白谷雲水峡の滝
白谷雲水峡の滝と森【鹿児島県 熊毛郡 屋久島町】
滝の記録
訪問日 2019年5月1日
活動の形態:ハイキング / 車
装備:キャニオニア3, 撮影機材, 7.7mm×40m(2本), テント, シュラフ等
感動度:かなり~限りなく
①雨降って荷、固まる
蛇之口滝の続き。
スタート時、雨が降っている。
最大3泊ともなり得るプランで荷物が重い。
僕にはザックに、
レインカバーをつける習慣がない。
今まで苦しんだことがないから、
その延長線上で、流れに身をまかせる。
降るんなら、降れといったところだ。
しかし、この重さで
雨のビシャ濡れはスタートから荷物
重量を激増させた。
荷物が重過ぎて、
雨もひどくて、
全くやる気が上がらない。
②雲水峡から
しかししかし、雲水峡は美しい。
飛竜落とし
すれ違うハイカーの皆さんは、
ほとんどが下山される方だ。
それはそう、これから夕方になっていくのだ。
くぐり杉。
苔むした森。
辻峠に到達。
岩小屋
③調和した森
峠を降りるとそこは、トロッコ道だ。
何という森、
屋久杉伐採開発のためのレールだが、
今は森と恐ろしいほど調和している。
通り過ぎる、ガイドの方の一部が、
僕らに北沢や、宮之浦川の水量について教えてくれる。
どちらも問題はないと。
(特に宮之浦は)
安房川北沢左岸支流の流れ
ほんとだろうかと悩ましいところだが、
頑張ってレールを進むと、
ついに、大株遊歩道と、
北沢の方へ進む道が分かれる分岐点に。
そしてわかったのは、
少なくても安房川の北沢は
左右が分かれる前の時点で
水量は半端ないということ。
これは、遡行できんしょ!という感じ。
明日、大株遊歩道で一般登山道を進むことで、
本日、河原で宿を取ってもいいのだが、
まだギリギリ時間があるということで、
荷物を一部滝ペーさんに渡して重量均衡化の上、
大株遊歩道へと入った。
④大株独占の贅沢
謎の株
ウィルソン株
大王杉
縄文杉
など、これは絶景だった。
特に、後半の美しい森をこの時期、
他のハイカーに会わずに、
堪能できたのは奇跡かもしれない。
天気と、時間帯が成せた妙。
⑤寒い夜と翌日
高塚小屋に着くと、
すでにテントがいっぱいで、
かなり微妙だったが、
ギリギリ2つ分スペースを見出し、設営。
そして想定してたことだが、
高度が上がり、風も強く、寒い!!
僕はシュラフを用意していて、
テントもあったので、
(個人的にはやや忘れ物もあったが…)
何とかしのげたが、滝ペーさんは寝袋なく、
恐ろしく寒い夜を過ごすことになる。
残された予備日的に翌日午前中での、
宮之浦岳登頂は見送り、
ここは宮之浦川に全神経を注ぐべきだろうと判断。
僕らは記録のないルートに挑もうとしていて、
何が起こるかわからないのだ。
(結果的には何も起こらない可能性もあるのだが)
それにしても、レインカバーは必須。
全体的に軽量化を怠ってしまったが、
同時に、冬に山を、
サボり過ぎてしまったのも大きいだろう。
そうして僕らの令和初日は終わった。
(宮之浦川へ)