滝の記録
訪問日 2023年9月23日
活動の形態:2級下沢登り(2名)/ 車(カーシェア)
装備:8mm×30(2本), ラバー足袋
感動度:限りなく(八重樽)
所在地:長野県 木曽郡 王滝村 柳ケ瀬
① 脱金融 Black !
社会人になって幾数年、幸運にも、比較的早く奨学金を完済することができたのだが、クレジットカードの上限金額が学生のままで、上限 Up 申請も落ち続けた2018年。
何かおかしいと、信用情報を問い合わせたところ、BLACKであることの証「異動」マークを発見。
どうやら、その4年ほど前、追憶の日々、余裕もなく追われていた頃、USB型 Wi-Fi 月額コンビニ or 銀行払いの最後の1回を滞納してしまっていたようだ。
金額にして1000円ぐらいで、急ぎ払ったが、5年間は消えないらしい。
2ヶ月で15万円のクレジットカード上限に加え、発行されないETCカード。
この現代社会から捨てられた棄民として、惨めな日々を生きてきたのだが、ついに脱却。
カーシェアに自身のETCカードを挿入し、カードが検知され、「通行できます」と機械音声が流れた瞬間、自身の信用が社会的に回復したことを痛感し、歓喜し、吠えた。
② 小俣川へ
向かうは王滝村。今回は久しぶりのKとの活動。
滝としては天満沢川以来で、実は昨年の12月には広沢寺でクライミングをしている。
前日夜に少し過ぎた場所で夜を過ごし戻って王滝村へ。
林道歩きが意外と長く、小俣川に入ってからは左岸の巡視路をたどる。
この道が結構長く伸びており、沢登りを開始する。
不幸にも序盤にてスプレー式の日焼け止めを逸してしまった。
③ 7m滝
7m滝
両岸高い見事な滝。
左岸の危険な巻きを選ぼうとしたが、Kのアドバイスで右岸側に近づいたところ、確かに!と思えるようなラインがあった。
ここはロープを出し、途中ハイステップを行いながら残置ロープにも合流。(III +)
上でKをビレイして、その後つるべでトラバースして、滝上に抜けた。
④ 中流部
小俣川のカエル岩
潜流瀑
⑤ 小俣滝
迫力は100選級で、通常の沢登りでこのような剛瀑と対峙することはあまりない。
滝の力を間近で感じ続けた。
一旦、滝前を横断したのち、右岸の岩棚を登っていく。
序盤は若干の滑りをスポンジで落としながら足元を固めて登った。
丁寧に行うと安心してラバーソールで登っていくことができる。
上部の最後の登り。
これを超えると7mのナメ滝がある。
⑥ 百間滝を経て
右岸に45m級の支流、百間滝が見える。
しばらく先の川
⑦ 八重樽(八重滝)
ナメの先に大きな滝が見える
このナメは既に極上
ナメの上部を横断する
これが小俣川の八重樽
あまりの美しさに言葉を失う
落差はそれほどでもないが、この場所には美しい水と、豊かな空間とそして、眩い光が満ちていた。
リゾート感が溢れる…
Kも大満足していたようだ。(i phone 14 pro)
滝のすぐ左岸の崖にもちょっとした滝がかかっていた。
八重樽は今年見た光の滝の中で、No.1。
これほどまでに去りがたい滝はいつ以来だろうか…
⑧ 林道へ
右岸林道に出るためにルートどりをするも意外とルートがわかりづらい。
旧トロッコ道は一部崩壊している。
トロッコ
その後、100m級のトラロープがかかる支流を登っていくと、林道に出れた。
林道はかなり遠回りとなっているため、車まで戻るに相当な距離を歩くことになったが、無事下山。
GPS
⑨ 新滝と清滝
せっかく王滝村に来たので、有名な観光滝訪問を認めてもらった。
新滝!
この滝は高さもあり素晴らしく、裏に入れる。
有名な裏見の滝の訪問率が上昇した…
清滝!
この滝は滝行を行うこともあり、人工的な要素が強すぎる。合掌して場を後にした。
⑩ その後、まとめ
小俣川にてKがまさかの「マダニ」に喰いつかれていました。
時間的な余裕がなく、温泉は寄れないまま帰路へ。
24時間制限で王滝村はなかなか遠いものがあったものの、近場では見えない植生・水の色は十分に足を伸ばす価値があり、またこの御嶽山周辺に足を運びたいと感じました。