千葉県の滝

千葉県の滝 (32)



感動レベル5.5 1本:間滝

千葉県の滝 水系データベース

千葉県は、房総丘陵の浅い峰を刻む短い流路が太平洋へ駆け下り、谷は降雨直後に息を吹き、やがて速やかに静まる。ここでは、江戸が実際に歩いた範囲の滝を概観する。

利根川水系:香取・東庄の小支沢に架かる双峰飛泉は、谷口の低丘陵に潜む小滝。銚子・小浜町の屏風ヶ浦の滝は、海食崖の湧水が干潮帯で扇状に落ちる海岸瀑で、接近は潮位と濡れた岩礫の通過判断が鍵になる。
新川水系:旭 海上の龍福寺裏手では、断層崖に沿って左右の支沢がそれぞれ行場の瀑を掛ける。

小櫃川水系:鴨川の四方木不動滝は空間良い2条滝。君津の猪ノ川本流にかかる黒滝は幅で見せる大きな一枚岩瀑で、支流桑ノ木沢の一の滝・二の滝は明快なナメが連なる。笹川の濃溝の滝は、川廻しの人工隧道が光を導き、房総らしい低丘陵の水文化を今に伝える。

養老川水系:県を代表するナメ粟又の滝は、年・季節で水量差が大きい。房総の地質は保水性が低く、雨後2日ほどで基底流が細る傾向にあり、近年の少雨、上流の取水規程など複数要因が水面の表情を左右する。
夷隅川水系:西畑川田代滝は、水の痩せた時期には釜が淀みやすい。
小糸川水系:三間川は本流の小滝が雰囲気良く、左俣には甌穴滝や8m滝と見どころが詰まる。君津・豊英の豊英大滝は夏場に親しまれる釜持ちの大ナメ滝。

湊川水系:富津の恩田川にある間滝は低落差ながらゴルジュが濃く異界感を醸す。相川の支流梨沢では左俣の梨沢不動滝と七ツ釜が続く。
平久里川水系(安房):南房総増間の坊滝は前後に訪れたい。特に南部は特定外来種キョンが増加している。

① 利根川水系

小支沢

双峰飛泉

水系 所在地
利根川-小支沢香取郡 東庄町 東今泉双峰飛泉(2.5m)
アクセス/駐車場 備考・理想条件
下からのアプローチ拠点はわかりにくく、誤って少し北のキャベツ畑の中の農道を進んでから緯度経度をナビに入れて修正した。 滝前の森、川は非常に荒れており整っていない。滝も落差は想像よりも低く2.5m程度。森手前からドブ沼状態のため、足元の整えは必須。ハンターの方もいて撃たれないか緊張した。

※ 屏風ヶ浦

屏風ヶ浦の滝

屏風ヶ浦に向かう道が周囲からの湧水で沢化しており、慎重な通過が求められる。当日は午後の干潮の時間を狙ったが、滝までのルートは一部水に濡れ、岩のブロックも斜度がついており、全く油断ならない。部分的には2級下沢登りと同様の緊張感を感じた。屏風ヶ浦は絶景。
水系 所在地
小河川 (1.7km)銚子市 小浜町屏風ヶ浦の滝(7m)

② 新川水系 (20.4km)

海上町 龍福寺の滝

龍福寺は境内の裏がすぐ断層になっていて、左俣・右俣が離れた場所でそれぞれ滝を形成。それぞれ自然の滝を修行用に整えたようで、地形はなかなか良いのだが...
水系 所在地
新川-支流-支沢旭市 海上町 岩井大滝(左俣 7m) / 金剛の滝(右俣 5m)
アクセス/駐車場 備考・理想条件
駐車場からすぐ。奥の院への道は一気に森のようになっていく。 町名の呼び名はうなかみ。龍福寺は真言宗 智山派 仙瀧山。

③ 小櫃川水系 (88km)

③-A 小櫃川 源流部

四方木不動滝

2014年水は少なかったが良い場だった。2022年、鴨川市では千葉県内で最も多くのキョンが捕獲(1,635頭)されており、四方木不動滝付近にもいる可能性がある。
水系 所在地
小櫃川鴨川市-四方木四方木不動滝

