奥美濃 松谷洞の滝
松谷洞の滝【岐阜県 関市 板取】
滝の記録
訪問日 2019年8月11日
活動の形態:沢登り / 車
装備:7.3mm×40m(計2本), 沢タビ, 撮影機材
感動度:かなり~限りなく (松谷大滝)
①暑すぎる夜
2019お盆滝巡り、初日の夜。
板取の運動公園にて、
夜を過ごすことになった。
テントを出して、
マットをひいて、横になったが、
全身から汗が吹き出し、
Tシャツがびしょびしょに変容。
これは今すぐ、
車に戻るしかないのか??
どこで、
僕は道を踏み外したのか??
と思うも、
フラットになれないのも苦痛。
屋外で使用可能な扇風機を
持参すべきだったのかと、
Amazonで検索を始めたりしたが、、
「○ンツ一丁」の可能性に気づく。
「○ンツ一丁」になると、
自然と汗は収まり、
明け方に向けて、
少しは気温が下がっていくので、
熟睡することができた。
②滝場始まる
初日の衝撃スイミング(川浦谷)によって、
僕の両足はつって、
張りが出てしまっていた。
駐車地点にはアブなど虫が多く、
さらに河原に入っても、
煩わしい時間が続く。
ここのスパイダーの糸は、
強くて太くて、厄介なものだった。
この下流部では、
ボロボロのヌンチャクを拾った。
やがて滝場。
Y寺状の10m滝。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Matsutanibora_Y_A.jpg)
直登。
2.5m滝
![](../wp-content/uploads/2023/10/Matsutanibora_2.5m.jpg)
パンダさんのつっぱり!
![](../wp-content/uploads/2023/10/Matsutanibora_tsuppari.jpg)
8mナメ滝は左から巻き越える。
この辺りは、左右から支流の流れを受ける。
③オセロの白
【12m級 大きな滝壺を持つ滝】
![](../wp-content/uploads/2023/10/Matsutanibora_12m_B.jpg)
水面に近づけて撮影。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Matsutanibora_12m_A.jpg)
光を含んだ美しい水に、
見て充実、触れて充実。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Matsutanibora_12m_C.jpg)
明るくて良い場所!
左から越えるが階段状で容易。
中間でハーケンを一枚打った。
(パンダさんが回収)
④展開して陽が差す大滝
5m滝
![](../wp-content/uploads/2023/10/Matsutanibora_5m_A.jpg)
巨岩帯
![](../wp-content/uploads/2023/10/Matsutanibora_kyogan.jpg)
5mの斜瀑
![](../wp-content/uploads/2023/10/Matsutanibora_5msha_A.jpg)
ここは小滝だが、
ちょっと魅了されてしまって、
しばらく動き出すことができなかった。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Matsutanibora_5msha_B.jpg)
そうして…
【松谷大滝 25m】
![](../wp-content/uploads/2023/10/Matsutanibora_Otaki_A.jpg)
松谷大滝は、無骨で、
少し荒れていて、高さは中規模で、
何かが飛び抜けてはいない。
しかし、
この滝が光を帯びた時、
その暖かさ、居心地の良さ、
煌きは1級。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Matsutanibora_Otaki_B.jpg)
滝壺には砂地があり、
時折座って、ずずずずっと足を伸ばしてみると、
心底癒されていく気がした。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Matsutanibora_Otaki_C.jpg)
撮影は魅力的な行為だが、
レンズを介さずに、
滝と向き合う時間をもっと大切にしていきたい。
⑤オセロの黒
大滝は右から高巻き。
最小限で行くことがポイント。
大滝の上は、暗い2段6m滝。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Matsutanibora_2dan6m_A.jpg)
左から越える。
次は明るい2段7m滝。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Matsutanibora_2dan7m_A.jpg)
少し上。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Matsutanibora_iwa.jpg)
