訪問日 2024年7月13日
活動の形態:1級沢登り / 公共交通機関 / 単独
装備:フェルト足袋、20m × 2本
感動度:けっこう (上高岩山展望台からの景色)
所在地:東京都 あきる野市 養沢
① 流行病
どうやら「はやりやまい」にかかってしまったようで、
体調が治った後も咳が長期間残り、2-3週間仕事のパフォーマンスも最悪。
とはいえ、確実に1歩ずつ良くなってきているので、滝に向かうことにした。
単独で公共交通なので、スキップ率を下げるために、カレンダーで滝に行くことを周知し、緊張感を高めた。
② 大グラミへ
道中 YOASOBIの新曲にハマった。
御岳沢・越沢広沢 以来4年ぶりの養沢に。
4年前の道路崩落とそれに伴う閉じ込められた車はいなくなっていた。
今回は地形図がちょっと詰まっている2本の沢をまずは繋げていく。
大グラミ沢の近くで準備をして進んで行った。
水量はやはり少なめで、森の中をかき分けていくと、左岸が露出してくる。
小さな段差を超えていくと、滝に至った。
結構ゴルジュ感が出ており、この後を期待させてくれる。
この日はα6500の調子が悪く、絞り値が調整できない困った感じになってしまう時間が長かった。
③ 大グラミ沢のゴルジュ
向かって右側からも登れそうに見えるが、取り付きが悪い。
また、上部も微妙そうにみえ、IV級はあるだろう。
そのため左の凹角から直登。少しのっこして、滝上に出る。
結果的にこの場所が最も大グラミで良い地形だった。
目の前は上段があるが、左側に緩さがあって簡単に登れる。
その上ももう少し左岸の切り立ったゴルジュ地形は続くが、谷幅広くなり、通過に困る箇所はない。
あまり歩かれることがない、この谷を一歩ずつ踏み締めた。
ゴルジュ内上部から多段10m級の滝がある。
④ 展望台の景色
森の中で本日のメインお食事「国産野菜にこだわった!彩りサラダうどん」を食した。
その後、谷に難儀する箇所はなく、すぐに伏流し一度戻ってまた枯れる。
上部では目の前の傾斜がキツくなるので左岸の尾根に乗り上がってそこから道に合流した。
ロックガーデンから上高岩山に続く登り45分ルートのちょうど中間地点に出たようで、途中梯子があったり、ちょっとマイナーなルート。
登頂した感じは全くないが、道中に展望台があったので立ち寄る。
先に見えるは青梅の街。
病気で運動不足が続いていたので、すでに疲れてしまっていたが、この絶景には癒された。
多分このエリアの登山の隠れ眺望spotなのだと思う。
⑤ 深ン沢を降る
深ン沢上部に入る箇所に、物凄い巨木があり、パワーがもらえる。
順調に高度を下げていくと、高度差を感じ、ここは右岸から念の為ロープを出した。
落差12mの枯棚で、地形としてはなかなかな感じ。
もう少し降っていくと、多段10m滝に至る。
左岸から巻き気味に降りられる。
小滝が連なる先に4-5mの滝があって、これはクライムダウンできたが、トータルで8m級の段瀑だと判断。
引いて撮るとそれなりの滝風景に感じられる。
大きなナメ滝が見えて、ここは滝の近くを懸垂下降。
水量は少ないけれども、少し躍動を感じられた。
この12m級の段瀑が深ン沢一の風景かもしれない。
この下には2-3m級の滝がいくつか続き、その最後に3.5mトイ状の滝をかけて滝場は終了する。
道に辿り着いた。
⑥ 大岳沢の小滝
大岳沢沿いの道からはすぐに大勢のキャンパーが三連休の初日を河原で楽しんでいるのが見えた。
大岳沢は場所によっては、本当に川近くで穏やかな場所でキャンプできるので聖地なのかもしれない。
バスの時刻を調べると、いい時間に乗れそうなので、これ以上攻めずに帰路へ。
今までは2度スルーしていた、小滝を発見する。
(2013年1月 大岳沢大滝 → 2019年4月 鈴ヶ尾沢→つづら岩→大岳沢大滝)
前日の雨量は結構だが、それまで1週間以上雨なしだったので、おそらく平水だったこの日。
大岳沢まで降りて、下から撮ってみた。
本流の1.5m滝のみも。
道が本来の谷風景をぶった斬ってしまっている。
大岳沢本流の元々のスペックは結構あると思う。
さらに下流部で
大岳鍾乳洞入り口バス停で着替えなどしていたら、ほぼ余裕なくバスが到着。
武蔵五日市駅に向かって揺られていった。
⑦ まとめ
本来はさらに1-2本継続遡下降も行いたいところであったが、やはりもうちょっと運動しないと体力がついてこない。
かなり地味でマイナーな活動であったが、逆に繊細さが磨かれる余地があるようにも思う。
感動度が高すぎる場所では、感動がインフレを起こしてしまうことがある。
身近なものの美しさ、良いところを見落とさず、そこに幸せを感じることもまた悪くはないかもしれない。