大峰 上多古川上谷の滝

活動記録

訪問日:2026年5月23日
活動の形態:1級沢登り+α / カーシェア / 単独
装備:フェルト足袋 (caravan), 30m×8mm × 1本
感動度:かなり~限りなく(牛呼滝)
所在地:奈良県 吉野郡 川上村 上多古

① 奈良へ

今回奈良へ行く機会を経て、2週間ぶりに再び大峰へ訪れることとした。

当初は釜の公など長いところを計画していたが、
直近の運動量や沢での感覚を冷静に判断し、上多古川上谷に計画を修正。

前日の夜には大和八木駅近くで車を借り、GWに訪れた太子の湯に辿り着いたが、
ギリギリ入浴受付時間をすぎてしまい、南下。

吉野路で宿を取ったが、車がフルフラットにならないノートで、結果として柔らかい後部座席に横向きにうずくまって寝る形の夜となった…

② 入渓点前後

上多古川は2016年のGWでKと矢納谷を訪れている。
あれから10年が経ったようだ。

今回は南の上谷(こうだに)へ。屈曲点に車を停めて林道を進む。


一箇所が滝の匂いが濃いシーンで近づいたら、とても良い場になっていた。

4mCS滝

岩隠れの滝を越えると、逆くの字状の流れ

石灰岩ぽい右岸

砂岩だろうか

その先は歩いて終点に。ミソサザイを聞いた。

入渓したところ。

岩の門から滝が流れてくる良景色

右岸の巨岩と連瀑

上部に接近した桃が割れた様な流れ

左側から落ち口を超えていくが、悪い

ムーブとしては、この滝の落ち口を超えていくムーブが不安定。
アンダーを使用。この沢でもっとも悪かった。

ここはショートカットして、橋から入渓することもある様だが、訪れることをお勧めする。

③ Koudaniの世界

岩間2.5m

岩間1m

3段5~6mの流れ

一番上

2条隠れ3m滝

ボテ岩の3m斜瀑

この辺りでpushした際に左手甲の痛みを感じた。

0.5mクロス 小滝

岩間 2m 柔らかい雰囲気の滝

この先で立派な橋に至った (道を辿るとここまでは沢遡行不要)。

④ 連瀑 → しわしわ → ワイド滝

3連瀑の真ん中 3m斜瀑

3連瀑の最後 2段3.5m

しわしわ岩のエリア

2条1mCS

2m滝

ワイドな流れから始まる18m段瀑

ここは少し開放感もあるところで、しばらく休憩した。

⑤ 馬ノ背滝とヨッシーマントル

ワイド滝の水流沿いは少しやな感じで、左から巻き気味に登った。

そうして、馬ノ背滝に至る。

上に続く段が見えない下2段という感じで、空間は開けているものの、この先がどうなってる?という部分含めて、少し威圧感がある。

左岸から巻きはつながる

3段目の流れ。ここまで馬ノ背滝(3段20m)と判断

この滝を横切るとなんと、明瞭な階段に繋がり、そのまま階段沿いに左岸から滝上に。

橋から見える部分 (3段18m滝)

その最上段 ヨッシーの頭のよう

ここはヨッシーの頭のマントルを返したかったのだが、良い手足のところは水量が凄く、そうでないところは、距離が強過ぎて危険で、突破ならずだった… (右岸巻き)

⑥ しずく、四段、3段20m(二俣滝)

壺小滝段瀑

その続きの美しい流れ

この辺りは景観は美しいのだが、小蠅が多かった。

左岸の高みから舞い降りるしずく滝と本流

四段滝というらしい

優しい水飛沫で良い場所になっている。

下段だけ登って右岸から巻きに入った。

ここの岩舞台のような場所は良かった。

そして至るこの滝(二俣滝)も美しい流れでしばし見惚れる。
2段目の登攀は単独でロープを出さないのはリスクが高かったので、右岸から巻いた。

⑦ 牛呼滝へ

そうすると、踏み跡につながって大きく高さを上げて、そのまま沢に降りれずに、時に崩れた道を進む。見事な滝を右に見つけて、何だろうかと思っていると、gps的にもこれがメインの牛呼滝であることに気づいて戻る。

ロープを垂らして下降
(二俣滝を直登できていれば不要だった)

その先のこの景観がまずめちゃ良い

しわしわのミルフィーユ地層が濃くなって、牛呼滝に至る。

非常に雰囲気ある滝前で、ぽっかりと空いた甌穴もすごい。

適度な場の広さと隔絶感がもたらす秘境感がいい感じで、とても良い時間が流れた。

また来よう。

⑧ 下山→秀

実はここは超えて普通に上谷を遡行する予定だったのだが、あまりにも牛呼滝がよくて、もう先に進む気力がなくなってしまった。途中に橋など道もあるし、上手く辿れば下山も早いだろうと推察。

残置したロープ伝いに登って、牛呼を巻ける地点まで上がって戻ると、途中で完全に道が断絶していた。全く道がない区間があるのだが、斜面トラバースと粘りで、馬ノ背上の道まで復帰。(この区間のルーファイや道復帰は多少経験が必要)

そこからは階段とわずかな踏み跡を頼りに左岸側を戻っていく。

左岸の巨岩

一箇所道が途絶えて、懸垂せざるを得なかった。

ちなみに各種滝には滝名などの案内は一切なく、道はこの地の林業のために整備されたものと推察される。

わずかな逸れた水の流れと、巨木、岩屋が同居する場所があった。橋からは明瞭な道を辿って林道へ。

1982年に発売の登山体系を見ると、本谷や矢納谷の滝にはどれも今と変わらぬ名前がついているが、上谷の滝には、名前は一つもない。

そして2006年の沢登りの記録には、牛呼滝が登場していることを踏まえると、元々の名称をこの期間にしっかりと呼び直すことにしたが、はたまた誰かが24年間の間に名づけ、この間に定着を見せた2つの可能性があることがわかった。

この後、前回の旅の際は営業していなかった、「オープン カフェ 秀」を訪問。(「喫茶 ホラ!あな」のすぐ近く)。コーヒーも飲みたかったが、直前に車内でペットボトルで摂取しすぎてたので自重。車を停める際に道にはみ出さないように手伝ってもらって助かった。

⑨ その後

その後移動し、室生寺方面の龍鎮の滝を訪れた。

渓谷に入ってすぐ

滝と神社の鳥居を見下ろす

訪れる人も多く、この地域のハイキングスポットとして人気を博してきている。

温泉(あすかの湯) → ヤマト運輸 → 大和八木駅へ帰還。

駅周辺の狭い道で車がごった返して、かなり難易度の高いムーブを要求された。

❿ まとめ

まだ体の感覚が仕上がっていない中、今回の上谷は結果としてベストチョイスだったように思う。

牛呼滝で引き返す形にはなったが、今回1つお気に入りの滝が増えた。心身を整えて、夏に向かっていきたい。