滝いろ|エビラ沢 上流の滝

活動記録



エビラ沢 白滝

エビラ沢の滝とその上流の滝【神奈川県 相模原市 緑区 青根】

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7月の甲殻類沢登り第一弾として、
丹沢のエビラ沢に行ってきました。

滝の記録

訪問日 2017年7月9日
活動の形態:2級沢登り(単独) / 電車+バス+…
装備:8mm20m×1, 沢タビ
感動度:けっこう~かなり(白滝)

①エビへ

エビラ沢の「エビ」は
甲殻類のエビのことではないようです。

重い腰をあげて丹沢の中級沢に
公共交通機関アプローチで挑みます。

橋本駅周辺に前泊し、
6:20発の三ケ木行きのバスに乗ります。
(降りたいバス停「音久和」へ行けるのは、
三ケ木で乗り換える6:55発しかないため、
6:20発に乗れなかったら終了です。。)

乗り換えも成功して、
神之川への1時間県道歩きコースを開始。

あじさいを撮影。

しばらくしたら、
後ろから来た軽トラが止まって、
「乗ってっていいよ」とのこと!

ありがたくのせていただき、
荷台から振り落とされないよう
踏ん張りましたw

おかげで45分くらい時間を短縮できました。

②エビラ沢の滝

4年2ヶ月ぶりのエビラ沢の滝

滝壺に降りたことで、
前回みられなかった景色が見れ、
しばらくのんびり過ごしました。

③右岸から谷に入って

右岸から眺めるエビラ沢の滝…

さらに上段の8m滝。

これは同じ滝とみていいと思います。

しばらく経路をたどって、
微妙な崩落地もすぎ、道が山側に
大きくはなれるところで沢へ。

しかし、急傾斜をフリーで
強引に降りていったため、
きわどいところがあって時間がかかりました。

ここで最終的な準備をして出発です。

3条4mのチョックストーン滝。

これは悪絶だと思い、
左岸から残置ロープを掴んで高巻き。

ルートとしてはより左側の岩の上を
這って進む道があるのに気づきました。

残置スリングが2本見えます。

すぐ上の4mほどに見えた緩い滝

2段の滝

エビラ沢のナメ その1

④白滝へ

2条4m滝

岩間の3m滝

小滝の連瀑

その上の2段3m滝

基本的には小滝はどれも
水流沿いに超えていった気がします。

白滝 20m

あっきーさんに、
丹沢の良い滝十指に入る
とおすすめ頂いた1本で、

やや水量が少なかったですが、
岩盤の良さと、流れのきれいさ、
さらに雰囲気合わせて感動しました。

左側から細いバンドをつたって
滝の真正面に行くことができます。

この場所にいても飛沫が少ないのが、
逆に濡れずに居心地が良かったです。

振り返った景色

⑤8m滝

白滝は左岸から高巻き。

3m滝

2段8m滝

4m滝

エビラ沢のナメ その2

そして8m滝。

登攀グレードIII級で登りを覚悟していた1本。
けっこうな大きさを感じます。

取り付いてみました。

すると4~5mは普通に登れて、
中間のバンドに到達します。

ここで足がストップ。

「水流の左側を簡単に登れる」
とのことでしたが、

緩くナメが続き、
フリクション勝負です。

フェルト底は薄くなってきているし、
高さがあって、スリップの恐怖が強い。

クライムダウンはかなり困難…
滑ったら自力下山も危ぶまれる危険シーン。

ふうう。。。

息を吐いて集中。

右側にわたるルートは、
渡った後の一部ルートが不明瞭で、
途中で詰まる恐怖が拭えない。

・左のスラブルート
・右に渡るルート
・クライムダウン

この中で一番安全
と判断したのは、右ルート。

渡ってからも高度から、
精神的にシビアなパートが続きましたが、
3点支持をしっかり保って少しずつ。。。

びしょびしょになりながら、
なんとか突破できました。

今回の個人的な核心でした。

⑥ペースUP

相当体力を消耗しました。

今回はバスの時刻が
16:20と決まっていること、
そしてどうしても温泉に乗って帰りたいこと。

以前どこかの沢登りの後に、
温泉によらずに電車に乗って帰路についたら、
近くにいた美女が、
あからさまに深いため息をついて、
別の席に離れていったことがあったので、
電車での帰りは温泉がマストです。