暗くなって屈曲すると、
淵奥に、青緑と滝が見えた。
【青緑の淵を持つ13m級の滝】
![](../wp-content/uploads/2023/10/Matsutanibora_13m_A.jpg)
一眼カメラを持ちながらなので、
結局水深が胸より浅い範囲内ではあるが、
自然とこの青緑と、一体化したくなってしまう。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Matsutanibora_13m_B.jpg)
三脚の使い方を間違えていたので、
一体化している時の写真はどれも、
ブレてしまっていた。。。
新宮の
桑の木の滝に少し似た感じ。
左からすんなりと越えることができる。
⑥辿り着いた泉
ここでそのまま進むと、
自然と左俣に入っていて、
2段15mの滝。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Matsutanibora_2dan15m_A.jpg)
右から高巻いて、
最後は強引に沢に降りた気がする。
最後の目的地 【空滝】
![](../wp-content/uploads/2023/10/Matsutanibora_Sora_B.jpg)
空滝はとても不思議な感じ。
全貌が見えないが、
そこは泉になっていて、
湧き水が滝となって加わっているし、
色が深くなっているし、
水もなんだか他の場所よりも冷たい。
右の斜面から偵察。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Matsutanibora_Sora_D.jpg)
流れが横からでは見えづらい。
最後の数メートルのみ、
角度を変えて、落ちている模様。
ここは最後、
みんなで泳いで近づいてみた。
そこでみた空滝。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Matsutanibora_Sora_A.jpg)
もっと、水流で磨かれた、
川苔谷の聖滝ゴルジュみたいに、
神秘的な岩を想像していたのだが、
荒れていて、流れも細く、
上との繋がりも分かりづらく、
失笑!!笑
とは言え、
ここからだとめちゃくちゃ水が綺麗で、
ぷかぷかと不思議な感じで、
泉のど真ん中で、最大限に、
悪い気が抜けたような感じがした。
水中撮影
![](../wp-content/uploads/2023/10/Matsutanibora_Sora_mizu.jpg)
帰路へ。
⑦懸垂で引き返し
2段15m滝は、
途中、空中懸垂になる箇所を嫌って、
無駄な動きをしてしまう。
松谷大滝は、行きは気にならなかった、
滝の途中の樹林に吸い込まれると、少し
ロープをまとめるのに苦労。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Matsutanibora_Otaki_D.jpg)
↑↑ 一瞬、茂みに吸い込まれた滝ペーさん
⑧土に還る道
大滝下で、下山路として想定していた、
左岸登山道を探そうとするが、
これが難しい。
行きにも目星をつけていた、
ラインから戻るが、すぐに途絶えて、
途中から明瞭だったりなかったり。
パンダさんの眼力で、
途中確実に道に乗ることができ、
そこからはガシガシと戻っていくが、
入渓点に近づいた箇所で、
復旧困難な倒木の嵐になっていて、
大変苦しむことに。
ここだけでなく上流も含めて、
本来はなかった道が今、
土に還ろうとしている。
そうして沢に下降。
そこで、水の癒しを受けて、
車まで舞い戻った。
着替えはアブが多くて難儀しました。
⑨滝好きのツボ
松谷洞の世界は、
滝が始まってからは、美しい滝が、
陰陽合わせもって連なる、
森のオセロ。
僕は個人的に、
良い滝が一本ある場所というよりも、
ある程度以上良い滝が、
たくさんある場所を好む傾向にある。
その点、この松谷洞は
僕のツボを抑えており、
似たような滝好きにはたまらない
とも言えるだろう。
しかしながら、下山が難しく、
ルーファイには定評のある、
お二方がいたにも関わらず、
一筋縄ではいかなかったので、
訪問には十分注意をされたい。
遡行グレードは2級だが、
下山が難しく、2級上~3級下
くらいになってくる。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Matsutanibora_GPS.png)
⑩今日もカオラースタイル
この日も前日と変わらない、
ルートを辿る。
宝泉(温泉)は可は多少あり不可はなく、
四季紅に関していえば、
「今日はどのボリューミー
チャイニーズ フードを食べようかな??」
ともういく前から気になってしまい、
実際に、麻婆飯と、巨大唐揚げを
美味しく頂くことができた。
皆さん、虜になりつつあった。
そんなこんなのカオラースタイル。
夜は西へ向かうために、
ちょっと離れたラステン洞戸へと向かった。
翌日の舞台は明神洞。
コメント