訪問日 2025年5月24日
活動の形態:1級沢登り / Car Share / 2名
装備:ラバー足袋 / 8.0 mm × 20m × 2
感動度:まあまあ~けっこう
所在地:神奈川県 秦野市 丹沢寺山
① 東丹沢へ
wikipediaより
中津渓谷(なかつけいこく)は現在宮ヶ瀬ダムと宮ヶ瀬副ダムが建設されている場所に存在した渓谷である。かつては丹沢山麓唯一の渓谷美とまでいわれ、近郊の渓谷として楽しまれていたが、今はダム湖に水没し面影はほとんど残っていない。しかし、宮ヶ瀬湖より上流は、丹沢大山国定公園に指定され開発がほとんど進んでいない為、現在も渓谷美が残る地域である。
天気がすっきりしない予報であったが、土曜日の雨足が夕方以降ということがわかってきたので、もぐを誘って、東丹沢のヤゲン沢へ。
今回秦野中井ICからヤビツ峠を通って行ったが、土沢の時に学んだヒルクライマーの聖地となっており、双方向からの登りを目にした。タライゴヤ沢出合から西へ向かい、今回は地元の方(?)にご案内いただき、中間地点のゲートまで車を進めた。
境沢とヤゲン沢の分岐までは林道を歩き、そこから左のヤゲン沢に入る。

最初の堰堤は穏やかな道で越えられる。

最初に見た良さげな流れ

2条の滝
② 下流部の美瀑

左の支流をすぐ手前で受ける場所

目の前に到達…
7mCS滝は中に入っていくと…

右側から登ることができる (II + )
この滝の上では、複数の沢登りムーブを実践できる面白い場所があった。

ボテを交わしていくトラバース課題。

沢で立ちこむスタンスを習得できる課題
左の写真は空四85度 桃■■の要領で、右の写真も沢靴での動き方がわかりやすい課題だった。

特徴的な斜め岩

ナメ小滝
屈曲部の滝を通過する


つるっつるの丸太状の岩で滑ってしまい、やや右足内側のくるぶしを打った。

5.5m級の整ったスラブ滝

右から落口横をトラバースするが、意外としっかりと整っている

6mCS滝は姿形も美しく、すぐ上にも2m滝を連ねる構成

右側から巻き気味に越える
すぐ上の風景

岩間の滝に接近してみた流れ

沢には不思議な力がある。
怖さや不安、悔しさ、さまざまな感情を水が流し、静かな時間が流れる。
③ 中盤以降の流れ
ここでしばらく休憩したが、ヒルが集まってきており、水の中に移動してもらった。

きのこ

小滝ながら美しい流れの風景を見る


屈曲部の6mCS滝

遠目には上れなさそうだ近づくと右側から容易に登れる。

3連の滝の中ではクライムダウン課題を練習

意外と届く距離やスタンスの置き方などを練習する
形の良い4m滝



癒しの小滝

穏やかな森
穏やかになってくる中、忠実に沢筋を進む


3m程度の滝は左の溝状の中を辿るが、ずりずりという動きで体を上げる動きを練習


最後も階段状の滝をこなすと、わずかな詰めで行者ヶ岳東尾根に出た
行者ヶ岳登頂を果たす
④ 下山、境沢の滝
最初の方が痩せ尾根(リッジ状)で、視界が開けている。

その後は安定した形状の尾根で一気に下山へ。

最後だけ少しルートを誤り急斜面を降りた。
その後導かれるままに境沢の滝を3本確認し、それぞれが独特の良さを持っていた。

橋横の2条滝

三角岩ある1m滝

一番下の広い滝壺を持つ下段

その上の2条上段
戻りのルートは右岸沿いであり、また戻って境沢・ヤゲン沢合流部へ。

今回は地元の方の案内で18:00までの間は、車で入ったゲートが開いているとお聞きできていた。
ただ、その方のいい間違えやルール変更、勘違いなどで実際にはもっと早い17:00など間違っていたら、車を出せなくなるとのことで少し急ぎ気味に戻ったが、ゲートは空いておりセーフ!
⑤ その後
ヤビツ峠は経由せず、一旦北に出たのちに南に下り、ブロンコビリー 厚木及川店へ寄った。


こちらでサラダバーを含む最高の飯を決めて終了。帰路に着いた…
ヤゲン沢は比較的マイナーな沢で初級ということもあり、沢屋的にはあまり注目が低い沢のようであるが、多彩な学びが詰まった場所だった。派手さはないが、渓相も美しく、登攀技術の習得や反復に適したフィールド。この場所の体験もまた、今後に繋がっていくことと思う。