木曽 岩倉川と樽ヶ沢の滝

活動記録

訪問日 2025年8月2日
活動の形態:2級沢登り / Car Share +やっくん号 / 4名
装備:ラバー足袋 / 7.9 mm × 40m + 8.0 × 30m
感動度:かなり~限りなく (全体的に)
所在地:長野県 木曽郡 南木曽町 読書

① 木曽へ

木曽エリアの水の美しさは別格であることは過去の川上川や付知川の観光滝でなんとなく知っていたし、今年訪れたく思っていた場所でもあった。

2016.5 付知峡 観音滝周辺

2016.5 川上川 竜神の滝 滝上から

【過去の木曽川エリア訪問】

今回、葉っぱちゃんとやっくんに参戦いただき、木曽の入門沢とも言える樽ヶ沢を訪れた。

深夜2時ごろまでに道の駅 大桑へ到着し、第二駐車場(砂利)でゆったりと夜を過ごした。

② 巨岩帯と13m滝を越えて

早朝にやっくん号と合流。巨大なデリカに乗せてもらい、ゲート前駐車スペースに向かう。

混んでいたら駐車スペースに停められない可能性もあったが、この日は最初に到着。着替え中に次のパーティが現れた。しばらく林道を歩いて、樽ヶ沢に入渓する。

橋からも見える2段滝

巨岩帯をえいこらと越えていく

すぐに大きめの滝(13m級)に至る

もぐはKong社Duckを習得中

明るい花崗岩の谷で、すでに楽しい。

そして屈曲して右に曲がると大きな滝が見え、これが5年前に発売された「新版 東京起点 沢登りルート100」の表紙絵の滝であることを確信する。

途中で先にってもらったパーティが登っている。

③ 2段ハの字大滝

下段の滝は右側から簡単に越えられてしまいそうだったが、普段の成果を活かすために我々はトライ。

奮闘するやっくん (S1クラスとの評価)

後続も続く

僕は最後に登ったが、水流に右足を張った方が良い感じとのことだったが、左の棚沿いをバランシーに繋げられた (やっくんのタワシ磨きのおかげで滑りは少なし状態)

上段の前はとても良い場!記念撮影も決めた。

ここはリードを担当し、お借りしたボールナッツを初めて使用してみたが、とても使いやすかった。

先行パーティがすでにタワシで磨いていたからか、あまり滑らずに上部まで行けた。

爽快だ

落ち口は水流を横切る

9m級の段瀑滝を楽しく進んでいく。

④ 煌めく水とCS滝

樽ヶ沢のブン太

2段6m滝の水流沿い

2段4m滝 階段状

2段5m滝 階段状

この辺り、皆の笑顔が溢れていた。

巨岩2.5m滝の奥にCS滝が見える

黄金の淵、美渓だ

1段階接近

CS滝の目の前

全景を広角で捉える。この滝の前の本日3パーティ目のペアがいらっしゃり、先に進んでいただいた。

ここの直登はかなり難しそうなので、定石通り左岸巻き。非常に歩きやすい道だ。

CS滝の左岸にはキャニオニング用の強固なボルト

CS滝すぐ上の3条3m滝

⑤ 30m大滝

2段4m滝

吸盤が強いカジガガエル

30m大滝に至る。

ここも江戸切子リードで登らせてもらい、最初は右の岩棚を辿って、上段は水流沿いを進んだ。

僕のプロテクションが微妙だったのもあったか、少し後続のルート取りに混乱もあった。

この日はラバーソールを履いていたが基本的に問題なく、快適そのものだったと思う。

⑥ 美の限り

6.5~7m滝 輝いている

大滝も越えて気楽だ

2段12m滝の上段6mは真ん中から

水流沿いを通る練習となる

この滝の前も大変美しいところだったし、やっくんはキャニオニングアイテム(new gear)を用いて、もぐをレスキューしてくれていた。

美の限りが尽くされた、6mナメ滝

くの字3mナメ滝も同様

うつくし

3mCS滝

CS滝は右の穴を潜るルートが標準だが、あえて、CSの左側を攻めてみて突破できた。

⑦ 樽ヶ沢を抜ける

整った8m滝

容易な巻き道

岩が綺麗なところ

2匹目のブン太 (整っていた)

