スポンサードリンク
訪問日 2022年5月21日
活動の形態:トータル2級[1級沢登り+沢下降] (単独)/ 車
装備:8mm×30(1本), ミラーレス一眼(広角), 三脚[故障], ラバー足袋
感動度:かなり~限りなく
北陸の大滝探訪と沢歩きを是非やってみたく、
出張に合わせて地域を選定した。
エリアは庄川の西岸と呼ばれる地域で、
南砺市のタカンボースキー場の近くとなる。
ゴルジュ地形の先に「大滝」が記載されており、
web記録でも良いであることが確認できた。
この滝を見た後、右俣の本流をたどり、
脇谷を下降するプランとなる。
全ての本流となる草谷(くさだん)の林道に入ると、
すぐ土砂崩れで通行止めのゲートが出てくる。
下降路となる脇谷はこのゲート近くなので、
この位置での駐車は問題ない。
林道歩いていくと深刻な路面崩壊に出くわした。
ここをそのまま通過するのは容易ではなく、
少し手前から沢に降りて本流を沢歩きすることにした。
途中小さな堰堤が現れたが左からの登攀が
なかなか難しかったことを記憶している。
しばらくすると小さなゴルジュが形成されて
2段滝が落ちている。
ここは非常に深い滝壺を形成しているため、
泳ぎを余儀なくされるかと思いきや左岸からのへつりで、
無事釜に落ちることがなく突破することができた。
本流の小滝
さらに小滝
ゴルジュ感が増していくところ・・・
大きめの2段堰堤がある。
ここは堰堤直登に惑わされず、
安定の左岸巻きをこなした。
この後草谷は本流と
大滝を秘める大滝沢に二分し、
大滝に近づいていく。
大滝まではゴルジュ地形となっているが、
実際にはそれほど厳しい地形は無い。
釣り人に追いつき滝を見てきたことを告げると
すぐ先にあることを教えられる。
圧倒的な水量の滝が
非常にかっこいい岩盤から放たれ、
素晴らしい滝を形成していた。
ちょっとした岩場を登り大滝に近づいていく。
釣り人は達人でありイワナを見せていただいたが、
非常に美しかった。
昨年は怪我や転職がありほぼ滝が見れなかったが、
久々に素晴らしい滝を見ることができた。
この滝を左岸から小さく巻くのは、
かなりデンジャラスな登攀が必要。
(僕ならもう少し離れて大高巻きを仕掛ける)
この後しばらく済んだ後に連瀑帯があり、
その前で達人が休息をとっていた。
ここで引き返すらしい。
僕はこの連瀑帯を超えて先に進むことにした。
滝谷の本流と思われるこの谷には
あまり整った場所はなく、顕著な滝も少ない。
1カ所2段滝があり、そこが山場であった。
途中
振り返って
またその上部に比較的美しい滝場が1カ所あった。
何かの群生
さらに上部になると雪渓に遭遇。
そろそろ脱渓を決意。
脇谷側に取り付くが非常に笹薮がきつく苦戦。
その途中で地形図には顕著に見えない小支流に遭遇。
この支流沿いに登ったところ、
かなり時間短縮することができ無事乗越に成功。
謎の湿地帯
対岸に進み脇谷への下降路を探るが、
こちらも笹薮がきつく降りていくのに非常に苦労する。
さらに谷に入っても雪渓が多く、
上部を慎重に降りたが、いくつか緊張する時間があった。。
ようやく雪渓がなくなり、大きめの滝の上に出る。
ここはロープを使わずに左岸巻きで降りて、
近づいてみた。落差は12mほど。
(この辺り宮城の大倉川本流下降を彷彿とさせた)
ここはまだ脇谷の左俣の世界
2段5m滝も下降し、ようやく二俣で
本流を下降していくことになる。
スポンサードリンク
3.5mの迫力ある滝
ナメ滝
下にも滝が・・・
その下の2条の滝 (上のナメ滝と2段11m滝を形成)
小ゴルジュの様相を呈する美しい場所。
(2段6.5m滝)
下に大きな滝が見えたため30mロープを出して懸垂下降。
簾状の美しい滝がかかっており撮影。
落差は13m程度
しかし今回大変残念なことに
三脚・雲台のパーツをロストしてしまったため、
手持ち撮影でしか記録を残すことができなかった。
撮影のクオリティーが悔やまれる。
小さな滝だが滝壺を恐れて、
左岸からロープを出してしまった滝。
さらに下っていくと巨大な滝を感じ、
右岸から緑を伝った後、懸垂下降開始。
30m 1本では非常に足りないところではあったが、
着地点を工夫しギリギリ下に降り立つことができた。
(下部はフリーで下降, 危ないところであった)
文字を描くような見事な段瀑
脇谷の大滝と呼べるのかもしれない。
8mの斜瀑もなかなか楽しい。
そして谷を下っていくと、
さらに圧倒的な地形が確認できた。
懸垂下降の開始点の見極めに注意を要する場所であり、
ロープ長が足りない事から慎重に選択を行った。
この滝に降り立ったもののロープを抜きさらない限り、
さらに下に降りることができない。
ひとまず撮影に集中する。
シワガラの滝上部の小又谷の段瀑を、
ミニスケールにしたような空間。
脇谷No.1 の風景だと思う。
今回軽量化と仕事絡みのため、
ハーケン・ハンマー類を置いてきてしまい、
頼りない木の根っこしか支点を取れない。
その下の滝は落差5m程度のため死ぬことはなさそうだが、
支点の脆弱さには大変緊張させられた。
崩壊することはなく、滝下に。
この後、近くに堰堤があり、
その左岸に明瞭な道が確認できた。
これで速攻下山だと思っていると、
途中、よさそうな滝を見つけてしまう。
滝マインドが発動し、結局近づくことにした。
2段17m級の滝で特に上部がよかった。
道に戻って、出合へ。
(途中の滝はスルー)
そうして、林道に復帰。
車はすぐにあった。
富山駅まで車を返して終了。無事帰路についた。
完!!!
ログ
① 比較的雪渓は少ない谷ではあるが、まだ5月だったこともあり、早すぎた感はあった
② 滝谷本流(大滝に入らない方)の遡行価値はない。
・ただ、脇谷の下降をメインと考えるのなら大滝も見れてGood
・ロープは30m一本では足りない (推奨 45m 以上 1本 or 30m 2本)
③ 大滝は名瀑なのでぜひ訪れてほしいが林道崩壊がネック・・・スポンサードリンク