西丹沢 押出沢の滝
押出沢の滝【神奈川県 足柄上郡 山北町 中川】
コメント
2019年も2週間を切って、
季節は雪山シーズンへと入り始めている。
僕はここ数週間、
急激に物語が進み始めて、
その変化に、驚きつつある中、
押出沢の活動について、振り返る。
滝の記録
訪問日 2019年11月30日
活動の形態:2級沢登り(3人)/ 車
装備:8.0mm×30m (2本), 沢足袋, 撮影機材(三脚含む)
感動度:けっこう
①納得させる
決まっていた予定が流れて、
滝に行けることになった。
3人での活動。
滝や沢には定期的に行き続けて行きたいが、
凍てついた沢は、少し生命を感じさせず、
そこへ向かうのは、少し、自然の摂理に反している。
冬の到来を。
もう今年はいいだろうと体に納得させる。
山北町のファミリーマートに立ち寄って、
いざ、山北湖の北側へ!
充実した駐車スペースだった。
②重機を越えて連瀑
中川川に降り立つと、
重機が作業をしている。
彼らが一体何を目的に作業をしているのか、
よくわからなかった。
入渓するといくつか、
堰堤があったのでやり過ごす。
早速小滝。
連瀑帯となる。
③季節外れの水
この時期にしては、
当週降った雨のため、水が多い!
冷たいけれど、
通過していて、とても気持ち良いところ。
みんな楽しんで遡行。
二俣的な滝は、
右側から微妙なトラバースで越え、
ここはロープを出した。
④堰堤にて
その後、
堰堤と一体化した滝は、
左から登ることができる。
しかし、ことが起きたのはその後だった。
その上の堰堤にて、
すぐ左横の溝状ではなく、さらに離れた、
途中垂直のがれ場を登っていた。
多少ハード気味だったが、
このぐらいの傾斜なら経験はあると、
特に緊張もせずにムーブしてた瞬間、
足場が崩れた。
ズダダダダダダダ!
なすすべもなく、スラブを
打つように、一瞬で、滑落。
そして、打った場所は、
白水沢で打った左脇腹と同一箇所だった。
痛みは前回の65%。
だけど、確かに痛みはある。
この後、おとなしく、慎重に溝を登った。
⑤17m滝を味わって
左俣へ。
出会い滝は左から背を低くして。
この沢は色々と体を動かす。
17m滝はカッコ良い感じ!
上段のみ左からロープを出して登る。
最初が細かいのと、
高度感が出始めるあたりで、
角度が立ってくる。(III+)
滝ペーさんは、
フェルトが丸々としてしまって、
大変そうだった。
⑥ヒョングリとCS
ここが、噂のヒョングリ滝であった。
小滝だが、良い場。
吹き出しを見下ろす
上に登ってみるとCS滝。
空間としては、なかなか整っている。
スラブを余裕で登れると思ったが、
下から見たら緩いバンドの、
外傾がきつく、足置き不可笑。
よくよく後藤さんの記述を読んでみると、
どうやら、A0で、左にトラバース試みているよう。
(フリーだったらごめんなさい)
スラブ直登ルートも、
人工登攀になってくるだろう。。。
夏だったら、水流突撃だね!
みたいなことを話しながら、妄想しつつ、
撤退することを決意。
⑦さくっと
ここは残置支点を多用して、
懸垂で左俣前に降りて、休憩。
セブンイレブンの鯖の味噌煮は、
沢で食べると最高に美味しく、
沢で不足しがちな蛋白質も補えるのでオススメだ。
あとは左岸の道を通って、出合へ。
短い沢なので、大変にコンパクトで終了。
特に寄り道はせずに東京へ。
完!!!
⑧まとめ
滝的には、見所はヒョングリ滝ですが、
多少の直登スキルが必要なので、
少し滝屋の領域からは逸脱しています。
この後、左の脇腹は痛みが出てしまい、
3週間経っても、違和感は消えてないですが、
前回の経験から、
速攻で肋骨サポーターを活用したのは、
やや良かったというのと、
一度肋骨をやってしまうと、
その後30~50日間ぐらいは、
がっつり活動はできなくなってしまう。
などと、
いろんな学びがあった今回のお怪我。
⑨2020年へ
ただ、それは大きな視点で見れば、
今は、滝に行っている場合じゃないよ。
もっと頑張った方がいいことがあるよ、
っていうメッセージなのかもしれないし、
良い滝に行くためには、
たまには休まないとダメだよ。
いけない時の鬱憤が、次のエネルギーになるんだよ
なのかもしれないし。
(ちょっと違う気もするw)
いや、滝はもう十分やったよ。
人生の次のステージに進む時がやってきたよ。
というメッセージかもしれないし、
半身不随など、
不可逆的な後悔だけは避けたいが、
起きる全ての出来事には意味があると、
そう考えながら、同時に安全対策を
しっかりしながら前へ。
そして、来年は滝に限らず、
別次元で良いことがいっぱい起きるような、
明るくて、期待に満ちた、
あとはちょっぴり哀愁の気持ちでいっぱいです。
今年もありがとうございました!