早戸大滝
早戸大滝—【神奈川県 相模原市 緑区 鳥屋】—
コメント
個人的には神奈川県・南関東で
一番好きな滝です。
ヒルが多いので、
訪瀑時期が限定されてしまうのが残念なところです。
滝の記録〜岩隠れの名瀑〜
訪問日 2012年9月30日
活動の形態:中級滝巡り / レンタカー
感動度:限りなく
①早戸大滝、概要
台風17号(ジェラワット)が
関東に近づいていたその日、
サークルの3名で、
アクセスが困難で有名な、
早戸大滝に挑みました。
幻の大滝とも言われています。
【一般的に言われている、
この滝への到達が難しい理由】
①単純に道のりが長い(徒歩100〜120分)
②固定されたロープを使う個所が7、8個所ある。
③何度も渡渉を要する
(渡渉=川を水にひたりながら渡る)
④全体的に道が不明瞭で分かりづらい。
⑤夏場は、吸血生物ヒルが出現。
(近年増加中。)
なおかつこの日は
台風の接近+僕を含めた2名が前日不眠。
という過酷な状況下でのアタックでした。
②序盤 〜車を止める場所→案内板
早戸川沿いに進みますが、
魚止橋というところを過ぎると、
急激に道が荒れるので、
橋の手前に車を止めて出発します。
そこから20分ほど歩けば、
案内板がある所があり、
そこからがこの滝の山道スタートです。
しかし土砂崩れのせいか、
途中道が大幅に崩れているところがあり
(下写真)、
不安な気持ちにさせられます。
雨が降ったら、非常に危険そうです。
③中盤 〜案内板→川 [山エリア]〜
急激な斜面を固定されたロープを用いて、
登り降りしたり、
水平移動したりする箇所があります。
さらには極端に細く、
転落の危険がある箇所があります。
(下の写真)
わりと早めに移動し、
35分で山エリアを脱出しました。
<ポイント!>
赤いテーピングがルートの道標です。
④終盤 〜沢エリア〜
ここからは川を渡れる靴に履き替えて、
ところどころ川を渡ったり、
たまに山道に戻ったりしつつ、
上流を目指します。
途中、ロープの危険個所もあります。
20分ほど頑張って進むと、
雷滝という滝がある原小屋沢
(向かって右)との分岐点がありますが、
ここは左を選択し、
引き続き登っていきます。
⑤見逃す
へとへとになりながら、
ひたすらハイペースで登り続けて、
体力がきつくなってきたところで、
下りの方に遭遇。
大滝まであとどれくらいかを尋ねたところ、
もう過ぎてしまったことを指摘されました。
・・・・・・
途中で左側に、
曲がらないといけなかったのですが、
幸い見逃してから、100m程度。
一般的に言われている困難さに加え、
「肝心の早戸大滝を、
見逃してしまうという悲劇」
が起こりうるので注意です。
⑥到達
ついに見えました。
上段35m、
下段10mの合計45m程度の大きさ。
さあ、滝前へ。
いやあ、疲れた分だけ、
その滝壺での時間は、
素晴らしかったです。
上段の限られたスペースは、
まさに秘境と呼ぶにふさわしく、
その達成感と水しぶきで、
全身が癒されました!
台風が近づいていたので、
帰りは雷滝に寄らず駐車場へ。
車に乗った瞬間に、
土砂降りが降り始めました。
(ヒルの被害にはあわず)
この滝は、初心者にはやや危険です。
体力・山での総合的な判断能力が問われます。
アクセス
Step1 宮ヶ瀬湖付近へ
Step2 湖、西側の早戸川沿いに道へ
Step3 上記の魚止橋から歩く