安の滝
安の滝—【秋田県 北秋田市 阿仁打当】—
コメント
この滝ほど
完成された滝空間
を僕は知らない。
近づき始めた瞬間、
滝壺に行くまでもなく
素晴らしすぎる滝であることに、
気がついてしまった。。。
滝の記録
訪問日 2012年9月7日&2015年8月28日
活動の形態:ハイキング / レンタカー
感動度:異次元
①再訪
先日再訪を果たした安の滝。
相変わらず直前の林道は長い、
途中中ノ又沢から一旦離れていく道のり。
懐かしさ感じる道を歩いて再び遠望地点へ。

②差異の要因
今回は滝壺を目指す。
目指すと行ってもほんの少しの距離。
本当に少し登り始めただけで、
安の滝の見え方は大幅に変わる。
安の滝は最上部、
全体の岩盤の向かって左側を流れた後、
そこから右にも飛沫を広げ、
分岐瀑としての流れを完成させる。
しかし、遠望だとその最上部の
横幅が狭い部分が中心に見える。
それがあまりにも印象の違う、
遠近の感想の差を生んでいるのだろう。
そして今回は前回よりも水量が多い。


少し、姿を変え始めたその瞬間に、
自分がこの滝へ感じていた
全ての偏ったイメージが覆された。

③神の領域
遠望だと2段の段瀑に見える安の滝だが、
滝壺とそこからの滑床と前衛滝の落ち口を見れば、
明瞭に別の滝であることがわかる。

滝壺は大きくそして美しい。

適度に秘境感があるのも良い。
道は続いているが人工的な手すりや
看板のようなものはないし、
基本的に遠望地点の場所は見えない。
全ての要素が無駄に感じられない。
本当に滝が好きな人間のために、
地球に自然に生み出されたような場所。

④安の滝
滝はとてつもなく大きい。

遠望地点で感じられた
一部の物足りなさは微塵もない。
ズシンとしているけど優しい。
滝が好きなことを全肯定されるような、
そういう暖かさと存在感が安の滝にはあり、
今、このタイミングで触れられて
本当に良かったと思いました。

僕の中では、
この滝が「陽」だとしたら、
対になる「陰」の滝は祇園の滝です。
遠く離れた地にありますが、
それぞれが日本を代表する滝空間です。
2015年の翌日は、
桃洞の滝です。
(2012年時は温泉に寄って秋田市街に戻りました。)
アクセス
Step1 秋田駅-ナビで「安の滝」
Step2 幸兵衛の滝との分岐を左へ
Step3 ダートが5キロ。そして駐車場へ。
Step4 歩いて、30分で展望台+4分で滝壺
駅から徒歩で到達は困難です。