滝いろ|粟ヶ岳 小俣川 中流部の滝 (三十三丈滝の上流)

活動記録

粟ヶ岳 小俣川 中流部の滝

粟ヶ岳 小俣川 中流部の滝【新潟県 加茂市 宮寄上】

滝の記録

訪問日 2022年9月18日

活動の形態:2級沢登り+α (単独)/ 車

装備:8mm×50,(1本), 7.5mm×50m(1本), ミラーレス一眼(広角), ラバー足袋

感動度:けっこう

① 謎に満ちた滝へ

出張の延長線上の滝活動。

謎に満ちた三十三丈滝の全容解明を狙った。

50mロープを2本持参し、下降計画を試みる。

八木ヶ鼻近くの登山口からスタートし、登山道の途中から下降を開始する。

② 拭えない不安

この滝は「んがお工房」さんのHPで遠望写真があり、支点を取れるかわからない恐怖から、かなり死を意識して準備にあたっていた。

ユマーリングのシステムも理解し練習。(最適な構成も完成した)

とはいえ、ボルトはない。

スタートしたら確実はないのだ。

③ 藪尾根の下降

藪尾根を下降し続けて、右に支流の沢を感じながら小俣川の沢床まで50m、30mと高度を下げていく。

この辺りで崖が切れるようになり、計2~3回の懸垂下降(どれも10~15m前後)を行った。

沢に着いたのは嬉しかったのだが、低下しているアルパインスタミナ、現場感不足による成功へのイメージ不足、ロープ合計100mで重すぎてダメージ大…

目の前には死のイメージしか浮かばず、もう完全に挑戦する気持ちは萎えてしまっていた。

④ 散策へ変更

過去の自分なら突っ込んだかもしれないが、今は現実世界に確かな居場所がある。

謎の葛藤を経るなか、とりあえず行けるとこまで行ってみようと判断。

ゴルジュ内の3m滝は釜を形成しており、ロープなしで降って、流されずに登れるか甚だ疑問。

なので、ハーケン支点を取って、下降を開始する。

飛び込むことも想定していたが、ロープありでは、途中から左岸のへつりが可能となった。

⑤ 限られた空間の世界

そしてその下に2m滝。

その下にはハング10m滝!!

これは絶望的な滝で、下からの直登はあり得なさそう。

そしてその先は平らになっていて、巨岩が中央に存在していた。

そう、地形図で三十三丈滝にはすぐ上に、等高線の詰まった箇所があり、僕はここが、
3段の上段部分と見ていたのだが、実際は違う。

両岸超高い側壁の先に、
① 10mハング滝+②2m滝+③3m斜瀑の
連瀑帯が存在していた。

いくらユマーリングを練習したとはいえ、ガチシャワーの中でのトライなど論外。

色々と作戦を練り直す必要がある。

下降計画はこれにて終了した。

⑥ 沢登りスタート

しかし、来た道の隣の支流を登り返すのは面白くない。

そのため、緩い登り返し地形が来るまで、中流部を遡行し、小俣川の謎の解明を目指すことにした。

6mCS滝

2段4m滝+α

⑦ 思わぬ滝々

5m級の美しい滝

すぐ上の右岸が見事!

2段6mの滝

泳いで左岸に取りついて登攀する。

この辺りは本当に楽しいところだった。

4mCS滝

2条2m滝

⑧ 長く苦しい脱出路

沢の左岸が緩くなるところが脱出地点。

徐々に登っていく。

しかし、藪はキツく、岩壁に阻まれてしまった。

獣道は続いていて、信じてついていくと、向かって右側の橋で岩壁に取り付ける、唯一の弱点があった。

ここから乗っ越し、さらに上へと迫る。

等高線は緩やかになったのだが、登山道までは圧倒的に標高差があり、藪にも阻まれて苦しい時間帯が続く。

完全に体力勝負の登りを延々と繰り返し、ようやく登山道に乗ることができた。

⑨ 猿飛滝へ

その後、降っていくが、秡川本流の橋から少し遡行し、猿飛滝を見学しに行った。

登山道からでは下になっていて、よく見えない位置関係。

水量少なく残念だったが、川の中で非常に良い景観を醸し出していた。

⑩ お湯のち帰路

戻って着替え、近くの温泉へ!

八木ヶ鼻を撮影したのち、入浴。

燕三条駅近くに車を返して活動を終えた。

完!!!

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