社台の滝
—【北海道 白老郡 白老町 社台】—
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あの夏の日。
僕は就職が決まった友達を北海道に誘い出し、
4日目のこの日の計画までこぎつけることに成功した。
彼は知るよしもなかった。
この場所が、通常の北海道観光では
ありえない体力コースであること、
そしてこの場所が別名
「ヒグマの巣窟」と呼ばれていることを・・・
滝の記録 〜社台川で遊ぶ〜
訪問日 2013年8月23日
活動の形態:中~上級滝巡り/レンタカー
感動度:限りなく
①秘瀑中の…
社台の滝は
アプローチの長さやヒグマの生息などから、
訪れるのが大変な
秘瀑中の秘瀑となっています。
②事前準備
アプローチの開始点は社台川にそった
国有林内の林道なので
該当の森林管理局に
入林申請書を出した方がいいです。
(胆振東部森林管理署)
ゲートのカギの番号を教えてもらえます。
あとはヒグマ対策を万全にする必要があります。
③アプローチ開始
ゲートを越えて二つ目の待避所で車を止め
沢装備をして出発しました。
その先は工事をしていて
ダンプカーが出入りしていました。
④序盤 〜沢歩きと堰提越え〜
越えるべき堰堤は4つ。
ルートは沢登りです。
最初の大きいのは林道に出て巻き、
それ以降は普通に越えられます。
下の写真は堰提を越えた先の様子です。
⑤中盤 〜沢歩き・ナメ・カーテン岩〜
同じような様相が続きますが、
社台川名物の「カーテン岩」があります。
ここまでで2時間以上要しました。
カーテン岩が来れば
もう終盤だと思い込んでいて、
地形図でもそういう感じだと見ていたんですが、
ここからがかなり長く感じました。
⑥終盤 〜コケROCKを進む〜
終盤はコケむした大きな岩がごろごろある
いわゆる上流部となります。
このエリアはルートをみつつ岩を越えていくので、
距離のわりに時間がかかります。
しかも距離自体も
かなりの長さがあります。
苦戦する友達を鼓舞しつつ、
じわりじわりと沢をつめ登りました。
⑦悪魔の顔
うんざりする長さとの格闘中、
ふた筋の滝が。
滝の姿を確認してから近くまで
さらに15分ほどかかり、
さらに近くへは単独で行ってきました。
所要時間は3時間45分程度でした。
水量は多くなく、
あまり「滝」という感じがしませんでした。
しかし、
その強烈な岩壁は圧巻でした。
(穴ぼこが悪魔の顔のようです。)
落差は70m以上。
凄いものに遭遇して呆然としていました。
⑧一人では来れない
正直この滝には
一人で来れませんでした。
体力と滝への情熱は必要ですが、
技術面ではさしたる問題はありません。
(たくさんの大岩を越えるのはやや難所)
ただ、ヒグマの恐怖があるので、
「人数の確保」というのが
精神衛生上も実際の安全面からも大切です。
しかし、友達の体力は
真下についた時点で限界に達し、
それ以上進んだ僕も、
離れすぎると危険なので最接近できなかったです。
また大きなハチが
黒いリュックから離れなくなり、
ハチとの格闘が始まってしまったことが残念です。
そこらへんは悔やまれますが、
そもそも一人では行けなかったので
見れただけでも良かったです。
後ろを振り返るとこんな感じです。
帰りは雨がふり、
若干増水した沢下りが大変でした。
秘瀑に触れ、思い出に残る沢旅が出来ました。
⑨その後
友達はこの日で東京へ。
夜のうちに道の駅「よってけ島牧」
まで行きたかったのですが、
疲労のため途中のコンビニで休憩。
夜が明けてから賀老の滝を目指しました。