白滝あたりから、
かなり時間を意識して進んでました。

いつものペースより単純に、
1.6倍ぐらいのスピードで進めば、
1.6倍早く着くんじゃないかと。

そしてそれは体力的に
不可能じゃないんじゃないかと。

事実、参考の記録よりも
良いペースで進んでいきます。

エビラ沢のガマガエル。

⑦後半の核心

12m滝

後半の核心滝です。

直登は単独であり得ませんが、
右岸の落ち口トラバースも
僕の実力では三途の川への招待状でした↓↓

なので、少し大きめに左岸高巻きです。

いったん高巻き始めたら、
滝よりに近づいて処理します。

10m滝

この滝の高巻き途中

5m滝

岩がかなりぼろぼろなので、
向かって右側から少し回って巻き登りました。

7m滝(10m滝??)はほぼ枯れていました。

形はかっこ良く、左から登れます。

見下ろした風景。

⑧詰め

堰堤

枯れた滝を登っていきます。

適度な運動になりますが、
とにかく熱く、水分消費が進みます。

灼熱のがれ場…

そんなに難しい滝はなかったです。

決定的な2俣を右に。

そしてすぐ現れる2俣を一旦右に入って、
そのまま右側の尾根に取り付いて、
尾根を詰めます。

この辺りは1.6倍ペースがたたり、
ばてばてでした。。。

⑨下山

登山道 風巻尾根に到達します。

そこから10分弱で袖平山へ。

真の山頂まではまた少し登ります。

姫次へ…

姫次はいい場所でした。

ここからは登山道ではなく、
東海自然歩道の道があり、
かなり歩きやすい下山路でした。

しかし、東野バス停の表示のところで、
左に行ったら、そこは東海自然歩道ではなく、
普通の登山道だったので、
歩きにくくなりました。

ゲート

しばらくして車道に出ました。
(14:17)

⑩温泉物語

車道を懸命に歩いて、
33分後に東野のバス停に到達。

1日に1本しかない帰路のバスは
16:20発で残り時間は90分。

癒しの湯までの片道は約27分とのこと。

歩行を開始します。。。

この歩行はきつかった…

十何台もの車に抜かされながら、
疲れた体に鞭を打って、癒しの湯を目指す。

到達したら無我夢中で沢靴を脱ぎ捨て、
入浴準備を行い、時刻をみたら15:20。

あと60分ある。

入店直後、東野に戻るバスがないか確認。
入浴後に今の道を歩いて戻るのは
どうしても避けたい…

当初はもうない!
と言っておりましたが、
よくよくみてみたら、乗合タクシーが
15:48分に事前に予約してたら来るとのこと。

すぐさま電話したら
許可がとれてきてもらえることに。

いつものハヤ風呂が決まり、
15:46分には爽快な顔つきでバス乗り場の前に。

乗合タクシーで速攻東野に戻ったら、
近くの商店で緑のたぬきを食べてバスを待つ。

全てが繋がったエビラ沢の
公共交通機関アタックでした。

【コースタイム】
~橋本駅前泊~
7:40頃 バス 音久和着
歩行中 軽トラに乗せていただく
7:56 エビラ沢橋到着
~滝撮影&準備~
8:19 右岸経路へ
~沢に下降時やや苦戦~
8:59 エビラ沢に降り立つ
9:07 遡行開始
9:19 CS滝
9:55 白滝
10:15 白滝落ち口
10:37 8m滝
10:50 なんとか登りきる
11:02 12m滝
11:25 10m滝見下ろし
11:41 7m幅広
12:36 風巻尾根に這い上がる
12:48 袖平山
13:17 姫次
13:33 八丁沢の頭分岐
14:17 車道着
14:50 東野バス停
15:20 癒しの湯ついて沢靴解除終了
~乗合タクシー緊急手配&入浴~
15:50 乗合タクシー乗車
16:20 東野からバス乗車
~乗り換えて岐路へ…~

⑪まとめ

【1 公共交通のポイント】

今回の行程では今までないほど、
ハイペースで一時間帯動けたのと、
県道で軽トラに乗せていただけたのが大きく、
温泉に行くことができました。

(参考の記録は経路を使用後の入渓点
~風巻尾根まで4時間30分~5時間のところ、
3時間29分で到達。)

なかなか電車+バスで行くのは
制約が大きく、コントロールが大変です。

【2 沢の核心】

エビラ沢の滝、白滝、12m滝と10m滝。

この4本を躊躇なく巻けば、
極度の困難さはなくなります。

しかし8m滝…

これは高さのあるIII級登攀になれていれば、
「簡単」なんでしょうが、
慣れていなければ途中で詰まります。

普通にIII+以上の課題に感じました。

12m滝は右岸の落ち口トラバースは
ちょっとありえない、
というルートだったので注意です。

【3 滝の見所】

エビラ沢の滝より上流では、
白滝を見れば十分だと思います。

8m滝・12m滝に関してはそこそこですが、
今回は水量が少なかったのも、
見応え的に少しマイナスでした。

アクセス

Step1 橋本駅→三ケ木→音久和
Step2 1時間かけてエビラ沢橋まで歩く
Step3 右岸経路を活用し入渓

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