滝の記録
訪問日 2024年6月1日
活動の形態:2級上沢登り / 車 / 2名
装備:ラバー足袋、30m × 2本
感動度:かなり-限りなく (20m滝)
所在地:岐阜県 郡上市 白鳥町 石徹白
① 石徹白(Itoshiro)の地へ
去年の滝沢花降沢ぶりにポムチムさんと活動。
出張に合わせて、土曜の早朝高岡駅の近くで集合予定。
カーハートとナイジェルケーボンを着こなすアーバンな佇まいで迎えに来てくれた。
途中のセブンでは副題付き韓国むすび「ごま油香る… チュモッパ」を購入。
あまり印象的な味ではなく、「もち麦もっちり 牛焼肉キムチビビンバ」の復刻が望まれる。
昨年の秋に訪れた前谷川のあたりもすぎて、石徹白の地に至った。
② ヤケーヌ
GWの小室川谷では比較的焼けてしまった気がするので、対策を1段階強化。
日焼け止めをビオレ アクアリッチアクアプロテクションPとスプレーの2枚体制としたが、めちゃめちゃ使いやすく、行動中はスプレータイプが使用しやすい & ウォータープルーフ効果もあるので、滝屋にはおすすめである。
さらに「ヤケーヌ」も適宜使用してみたが、問題なく使用できた。
③ 八反滝
初河は「はっこ」と読む。
今は遊歩道が一部流されており、一般的な観光スポットではなくなっている。
一眼がなくても、ないなりに美しい世界を収めようとする。
ポム氏は「足るを知る」「欲望のままに全てを手に入れようとしない」スタイルを実践していた。
豪快な滝を横目に右岸から高巻きに入る。
八反滝の右岸巻きは、序盤傾斜もあり、少し濡れているし、高さもかなり上がる。
もう下りに入ったところ。
チェンスパはなくてもOK
40分以内に巻くことができた。
④ 森の滝
右岸支流に見事な滝が現れて、びっくりしてしまう。
この辺りは森が深いところで、4mの複瀑も超えていく。
そうすると、次の大きな滝に至る。
この滝は空間的に整っており、非常に立派。
初河滝 とでも名付けたい…
満足度の高い時間となった。8:55に到着して20分近く滞在した。
巻きは割と戻って右岸から取り付く。滝上に出るまでに12分ほどの巻きであった。
⑤ 青空の滝
この後谷は明るく開ける。12m滝。
この滝は居心地よく、明太クリームうどんをここで食す。
巻き始めて5-6分で滝上に出た。
右岸には圧倒的な壁が見えてくる。わずかに雪渓も残っていた。
8m滝を登る。
さらに小滝を越えると…
2条10mの簾状名瀑に至る。
これはかなり見応えがよく、青空も相まって最高。
下からは左の水流に入るラインが登れそうだが、実際に近づくとこの水量だともろに水を受けて全く取り付けない感じ。
右の隅からIII級の登りで滝上に出れる。※ノーロープ、滝上はスリップに注意…
⑥ 大ナメと繋ぎ
ここからの大ナメは本当に気持ちの良いところで、穏やかなナメが続いていく。
9mの滝
ここもなかなか雰囲気がある感じの2段。
III級+αの感じで途中で左に横断して上に抜ける。
だいたい下降の倉谷に抜ける沢筋はこの辺りだが、荷物を置いてもう少しこの谷を上へ。
小さな苔滝も見ることができた。
地形図で最もゆるそうな沢地形の箇所は実は全く水流が見られず、ただの薮地形が展開されていた。
そのまま藪を突き上がるか、他の支流筋を探るかが重要な局面。
ここは降りて、別の支流筋を見たところ、そこが確実な一本で上流へ。
高薮や沢かではまったく進みやすさが違い、乗越まで時間にして45分ほど差が生じた可能性がある。
修正後、20分強で到達。このように怪しい道を進み始めた時にそれに早急に見切りをつけて他の筋を探さないと大損してしまうということが日常でもあるように思う。
乗越ではカッコーが音程を外した、牧歌的な歌を奏でていた。
⑦ 倉谷の支流 → 本流
倉谷支流に入るととにかく歩きやすい河床が続き、軽快に高度を下げていく。
最後の方で滝が出てきたが、ロープ出しは全く必要ない。
なぜか下降時に足首を捻ってしまい、1分ぐらい休憩した。
本流到着後、少し上を散策しにいく。
美しいゴルジュ感ある箇所。
小ゴルジュの滝を上から
下から見ると…
右岸の岩の削れ方が独特である
倉谷の岩は「捕獲岩(ゼノリス)」と言って取り込まれた岩が多く見受けられた。
⑧ 印象的な風景
上から見ると門のような場所
左岸の支流滝群の中で一番見応えがあるところ
おおっと思う左岸を伝っていくと…
カエルの背中のような岩で左右に分かれる複瀑が形成されていた
これはかなりいい感じ!
さらに大きな滝つぼを持つ滝は上から直接おりたくないので、右岸に登りこむとあっさりと巻き降りれる。
コップ型 3m滝
その後は特徴的な手すりを備えた堰堤を降ったりすると、林道に合流。
なお、沢の途中やはり右の足首を一度痛め、ややペースを落としながら林道を歩いて車へと帰還した!
⑨ 白山中居神社
ポムチムさんが、気になるという中居神社へ向かう。
杉の高さが尋常ではなく、途中わさびそ川の吊り橋を渡って、本殿に近づいていく。
ここは聖域であり、非常に良い場…
どうやらポム氏は審美眼を手に入れたようだ。
なお近くの滝は全て見逃した。
⑩ その後、まとめ
その後、富山駅へ。
車中業界の諸々や、仕事の話で盛り上がった。
尋常ではない荷物の量に苦労した1週間…
それに初河谷は十分に応えてくれた。
足首を痛めないためには何がポイントなのか。
最近家で行ない始めた独創的な上半身トレーニングの継続。
また一つ歳をとるに迎え、スキンケアも重視し、アーバンな佇まいも磨いていきたい。
滝活動は営みであり、その営みの仕方の創意工夫こそ、滝の真髄であるように思う。