滝の記録
訪問日 2024年5月3-4日
活動の形態:2級沢登り / Car Share / 2名
装備:フェルト足袋、20m × 2本
感動度:けっこう (4段滝)
所在地:山梨県 北都留郡 丹波山村 奥秋
① 八王子
2024GWは前半の唐谷川の後、仕事も挟んで2日間の沢泊計画を企画した。
あまり余裕がなく、プランはKに出してもらった中で小室川谷に決定。
今回我々は八王子駅にて車を抑えることに成功し、始発にて集合。肉のハナマサで食事を調達したのち、奥多摩方面へ向かうのであった…
② 時の重み
去年の中ノ岐川滝沢以来の沢泊となる。
Kとの活動は14年連続 48回目であることがわかった。
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2011年:1回 北京 黑龙潭+桃源仙谷
2012年:7回 北京四度→甲府→苗名→早戸→砂川吹割→七ツ釜五段→日光
2013年:5回 奥多摩 → 伊勢沢 → 早滝 → 滝合宿(惣滝) → 月待等
2014年:4回 氷瀑 → 伊豆 → 世附大棚 → 豆焼沢
2015年:5回 四万温泉 → 竜喰 → モロクボ → 東黒沢(沢泊) → 九蔵
2016年:3回 御滝 → 中西&矢納 → 那須 井戸沢
2017年:4回 ヌク沢 → 和名倉(沢泊) → 万太郎 → 阿武隈南
2018年:3回 弁天岩1st(講習) → 下棚沢 → 御岳 椹谷
2019年:2回 阿武隈 白水 → 矢沢(忘年会)
2020年:4回 鬼石 → 朝日俣(沢泊) → 女郎小屋 → 安倍(忘年会)
2021年:4回 モミソ → 三頭 → 日原本流 → 下の沢
2022年:4回 大雲取谷(沢泊) → 海沢中流 → 天満沢川 → 弁天岩2nd
2023年:1回 王滝川小俣川
2024年:1回 小室川谷(沢泊)
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継続して課題を解決していきたい。
③ 小室川谷 下流部
入渓まではまず林道歩き。
小室向から泉水谷に降りて、少し下降して出合へ。
沢登りが始まる。
2段の滝に到達。
岩盤が大きく、迫力がある。
上段に進むと冷たい水が空間を支配している。
冷たい水に阻まれて、左からトライする気にもなれなかった。
右手のリッジを直登したが、壁が立っている (III+)
その後7m滝
とても良い滝であった。
谷の輝き
右岸の支流滝を迎え入れる (ヒノキ尾谷)
滝前に淵を備えた滝は、左岸をギリギリのトラバースで接近。
右から簡単に登れる。
ラバーのKはツルツルに対応できず、滝に接近せず左岸巻き。
④ S字峡
左岸から12m支流滝を受けると…
S字峡に至る
ここは右岸に巻きのルートもあったが、接近…
水圧が激しいが、適切なホールドを頼りに左端を繋げることができる。
ゴルジュを進んでいく
4mトイ状の滝
出口の3m滝
S字峡はなかなか楽しい場所であった。
⑤ CS滝と石門
6mCS滝
無骨な雰囲気で右岸上部にはかなり急な傾斜に残置ロープあり。
残地がなかったら取り付かないな… というのもあり、だったら巻こうと左岸から。
しかし、されど、この巻きが小さくできず、上へ上へ押し上げられた。
ルンゼを越えて下降を試みるもまだまだだいぶ川まである。
フリーを多用しながらも、ここぞというところで20mを連結して下降開始。
20mドンピシャで降りることができた。
すぐ上には、石門がある。
上流から見た風景…
⑥ 小室の淵を越えて
小室川谷の名所、小室の淵に至る。
この日は下のbase layerを履いていなかったので、泳ぎは遠慮する。
また、突っ込んでも最後の滝で難儀するらしい。
右岸から巻きに入ると、さして難しくなく、淵を巻き進める。
3m斜瀑
2段7m滝
緑が美しかった滝
3段10m滝
この滝は雰囲気があった。
絶好のテンバがある箇所で、対岸の右岸から15mの癒しの支流滝。
ここを宿としても良かったが、小室川はまだまだ長いのでもう少し進む。
ところが、もう少し進んだところで、Kが足を攣ってしまったらしく、明日に備えてそこで終了。
意外と良い場所があり、そこをテンバとした。
⑦ 豊かさ
テントが2名用ででかいので、もう少し最適化する必要がある。
今回はハナマサにて、練り物や豆腐、きしめんなどを購入していたが、調味料がタルタルのみの購入となってしまい、全てがタルタルに染まった。
寒暖差は結構あり、ダウンで温まる。靴下忘れで足元が冷たかった…
沢を間近にした泊は沢音の立体感がなんとも言えない。大地のリズムに合わせて強制的に光がなくなるので、夜更かしも何もなく、自然とリズムが整う。
我々は、山の奥地にて好きな時に沢泊できる というこの上ない豊さを享受している。(僕は1年に平均すると1-2回しか沢泊しないのだが…)
⑧ 2日目・雨乞 & 4段25m滝
起床。テンバにおいては、寝る方向からして上下よりも左右に傾きがあると体への負荷が大きい。寝違えてしまったので、以後整地にはこだわりたい。
すぐに雨乞い滝
端正な滝だった
右岸巻きですぐに4段滝に至る。
我々はここで会心の記念撮影を行い、滝に滝に取り付いて行く。
最上段
上部は側壁にホールドがあるが、足元がツルツルで心許ない。
我々は残置ロープを使用して越えた。
⑨ 3段滝、フルコンバへ
小滝を登る
立派な2段滝に遭遇
奥から眺める
右からやや際どく越えてくと上段前に行ける
この上にも段が連なり3段の名瀑であった…
この後、右岸から合わさる フルコンバ小屋窪を詰めることで脱渓を図る。
総歩行距離は伸びるが登山道を選択した。
⑩ 下山
ここからは、大菩薩峠に到着すると、とんでもない数の登山客で賑わっていた…
大菩薩嶺を眺める
富士山が見えた!
丸川峠から牛首谷を経ていくと、予想より早く早く林道にでる。
そこからはひたすら歩き。時に泉水谷の滝が気になって少し接近した。
ログ
長距離のため、2つの画像を合成して作成
⑪ その後、まとめ
道の駅に併設された温泉「丹波山温泉のめこい湯」に立ち寄る。
最高にスッキリして、帰路へ。
青梅の「とんかつ太郎」さんに立ち寄って、〆た。
八王子で返却のため、高速運転も必要がなく快適。
小室川谷は非常に奥深く、沢の息吹を感じることができた。