③-B 猪ノ川 (7.8km)

猪ノ川の滝

幅広でスケール感の大きな黒滝。
水系 所在地
小櫃川-猪ノ川君津市-折木沢黒滝

-桑ノ木沢 (1.8km)

桑の木沢の滝

ナメが素晴らしいが沢筋が荒れていた。
水系 所在地
猪ノ川-桑ノ木沢君津市-折木沢一の滝(4m)ニの滝(13m)

③-C 笹川 (16km)

濃溝の滝

有名になった「川廻し」の滝。
水系 所在地
小櫃川-笹川君津市-笹濃溝の滝

④ 養老川水系 (73.4km)

養老川本流

粟又の滝

元々養老渓谷のみならず千葉県を代表する伝統的なナメ滝の名瀑で、2011年の年初には豊富な水を体験したが、2018年の2月は水が極小。近年水量不足に陥っており、季節や年ごとに大きく変化するようだ。

元々房総丘陵は地質的に保水力が小さく、降雨後も2日ほどで急速に水が細る流域特性。加えて近年は梅雨や夏の降水量が平年より少ない年が続き、基底流そのものが減少傾向。さらに農業用水など季節的な取水発生という要素に加えて、2014年1月には上流に取水規程が制定され、最大毎秒0.4812㎥を発電や上水道に送水できる体制が整うなどの要因が絡んでいる。
水系 所在地
養老川夷隅郡-大多喜町-粟又粟又の滝 / 昇竜の滝 / 千代の滝 / 万代の滝
養老川支流小又沢の滝 / 二の滝(人工) / 三の滝(人工)

⑤ 夷隅川水系 (68km)

⑤-A 西畑川 (16.3km)

田代滝

水が少ないと滝前が淀んでしまう。
水系 所在地
夷隅川-西畑川夷隅郡-大多喜町-田代田代滝

⑥ 小糸川水系 (80km)

⑥-A 三間川 (9.1km Sanma)

三間川の滝

名のついた川廻しの「開墾場ノ滝」よりも本流の幅広滝や左俣の滝が良い。
水系 所在地
小糸川-三間川君津市-奥米5m滝(幅広)3m滝(幅広)開墾場ノ滝
小糸川-三間川左俣甌穴滝(2条3m)8m滝(すり鉢状) / 10m滝(右岸支沢)

⑥-B 木和田川 (6.1km)

豊英大滝

夏には家族連れで賑わう。
水系 所在地
小糸川-木和田川君津市-豊英豊英大滝

⑦ 湊川水系 (33.1km)

⑦-A 恩田川 (4.5km)

間滝

異空間。強烈な川。2018年12月はゴルジュに猪の亡骸。
水系 所在地
湊川-恩田川富津市-田倉2m滝1.5m滝間滝

⑦-B 相川 (8.1km)

-梨沢 (6.3km)

梨沢不動滝

名所の七ツ釜は巨大倒木が鎮座している。脱渓手前で何かの亡骸を目にした。
水系 所在地
湊川-相川-梨沢左俣富津市-梨沢梨沢不動滝(梨沢大滝)七ツ釜

⑧ 平久里川 (19.5km 安房国)

⑧-A 増間川 (7.1km)

坊滝

坊滝は水の多い時を狙おう。近年南房総市でもキョンの生息が拡大しているようで増間川付近にも生息が想定される。
水系 所在地
平久里川-増間川南房総市-増間前蔵引の滝後蔵引の滝坊滝

個人的滝巡り度

現状の訪瀑度合い

60%

今後の課題:キンダン川・安房地域
(上総25・下総4・安房3)

年度別訪瀑回数

2024年:1回 (龍福寺→屏風ヶ浦→双峰飛泉)
2020年:※ 成田山 雄飛の滝 (人工)
2018年:2回 (三間川→桑ノ木→猪ノ川+粟又2nd+α / 間滝)
2016年:1回 (濃溝→梨沢)
2014年:1回 (豊英→増間七→四方木→田代)
2011年:1回 (粟又1st)