印象的なチムニー滝

上から

ここを越えたあたりのどこかで食事休憩を7-8分とったが、そこでセブンイレブンの「ボリュームメジャー級 冷しぶっかけうどん」をついに食べ始めた。これは一食でカロリーが1046もあるモンスターフードであるが、あまりにも量が多くて完食できなかった。

美しいところ 脱渓点

もう少し進んでしまったが渓相良し

ここから先人の記録と同じところをログで辿って林道を目指す。

もぐがペースを落とさずに登り続けていたのは、成長を感じたところ。

⑧ 赤茶けたナメ沢の下降

林道歩きはすぐで先人と同じく下降点にはいるが、多くのパーティが少し行きすぎて戻るようなルートを通っているようで、それがデフォの踏み跡として間違えご愛嬌感も出ている。

赤茶けた岩肌に水が流れ始める

8m階段状の滝

この支流は積極的にクライムダウンを試みると、練習になる。

終盤はややクライムダウンが難しいところも出てきて、同時に右岸にはロープ沿いに降りれる道もしっかりしているので、そっちから降りたほうが無難に良いだろう。

階段状の6~12mの滝が出てきて、そこそこ規模感があり個人的には面白かった。

⑨ 岩倉川本流を降る

我々はのんびりペースで降っていたため、時間的には本流下降では時間切れになる可能性は高かったが、林道に接近する途中くらいまでは下降する方向性に決定。

降りたところの2条15m級の滝は迫力があり、立派だ。

すぐ下の2mトイ状滝は滝壺がプールになっているので、飛び込んで楽しむ。

その後も楽しく続いていく

飛び込んだ2m

その下の1.5m

淵を泳ぐ手前

ここもスラブを降りて泳ぐのが楽しい

降りたところはこんな感じでカッコ良い

岩積みのブロックもあり

ここから谷は開けてきてそろそろ脱渓かな〜と思っていると、多段のナメ滝の下に大きな滝がありそう。

開けた大地のナメ滝

ベロのように跳ねているところ

ここは皆さんは休憩とし、僕だけロープ出してでも下に行ってみることにした。のだが、実際にはスラブをペタペタと降りると、ノーロープで滝下にいけた。

これが12~13mはある見事な滝で左岸のブロック状の造形美が迫ってくる。(NDフィルター未装着で対応したため、止めきれなかった)

最後に良い滝も見れて満足。

あとは左岸から適当に緩いところ辿って尾根に出た。林道はそこそこ長いがそこは繋げて駐車場へ。

本流を下降していた場合や、樽ヶ沢もどこまで遡行したかでタイムは変わるため、1パーティぐらいまだ着替え中がいるかな?と思っていたが、すでに車はなく、完全に最後にゲート前につくことになる。

⑩ その後、まとめ

道の駅 大桑にて完全装備解除と着替え、そこから松本市の山賊焼のお店まで大移動して飯を決めた。

さらに近くのやっくんおすすめ「林檎の湯屋 おぶ~」を訪れたが、ここはいろんなお風呂があって、またアイスクリームも美味しく良いところだった…

ここでやっくんとはお別れし、我々は東京を目指したが、26時までには各自家に帰れた形でまとめ上げることができた。

樽ヶ沢は終始美しく、そしてクライミングをやっていればそれほど難しいところもない & ペースによって下山ルートの選択が自由に取れることから王道の超名渓だった。下山は我々と同様のくらいまで本流を下降し、13m滝は正面から見ることを僕としては推奨したい。(巻きが簡単なのもあり、沢下降がなければ2級下、沢下降をここまでやって2級と判断)