栗原川とツバメ沢の滝

活動記録

訪問日:2026年8月10-11日
活動の形態:2級下沢登り+α / Car Share / 2名
装備:ラバー足袋 (モンベル), 40m×7.8mm × 1本, 10m × 1本
感動度:限りなく感動 (大膳)
所在地:群馬県 沼田市 利根町 追貝

① ヤマガラ

今回お盆にアブの少ない泊まれる沢を目指す中で栗原川をpick up。

最近の王道の ツバメ沢→ケヤキ沢下降 をもぐ計画にて目指したが、
なるべくゴルジュに近づくことを目標に掲げた。

少し荒れているとの情報得て、ヤリスクロスにて現地を目指す。

今回、望遠レンズを持参したのだが、駐車スペースにて小さな鳥を発見。

初めてのヤマガラ (ノイズ max)

地面にも降り立った

初めて声として認識したのが、奥秩父 釜の沢の詰め。
それから苗場 大栃沢、南木曽 大洞、檜原村 中岩沢とさまざまなシーンで声は聞いていた。

今回撮影に成功し、意気揚々と向かう。

② 岩塚の滝まで

朝の林道

下降地点に至った

斜面を降りていく

降り立った

立派な岩壁

アキアカネ

そうこうしているうちに、岩塚の滝に到達。

105mm
どうやら水量は多いようだ

27.75mm

今回の山行では、せっせとレンズ交換を挟むことがあった。

③ 大ナメ、源公

巻きの最中、ノコギリカミキリ(昆虫)を確認した。

オオナメが始まっている

波打つ中の岩 (525mm)

全体像 (22.5mm)

大ナメをゆく (25mm)

under view

巨大なヤマカガシ

ヤマカガシのすぐ下にはガマガエルがおり、
2匹の生物に阻まれてトラバースの難易度が上がるシーンがあった。

また直前の森の中では、サルが現れ、極めて美しい歌鳥(イカル?)の鳴き声も良かった。

水が強い

モミ

アカシデ ?

源公の滝
(この滝の前でレンズがMFになっていてミラーレスは、ボケぼけだった)

ボケボケ

源公前

④ 大膳ゴルジュへ

不思議な色

2段くの字 (0.5m+3m)

ここで休んだ

アカナメ岩

この辺で沢の雰囲気が大きく変わった。

ツルンと滑る危険な岩

ゴルジュ前の5m斜瀑

もぐはだいぶ疲れていたため、ここで待機。
単独でゴルジュの途中まで探索に向かった。

ゴルジュ前の1.5m滝

いよいよ下段に…

ここでだいぶ荷物を減らして、ロープとカメラを中心に腰上まで使って滝左に取り付く。

真ん中までは簡単だが、残置ハーケンが3~4枚ある左の棚沿いは、とてもぬめっており、ノーロープ通過は滑落リスクを感じた。そのため、残置ハーケンにスリングをつなげてA0で進んだ。

左壁沿いで立ち上がると、ガバがあり、そこ伝い進めるが、一手ホールドが甘く、微妙…

体制を整え直して、慎重に重心移動して、核心部を超えた。

振り返ったところ

土木構造物で見かけるような大型の鉄環残置

ついに、このゴルジュにやってきた。

三脚(leofoto)の調子が悪く、使えなかったので高速のみとなったが、期待を裏切らない絶景に感動した。

下降においては、スリングの強度にやや不安があったので、ダイニーマを1つ足して、2つにかけて下降した (下段の登りはノーロープ、フリーで越える人も多いようなので、明確に自分の弱点と感じた。ムーブではなく、高度感がある中でラバーでの滑りを確実にコントロールできる技術と連動する滑らないイメージの双方が必要だろう。(この技術は赤谷川本谷のマワット下のセンと、マワットのセン直登に通づる)

