大倉川本流の滝
広瀬川 大倉川 本流【宮城県 仙台市 青葉区】
滝の記録
訪問日 2018年9月15日
活動の形態:沢下降 (単独) /レンタ
装備:8mm×50m, 沢タビ, 泊装備, 撮影機材
感動度:けっこう
活動度合いチャートは、
後半に記載。
①北へ
9月真ん中の三連休。
今年の僕の年間スケジュール的にも、
今回の滝行が、今年の集大成的な要素もあり、
培った様々なものを駆使しつつ、
楽しめる美渓を探していた。
当初は、奥只見の
恋ノ岐川を検討していたが、
新潟・福島のあたりの天気は芳しくなく、
さらに南も一様に悪い。
東北の真ん中あたりの船形連峰は東部、
笹木沢を1泊2日で目指すことにした。
②再びの船形
以前は宮城県側から、
林道歩きから始まる長めのアプローチで、
下山路の選択が難しいルートだったが、
近年は山形県側からの
ルートが確立されている。
6月の御宝前大滝に近い場所で、
少し南側を進んで、途中村山野川の
樋(とゆ)滝に立ち寄る。
スキー場の駐車場所が
あるあたりまでは舗装路。
そこからフラットダートで途中に柳沢小屋。
林道終点には広い駐車スペースがある。
③ウォーキング
歩きやすいが途中ぬかるみがある、
登山道を20数分歩いたらもう、
「栗畑」という地点。
今回は弘田さんのルートを辿ろうと試みる。
地形図に記載されている、
池を過ぎて、もう少し行ったところに、
大倉川本流への支流の谷があるので、
そこを目指す。
④支流を下降
ところどころ、
クライムダウンしながら、
水量が増す支流を下っていく。
平流
突然視界が切れる。
覗いてみたら15m級の滝で、
これは弘田さんのレポにない滝。
どうやらレポを、
辿れなかったようだが、
支点を頼りに懸垂下降して滝下に。
降りる時中央に、振られて
すでに中部に落ちていた、
わりとでかい倒木の根っこが
一緒に崩れ落ちました。
少し撮影。
⑤20m級滝の下降
さらに降ったら、
驚愕の20m級の滝が。。。
ここは数段になっていて、
上部の5m滝2本はとりあえず、
降ってみたら、そこから下の
15m分ぐらいはクライムダウンが厳しい地形。
左岸を登って、
足元の悪い斜面の中、
下向きに伸びる木のうち、
比較的強度が高いものに、
スリングを巻きつける。
ここはどの木も強度が高くなく、
不安定さが強い斜面。
去年のアシド沢の
右岸斜面と同じ方法を選択。
灌木に未来を託す。
スリングは残置して懸垂下降。
ロープ回収後、
しばらくで本流に降り立った。
⑥V字谷の下降
本流すぐ上には、数段の滝。
後で気づいたことだが、
本流で懸垂下降が必要な10m滝は、
まさにこのすぐ上で、
見逃してしまった笑
それにしても、凄いV字谷。
この景観が見たくて、
本流下降を選択した。
(もっと下流部にでる金吹沢下降ルートもあり)
仙台沢の15mスラブ滝は秀逸。
V字!
V字!
さらに、伊達沢。
写真だとわかりづらいが、
実際は奥に上段があり、
2段40〜50mクラス。
楽しい下降を続ける。
⑦へつり
途中左右の傾斜が厳しい、
ちょっとした淵が現れて、
ここは全身浸からざるを得なかった。
水が滴る程度の右岸70mスラブ
水が多ければ東北を代表する滝に
似たような少しへつりが
きわどい箇所は何箇所もある。
桃尻型
水路になってへつるところ
⑧6m滝と開ける川
左岸からの
25m級の滝を受けて降りていくと、
6m級の滝の上に。
クライムダウンというか、
左岸の溝を滑って降りる。
なかなかの滝。
右岸から金吹沢が合流。
しばらくは完全に平穏地帯。
赤倉沢という支流はほぼ水量1:1で合流。
そこからもだだっ広い河原を駈け下る。
下流部でキノコ取りに
きていた2名の方にお会いする。
黄色い石
⑨大倉川本流のゴルジュ
笹木沢出合が近づくと、
ゴルジュ地形になって、
ここがなかなか美しいところ。
4m級のゴルジュ斜瀑は右岸を、
するりと切り抜ける。
そうしたら、下部でさらに、
微妙なへつりの箇所があるが、
そこを慎重にこなすと、
12m滝の落ち口に。
落ち口を渡渉。
かなりの景色!
ここから数メートル登攀して、
しっかりとした木を支点に滝横の垂壁を、
18m弱は懸垂下降。
最近はシステムに、
自信を持てるようになってきました。
⑩下降終了
この滝は撮影。
赤く見えるのは、
しばらく置いておいたロープ。
滝下へは右岸を、
立ちながらトラバース。
しばらくで笹木沢との二俣。
ここからはページを変えます。
笹木沢へ
コースタイム
7:48 出発
8:51 登山道から道を外れる
9:23 15m滝下
右岸支流の下降を継続
10:22 大倉川本流→休憩
10:57 仙台沢
11:12 伊達沢
11:29 70m右岸スラブ
11:53 6m滝前
13:33 12m滝上
14:09 ゴルジュ前へ