赤川 御滝
冬の御滝—【那須塩原市 湯本塩原】—
コメント
2月の実働日は3日。
2本は一旦お蔵入りになりました。
月末に向かったのが那須塩原であり、
最大の目的は冬の御滝でした。
ハンターマウンテンの位置↓
滝の記録
訪問日 2016年2月27日
活動の形態:中~上級滝巡り
感動度:かなり~限りなく
①那須塩原
滝的に那須塩原は今回が初めて。
竜化の滝が3年前に通行止め状態で、
訪瀑を取りやめてました。
留春&珈雲、
布滝、風挙、竜化、抛雪とお手軽滝を巡った後、
今回の目的地である
御滝のアプローチ拠点へ向かいます。
②アプローチ
今回は雪田爺さんとあっきーさんのサイトを
主に参考にさせて頂きました。
雪田爺さん:御滝
あっきーさん:ふたたび赤川の御滝・黒滝と赤下沢の滝へ
訪瀑においてわかることは3点。
アプローチ方法が3種類あることと、
どれもその開始地点に駐車できること。
そして、冬の記録がないこと。。。
アプローチ方法は、
①御滝の真下にダイレクトに出る
②上流から他の滝もみつつ下降
③支流を下降後本流遡行で到達
の3種類ですが、今回選択したのは①
と、いうのも、
一番魅力的なのは②なんですが、
冬場なので沢の下降が大変そうであり、
③は支流近くに駐車できる箇所を
見つけられなかったので自然と①に。
結局ハンターマウンテンの
スキー場を普通に利用しました。
③雪原を進む
御滝の場所は地形図で事前に
だいたい予想がついており、
その辺りに向けて、
車道から雪原に入って行きました。
(踏み跡や目印は皆無なので、
地形図が読めることが前提となります。)
普通のアプローチシューズですが、
雪が硬かったので問題なく進めました。
順調に西に進んでいくと、尾根が現れます。
このあたりから
少しずつ川の音が聞こえてきて、
尾根の切れ目が現れます。
④痺れる下降
ここでロープを使用した下降を開始。
10mのお助け紐・30mロープをそれぞれ、
【木-スリング-カラビナ】を介して
シングルで残置しながらの下降。
最後は慎重にルートを見極めながら
やや傾斜のゆるい雪面エリアに降り立ちます。
友人もなんとかその後ロープ沿いを
やって来ました。
⑤壮絶な下降
さて、まだ赤川の川床までは、
高低差20mの距離があります。
雪面は意外と角度があり、
ロープ類はここまでの下降で使いきりました。
ここは撤退か…
それでも行ける所までと、
水を一杯飲んで、
ザックを置いて身軽になって、
慎重に腰を低く落としながら、
足場を作りながら
雪の斜面を切り開いていきました。
途中トラバースしながら、
川に近づいて行ったら、
最後が5m程の崖になっていました。
ここは本当に恐ろしく、
懸垂下降をすべき場所です。
約20分ルートを模索に模索し、
点と点をつなぎあわせ、
滝人生で最も危険だった、
フリーでの下降を終えました。
友人はここでギブアップしました。
⑥現実の色
写真で見た御滝。
赤い岩盤と深い緑色の滝壺の対比が本当に美しく、
その色合いの中に、
「雪」の白色を加えた風景が
どんなものであるか、
果たして本当にそれを見れるのか、
ずっと楽しみにしてました。
沢を少し進むと、
想像上の御滝の色は、
現実としての色に姿を変えます。
靴をびしょびしょにさせながら滝壺へ。
今まで見たどんな世界とも違う、
美しい滝と雪の世界観。
対岸へと渡り、
正面から御滝と対峙。
流れ出ていく、
赤川の流れの美しさが秀逸でした。
水が冷たすぎて足が痛かったのと、
友達を雪積もる崖に残していたので
15分強で幻想的な滝壺を後に。
登り返しは一番下よりも、
ザックを置いたすぐ上が一番ハードでした。
⑦その後&まとめ
行きに見落としていた
回顧の滝を訪瀑。
その後すぐ近くの、
回顧の湯によって帰路へ。
無事冬の御滝へ行けたのは良かったですが、
ザイルに関しては準備不足だったので、
次から下降系のアプローチでは
多めに持っていきます。
那珂川水系の上流域は
いい滝がたくさんあるようなので、
また今年どこかで訪れたいと思います。
(10月の井戸沢へ)
アクセス
ダイレクトに降りる場合
Step1 ハンターマウンテンへ
Step2 歩いて目指す