尾白川 噴水滝 千丈ノ滝 坊主ノ滝
尾白川中流域?黄蓮谷序盤の滝【山梨県 北杜市 白州町 白須】
滝の記録
訪問日 2017年7月23日
活動の形態:上級滝めぐり(3人) / 車×2
装備:8mm30m×2, 沢タビ, 水3L
感動度:かなり~限りなく(千丈)
①尾白川へ
BALさんと府中で合流して白州へ。
朝3時40分頃、
LAWSONであっきーさんと合流し、
尾白川渓谷へ向かう。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_parking.jpg)
車は2台あるので、駐車場と、
尾白川林道の奥に車を分ける。
尾白川林道が起点で、
この渓谷がゴールて地点です。
②林道
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_rindo_gate.jpg)
ゲート直前はかなりのダート。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_rindo_A.jpg)
あっきーさんは途中見られる
錦滝の氷瀑で来られたことがあったよう。
【錦滝 20m】
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_Nishiki_A.jpg)
錦滝は下の整地が美しく、
岩盤も一見の価値がある滝だった。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_Nishiki_C.jpg)
3本のトンネルをくぐったりしながら、
林道を進んでいく。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_suidou_A.jpg)
思ったより早く終点に着くことができた。
終点からは道沿いに進めば
尾白川に降り立つことができる。
尾白川は、不動滝には行っていないが、
約4年前に神蛇滝までは訪れたことがある。
その日は午前中に
ドンドコ沢の五色滝をピストンし、
疲れきった状態で来たような。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_river_A.jpg)
大きな河原に降り立って、
わくわくが始まった。
③大陸感
すぐにナメ滝があった。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_3mname_C.jpg)
緑と黄土色が合わさった独特の色。
右から越えていく。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_3mname_D.jpg)
この沢は花崗岩主体なので、
僕の沢タビや、BALさんのフェルト底では、
苦戦を予想してました。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_river_B.jpg)
しかし、逆にあっきーさん装備の、
パタゴニアのゴム靴が
岩質と全く合わずに、悲劇でした。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_Meoto_A.jpg)
いい感じの滝が現れる。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_Meoto_C.jpg)
この感じ。
これは中国大陸の大地で見た、
数本の滝に似ている。
水量は圧倒的に尾白川が多く、
日本離れした景観が衝撃。
この滝は左から越える。
そうすると、実は
2段の滝であったことが判明。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_Meoto_D.jpg)
上段も鱗状のいい流れ。
滝名は女夫(めおと)の滝です。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_river_D.jpg)
④続く
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_Hashigo_B.jpg)
梯子滝には中央に
ぶっといワイヤーが宙を垂れる。
一番左から取り付いて
ワイヤー掴みながら直登が可能だ。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_Hashigo_D.jpg)
淵が深い5mの滝は、
2.5mほどのところにバンドがある。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_5m_C.jpg)
残りの半分が越えられず、
BALさんに肩を貸していただいて、
ショルダーで突破。
お助け10mをブッシュ2本にとって、
8mを連結して垂らしました。
続くは遠見の滝。。。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_Toumi_A.jpg)
この滝は一見したところ
小さい巻きが厳しく、
右岸の大きめの巻かと思ったが、
左岸が怪しかったので、
調査しにいったら、残置ロープを発見。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_Toumi_maki.jpg)
時間を食わずにすみました。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_Toumi_F.jpg)
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_2dan7m_C.jpg)
ちょっとした小滝(2段7m)があって、
左から越えていったら
途中で凄い直瀑がかかっていた。
【大釜の滝】
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_20m_A.jpg)
米子沢でも
巻きの途中で見れる大滝があったが、
この滝も眺められるだけの不遇な滝。
懸垂で直下が目指されるに足る滝。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_20m_ue.jpg)
右岸を巻ききると、いい感じに開けて、
丸い大岩にアクセントがあるところだった。
⑤噴水と三丈
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_Funsui_C.jpg)
なんて言ったらいいんだろう。
なんでこんなに雄大なのか?
