーンもあり、

なかなかのコースでした。
④沢と合流 雲上の滝
このコースの良いところは
夜明島渓谷で茶釜の滝の次に良いとされる
雲上滝にすぐ行けることです。
沢に降りるともう滝が見えます。
ここで沢靴に履き替えました。
(ルートBは靴を持ち運ぶので
荷物の重さ的にもハードな面があります。)
【雲上の滝】

完全に逆光ですが、
落差25〜30mの立派な滝でした。
⑤あさっての方向へ
ところが下調べがおろそかだったため、
茶釜の滝がどっちの方向か不明でした。
下降地点のすぐそばに
雪渓で埋まった谷があり、
うわー、これは
この雪渓を越えていかないと
たどりつけないと思いました。

右側からとりつき、
30mくらい登りましたが、
明らかに道がなくて、おかしいと思い
残り電池残量が少ない
携帯のGPSを元に考えました。
⑥そうだ、沢を下ろう
GPSは枝分かれした2つの沢の
1つから離れた自分の位置を示していました。
雲上と茶釜は別の沢であることから、
沢を下ればよいことが判明。
下ります。

しかし、
水流でまみれた滝の下降など
危険個所もあり、慎重に進みます。

⑦雪渓と名物の鉄ハシゴ
茶釜の沢に入って最後の最後が
雪渓で埋まってました。

崩れたらかなりの大けがが予想される
危険個所でしたが、腕も使って
体重を分散させつつ雪渓を突破。
次は名物の鉄ハシゴです。

前衛滝の隣にかけられていますが、
この垂直ハシゴは怖いです。

移動中に大きな地震が起きたら、
死亡が確実な道中、後ろはほとんど振り返らずに
集中して
ハシゴを登りつづけました。
⑧茶釜!!!
いつくかハシゴを経由すると、
ついに茶釜の滝が姿を現わします。
見えかけた瞬間が、
安の滝に似てました。

茶釜の滝の、
立体感やその独特の雰囲気は
写真では伝えにくいものがあります。

どうしてもちっちゃそうで、
凡庸なイメージになってしまいますが、
それだけ、
実際に来ることに意味があります。
茶釜を見た時の爽快感は
何物にも代えがたいものがありました。

ただ、滝を見るテラスは
馬の背骨状になっており、
けっこう狭くなっています。
おばあちゃんにもらったおむすびは
塩がよく効いていて極上でした。

帰りの山コースは登りが400mとなり、
かなりしんどかったです。

この後は、
抱返渓谷へ行きました。
アクセス
夜明島渓谷か大場谷地へ
どちらもルートが開通しているかどうか
事前に確認することが必要。
大場谷地の場合、沢まで降りたら下る。