小足沢大滝
小足沢大滝—【栃木県 日光市 足尾】—
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栃木県。
足尾地域の秘瀑小足沢大滝。
近年新ルートが開拓され、
より多くの滝好きに
その門戸が開かれようとしています。
滝の記録
訪問日 2016年9月10日
活動の形態:上級滝巡り(2名)
装備:8mm30m×2(1本BALさん), 沢タビ
感動度:限りなく
①足尾地域へ
今回はBALさんとの活動でした。
(滝人Collection)
お台場のトークイベントで初めてお会いしてから4年・・・
感慨深いです。。。
車に乗せていただき、
深夜のうちに、「あかがね親水公園」に到達。
僕はナビを盲信してきましたが、
道中の道の選択など勉強になりました。
トイレは橋を渡った先にありました。
②林道歩き
明け方から行動を開始し、
松木川に沿って長い林道歩きを開始。(写真は帰り)
車両の通行は厳しく制限されていました。
凄くわかりやすいマップ。
みちくさ
ここまでは自転車で来れます。
③松木川渓谷
林道歩きは続いていきますが、
圧倒的な右岸の岩壁と随所に落ちる支流の滝が
楽しませてくれます。
ジャンダルム!
支流の20m滝
こちらもきれいな滝
耀く松木川
↓↓これが黒沢だと思います。
150m級の威圧的な滝・・・
夏小屋沢の滝(おそらく)
このあたりで河原に降ります。
河原までは途中大きな崩落地が数か所あります。
河原に降りると渡渉が必要になります。
孤高の木・・・
クレーン
三沢&小足沢手前の堰堤
ここは左岸から越えます。
するとまもなく三沢と小足沢の出合となります。
④小足沢 2段24m前衛滝
出合からすぐに前衛滝は見えます。
思いの外深い緑色でした。
ここから大滝へは、
前衛滝手前の岩壁を登攀するか、
三沢から大滝上へ降りて懸垂で降りるか、
右岸尾根に取り付いて、
ルンゼ下降するかの3通りあります。
今回は3番目の
「パンダさん・はんぺんさんルート」
を辿ることにしました。
(小足沢大滝)
⑤右岸尾根へ
松木川をもう少し上流へ進み、
大きく谷が切れている手前の「青い矢印」
が書かれているところを拠点にします。
ここでヘルメット&ハーネスを装着して
気合を入れます。
登り始めは傾斜がきつめでしたが、
頑張って登っていくと徐々にゆるくなっていき、
息が切れるぐらいで
緩やかな尾根に乗ることができました。
(注)もっと傾斜がゆるく
登りやすいルートが上流側にありました・・・
⑥下り滝へ・・・
このような場所を下っていきます。
一箇所突き出した岩の箇所で
尾根が切れているので、
右から降りて尾根を繋いでいきました。
出来る限り尾根通りにいきます。
一箇所悩んだ箇所は、
そのまま尾根を進んだら合ってました。
ルンゼを発見して30mザイルをかけて、
下降開始。。。大滝が大きな姿で見えてきて
テンションが上りました。
右にトラバースすると遠望地点に。
戻って道を探します。
上流側にトラバースしていき、
けっこうきつめのルンゼに到達。
「ここで間違いない&降りていける」という
BALさんの力強い言葉に安心し、
2本目の30mザイルで下降開始。
尾根下降のルーファイは
一人だったら迷走していた可能性が高かったです。
BALさんの的確な判断には恐れ入りました。
⑦小足沢の大滝
ついに小足沢大滝が目の前に。
スタートしてから約4時間での到達
となりました。
落差は60~70m。
とにかく水飛沫が凄い。
上段のこの流れ・この姿は大好きです。
防寒着がなかったので
すぐに寒くなりました。
爆水が体の芯に響きます。
スイングパノラマで収めた全景↓↓
耀く滝直下・・・
久しぶりに対峙できた名瀑中の名瀑。
ちょっと離れた岩場で日向ぼっこ&昼寝をし、
最高に心身をリフレッシュします。
少し離れた場所から大滝を撮影。
滝の正面の居心地は寒くて辛かったですが、
体験できてよかった世界の1つとなりました。
⑧ルート
滝横のルンゼの登り返しでは、
左手で掴んだ箇所が大きく崩れ、
BALさんをかすめてしまいました。
以後ないよう気をつけます。
下降で2本の30mザイルを用いましたが、
これは少し早めに尾根から
外れてしまったためのようです。
また、帰りに右岸尾根を下るときは
上流側により楽なルンゼがあり、
岩はごろごろ動きましたが、
比較的簡単に降りれました。
⑨ウメコバ沢の探検
堰堤を下って、
河原帯を上がるまでの間に、
右岸から顕著かつ険悪な沢が目につきます。
なにか、この沢の方から、
人の叫び声のようなものが聞こえ、
よくよく見たら滝の横に
残置ロープがあるようだったので、
接近してみました。
さらに近づいてみると・・・
ザイルはしっかりしていました。
ザックを置いて、ヘルメットを再装着して
上の様子を見に行きました。
すると・・・
巨大なチョックストーンに決定づけられる、
2段15m程度のかっこ良い滝が!
意外な掘り出し物にしばし感動しました。
(注)残置はあるとはいえ
傾斜は立っていて登るのは危険です。
人の叫び声は別方向からの、
ドローンで林道の崩壊状況を調査しに来られていた
会社の方々の声だったようです。
⑩まとめ
2番目のゲート前で一旦休憩後、戻って
庚申川の「小滝の小滝」を見に行きました。
なかなか良かったです。
その後「かじか荘」温泉→
ジャンボ餃子を食べに行き、東川口で解散。
来年の滝計画などもお話でき、
今後に繋がっていく充実の活動でした。
今回のルートは
やや迷ってしまい、ザイルを多めに使いましたが、
そうなる可能性もあるのでザイルは
2本以上あったほうがよいです。
アクセス
Step1 あかがね親水公園へ
Step2 松木川沿いの林道を進む
Step3 途中から河原 堰堤を左岸から越える
Step4 小足沢右岸尾根にとりつく
Step5 尾根に乗ったら南東に降りる
Step6 切れた岩に注意&遠望地点まで
Step7 斜面をトラバース
Step8 大滝右岸ルンゼ沿いにザイルを出して到達