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_Funsui_B.jpg)
残念ながら噴水状態にはなってないけど、
これだけ谷と滝が調和した沢は、
今までなかったかもしれない。
左から越えていく途中で
上のほうの流れも見ることができる。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_Funsui_D.jpg)
滝を受ける左岸壁の凄さ…
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_Funsui_E.jpg)
4mぐらいの滝
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_4m_A.jpg)
尾白川のナメ
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_name_A.jpg)
進んで現れた2段の三丈の滝。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_Sanjou_A.jpg)
右の遥か上には獅子岩がそびえる。
これまた直登が難しそう
だけども左岸の草付きに弱点がありそう。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_Sanjou_C.jpg)
スラブを登ったあと、
草付きに取り付いていき、
下段を突破して中間に降り立つ。
上段は左から取り付いて、
水流添いを登ることができた。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_Sanjou_D.jpg)
沢タビはスラブにて
抜群のフィット感を見せてくれた。
巻きは右岸から大きめのようです。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_4mname.jpg)
ちょっとしたナメ滝を越え、
大岩とも遊んでいきます。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_Oiwa_A.jpg)
いよいよ黄蓮谷の出合。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ouren_deai.jpg)
⑥千丈ノ滝
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ouren_1m_A.jpg)
紺碧の淵をたたえた
1m滝(未カウント)を越えて、
7mの急傾瀑に至る。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ouren_7m_C.jpg)
この滝は右岸巻きでFIXロープがあるが、
もともとのルートはかなり悪い。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ouren_7m_maki.jpg)
ナメ
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ouren_name_A.jpg)
そしたら2人パーティが釣りをしていて、
少しお話して進んだらすぐに千丈ノ滝。
【黄蓮谷 千丈ノ滝 4段75m(??)】
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ouren_Senjou_A.jpg)
ここから見えるのは3段分だけだが、
実際は4段あり合計落差は
70mを下回らないだろう。
すばらしい景観だった。
向かってすぐ右の、
坊主ノ沢出合いの35mナメ滝は
濡れている程度で見応えはなし。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ouren_Senjou_F.jpg)
たまに小雨が降ったり降らなかったり。
とにかくこのすばらしい谷と滝に感謝。
3段目は真ん前に行ける。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ouren_Senjou_B.jpg)
4段目は長いナメを形成。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ouren_Senjou_H.jpg)
その下のトロ
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ouren_Senjou_I.jpg)
とんでもない滝だ。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ouren_Senjou_name.jpg)
⑦坊主へ
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ouren_5m_A.jpg)
しばらく行った5m滝は左岸巻きで、
その辺りは幕営地である。
悲しかったのは、
ファイントラックのエバーブレスフォトンが
使用初日に穴があいてしまったこと。。。
(後日無償修理キットで修復)
大岩を越えて腹這いで進むシーンで、
下の隆起した岩ですってイチコロでした。
坊主滝はもう少し
がんばったら着いてくれた。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ouren_Bouzu_A.jpg)
この滝も十分凄い。
35mと落差があり、
水流のルートがドラマチックだ!
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ouren_Bouzu_C.jpg)
右で貯めあげたものが
左に移動したかと思ったら、
ナメの途中で角度を変え、段々になって落ちる。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ouren_Bouzu_B.jpg)
目標だった、
午前中での坊主ノ滝到達にうまくいった。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ouren_Bouzu_D.jpg)
ミッドレイヤー(?)を上に着て、
下にはサンダーパスを。
標高が高くなってきていて、
けっこう寒いのに対応。
⑧帰路へ
脱出ルートは千丈ノ滝の右岸から。
踏み跡はあったと思ったら消え、
見失ったと思ったらまた見つかる。
誰かに連れて行ってください。と言われて、
今回のルートをたどれる自信は全くない。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_shamen.jpg)
450mも高度をあげるので、
途中何度かゆっくりと休んだ。
黒戸尾根にたどり着く。
ここから尾白川渓谷の駐車場までは
1400m以上高度を下げなければならない。
地獄の下山路である笑
![](../wp-content/uploads/2023/10/Kuroto_kiretto.jpg)
当然疲れるので何度も休憩を挟む。
変なけがをしなければ
無事に帰れる可能性がほとんど。
無理をする必要はない。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Kurotoone_fog.jpg)
今回の活動、活動前のじゃんけんで、
僕はザイルを持たなくてよくなった。
撮影用の重いカメラ一式も持っていない。
なので先輩方に比べ、
まだまだ余力があった。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Kurotoone_wood.jpg)
ただ、右膝だけは
ちょっと痛くなった。
当初の予定下山時刻よりは
1時間30分以上遅くなってはしまったが、
尾白川渓谷の道と、甲斐駒黒戸尾根の
分岐の看板には、4年前を思い出して感動。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ojira_bunki.jpg)
そこから橋まで下るのと、
橋を下ってから駐車場に戻るのが異様に長く、
疲れた体にはなかなかえげつない構成。
コースタイム
4:33 尾白川渓谷にて装備完了
5:17 ゲート出発
5:49 錦滝
6:31 林道終点
6:53 尾白川に降り立つ
7:12 女夫滝
7:40 梯子滝
8:11 遠見滝
8:31 20m直瀑
8:46 噴水滝
9:14 三丈ノ滝
9:48 黄蓮谷出合
10:40 千丈ノ滝
11:07 三段目の前
11:47 坊主ノ滝
12:33 引き返して千丈上
14:40頃?? 登山道着
15:51 キレット
?休憩を挟みながら?
18:38 尾白川渓谷 分岐看板
19:01 駒ヶ岳神社
19:06頃?? 駐車場着
⑨その後とまとめ
残念ながら時間的に
温泉によることはできず、
飯もコンビニで買ったものをほうばるだけ。
ひょんなことで体験できた今回のコース。
尾白川中流域~黄蓮谷序盤は、
谷と滝が高い次元で調和した
すんばらしいフィールドであり、
体にまだ熱いものが残っています。
テーマを持って一歩一歩進み続ければ、
新しい世界に踏み込んでいける。
熱い夏になりそうな、
そんな気がした2017年7月の尾白川でした。
アクセス
Step1 尾白川渓谷に1台, 林道終点に1台
Step2 林道歩き1~1.5H
Step3 尾白川を遡行&黄蓮谷へ
Step4 坊主ノ滝へ
Step5 引き返し千丈ノ滝右岸から尾根へ
Step6 黒戸尾根を下山&林道まで車回収
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