⑤ ゴルジュ高巻き → 円覚の上に

戻ってくるまでにおおよそ1時間もかけてしまった…
凍えているもぐに謝り、高巻きに入る。

フキバッタを確認

石垣を見つける (円覚跡)

今回我々は慎重を期して、かなり高めのルートでトラバースに入ったが、結果的には安全に通過できた。

こんな広場がある

道を経ながら… 高巻きできる

円覚の滝 (横から)

円覚の滝 (落ち口)

⑥ 不動沢→栗原川のテンバへ

すぐ上

2.5m斜瀑

この先でツバメ沢合流直後の栗原川へ移動。踏み跡は明瞭で迷わずに迎えた。

夜に備える

2段9m滝があり、落口から見下ろした。
(残念ながらまともにキセキレイを捉えられず)

少し火がついた (465mm)

燃え上がる時があった (171mm)

まだ安定して起こすことはできていない(全てもぐの力)。

夜中、もぐが体調不良になるアクシデントがあったが、その後無事就寝した。

⑦ ツバメ沢

朝、寝坊してしまった。

右がツバメ沢

最初の気持ち良いナメ段瀑

乗った木が朽ちていて崩れた

倒木ある2段小滝

2条2.5m

ぬめるところ

9~10m滝に到達

右岸巻き

株立ちしている大木 (カツラ?)

2本の株がそれぞれ倒れ、他の木にとばっちりダメージ

オシダに目を奪われた

左俣には麗しい赤ナメがあった

希少種のヘビ、ジムグリに出会う

このあとは頑張って登って林道に突き出る。

⑧ 下降取りやめ、林道歩きに

時刻は11:20前後。

我々のペースでケヤキ沢を下降すると、車に戻るのは8時間かかって19:30ごろが見込まれた。

沢下降中に日が暮れるのは避けたいこともあり、栗原川林道を歩いて戻ろうと選択。
(もう少し地形図読めば良かった…)

せっかくなので望遠レンズを出して、野鳥撮影の機会を伺う。

巨大な岩も鎮座

草むら化した道

小崩落

ミズキ?

栗原川林道についての石碑を過ぎ、八林班沢上部にて、カーブミラー上部真下まで土砂で埋まる深刻な山抜けに遭遇

瓦礫の上トラバースは危険と判断し、ロープ出して下から

見渡す限りの圧倒的堆積物

この崩落は我々の想像の上をいっており、最短時間で抜けられたものの、同程度の崩落が生じてないか不安がよぎる。紫のカリガネソウの群生エリアはかなりの匂いが発生していた。

ニホンジカ 4~8歳 ツノ

このぐらいの崩落はしばしばある

出合いの雰囲気が良かった沢

沢歩きでは時間がかかっているが

林道は力強いもぐ

おそらくオオルリは設定含めて失敗

林道下に大きめなナメ滝を見た

徐々に暗くなってくる

円覚のトンネル (林道工事では、ここを突破するのに10年近くかかったようだ)

今回も食糧を少し少なめに用意してしまったが、もぐが多く持っており、助けられた。

林道は実際には我々が通過した部分だけで 20.78kmあり、間違えなく僕が過去に歩いた中では最長。

時間にして8時間半かかった。

最後の方は地形図のこの猫の耳の二つ目まで〜とか、細かい目標を立てながら歩き続けて帰還。

上里SAにてラーメンを食して、帰路に。

⑨ まとめ

栗原川は規模が大きく、1回ではその全ては体験しがたい。

断片的ではあるが、大ナメ・ゴルジュ・穏やかな上流部・古の林道に触れた。
いずれも不思議な魅力があり、また行きたいと思わせてくれる。

ちなみに下山はケヤキ沢を降りなくても、ケヤキ沢と本流の中間尾根(途中まで道もあり)を選択すべきだった。ただ、永遠を感じた林道歩きから数十億と30年以上かけた林道開発が6年でこうなるということ、歴史と自然の重みを痛切に感じた旅となりました。