竜喰谷の滝群
竜喰谷—【山梨県 甲州市 塩山 一之瀬 高橋】—
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曲がり滝の直登は、
二番手でも緊張しました。
ナメと小滝群の美しさが秀逸な谷です。
滝の記録
訪問日 2015年5月23日
活動の形態:沢登り(2名)
装備:サワートレッカー, 8mm20m
感動度(曲り滝):まあまあ~けっこう
①浴びる
1本の大滝を目指す活動ではなく、
散らばる綺麗な小滝群を楽しむ活動。
そういうイメージでの竜喰谷でした。
場所は山梨県ですが、多摩川水系であり、
奥多摩湖に注ぎ込む丹波川上流、一之瀬川
の支流であり、まさに多摩川源流
といったところです。
道の駅たばやまにて宿をとり、
早朝から行動開始です。
②始まり始まり
今回は友人スナフキンとの活動です。
駐車スペースから川に降りると、
そこは一之瀬川本流です。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ichinose_honryu_A.jpg)
薄い緑がかったきれいな川が
これからの冒険気分を盛り上げてくれます。
対岸を進み、滝を越えると、
竜喰谷が滝にかぶさる形で合流します。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ryubami_deai.jpg)
右へ進み谷に入ると、
ゆったりとした世界が待ちうけていました。
③滝と滑床の楽園
竜喰谷はそんな場所でした。
【精錬場の滝】
(東京起点120では無名滝)
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ryubami_5mhabahiro_A.jpg)
形の良い滝とナメ床。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ryubami_name_A.jpg)
思う存分癒やされました。
④グレードは?
今回僕らは
できるかぎり直登を試みました。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ryubami_5m_tohan.jpg)
その結果やはり相当手応えがあり、
正直命の危機を感じました。
しかし、直登にこだわらなければ、
時間はかかるものの、
巻き主体で進めるはずです。
そんな中でトライした所を何箇所か。
⑤弥惣小屋の滝
![](../wp-content/uploads/2023/10/Seirenjo_A.jpg)
落差8mの弥惣小屋の滝は、
滝としてはまあまあの印象。
同じく120ではこっちが精錬場の滝
となっています。
登攀も巻きも右側からのようですが、
滝の左側にトライしてみました。
途中までは簡単でしたが、
終盤が悪く、高度感が襲ってきます。
かつ当てにして戻れない一歩を踏み込んだ、
草付きがボロボロで、
滝壺上7mの地点で3分以上の悪戦苦闘。
なんとか粘った後、
木の根っ子を掴んで突破し、
ロープを垂らしました。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Seirenjo_B.jpg)
冷や汗ものでした。
⑥下駄小屋の滝
下駄小屋の滝は竜喰谷最大の12m。
落ち口からが迫力がある滝でした。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Getagoya_A.jpg)
ロープを出したりしながら、
若干巻き気味に突破。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Getagoya_B.jpg)
⑦美瀑と最大の難関
良い雰囲気の滝が多すぎましたが、
そのうちの1本が次の末広がりのナメ滝です。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ryubami_suehiro_A.jpg)
深い森の中を進んでいくと、
曲り滝にたどり着きます。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ryubami_magari_C.jpg)
跳ねる水飛沫が魅力的な、
小規模の美瀑です。
この滝の直登は、
上の方がかなり悪そうで、
絶対にいける自信などありません。。。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ryubami_magari_A.jpg)
そこで今回はじゃんけんで勝ったほうが
トップで登ることにしました。
ここでスナフキンが勝利。
負けてほっとしなかったといえば、
それはウソになります笑
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ryubami_magari_D.jpg)
残置ハーケンに支点を取りながら、
進んでいくスナフキン。
されど上部でかなり苦戦。
足を上にあげるその一歩に
ためらいが生まれるようです。
しかし天性のクライム力を持つ彼は
この超難局を突破。
水飛沫の爆音で全く声の伝達ができない
といったトラブルがありながらも、
こっそり用意してきた【タイブロック】
も装填して僕も取り付きます。
ロープは残置沿いに伸びるので、
実際の足場とズレがありました。
また上部ではあと一歩が非常に苦しく、
苦戦しました。
右手に確かなホールドを掴んだことで
左足が上に上がり、登りきり、
支点も全て回収しました。
(しかしこの時は、
タイブロックの使い方を
間違っていました。。。)
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ryubami_magari_tohan.jpg)
⑧天国とその後
曲り滝の直登を抜けた後には
天国的なナメがありました。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ryubami_tengoku_A.jpg)
その後も素晴らしい滝、楽しめる滝、
最高のナメばかりで飽きることが全くなく、
お腹いっぱいになりながらも進みます。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ryubami_2dan8msudare_B.jpg)
より楽しむためには、
安全確保力をつけて
行くことをおすすめします!
⑨二ノ瀬を目指し下山
![](../wp-content/uploads/2023/10/Ryubami_endbridge.jpg)
最後は沢が楯ノ沢と井戸沢に別れ、
どちらをたどっても橋(別々の)に着き、
左に進んでいくことで下山です。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Otsunegi_rindo_A.jpg)
最初の分岐で右に登っていきましたが、
その後最善と思われる道を通ったら
三ノ瀬にでました。
二ノ瀬には最初を
左に行く必要があるのかもしれません。
初めての流域で、
初めての体験がたくさんあり、
少しだけ世界を広げることができました。
安全確保の技術にも、クライミング技術にも、
改善しなければいけない点が多々有りました。
大きな宿題として次に繋がっていきます。
アクセス
Step1 一之瀬川沿いに進む
Step2 竜喰谷出合い付近のスペースを活用
Step3 本流渡渉後しばらく登って入渓
Step4 下山は道沿い。約90分で二ノ瀬か三ノ瀬