![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_Otaki_G.jpg)
湯檜曽川 本谷の滝【群馬県 利根郡 みなかみ町 藤原】
コメント
2018年にどうしても行きたかった1本。
湯檜曽本谷。
沢登りの秀渓として名高いが、
一つ一つの「滝」に注目して、
遡行されたことはあったのだろうか。
今回はんぺんさんと滝パーティを組み、
その滝々を味わいに向かった。
滝の記録
訪問日 2018年10月20~21日
活動の形態:3級下 (2人) / 車
装備:7.9mm×50m / 8mm×20m, 沢タビ, テント, 寝袋2個, 撮影機材
感動度:かなり(全体的に)
①揺れて戻る
予報は悪め。
土曜日はかなり雨雲が混じり、
日曜日には快晴の予報。
湯檜曽をやめて、
東北まで行くプランも出ましたが、
直前でやや好転+東北遠すぎ!ってことで、
やはり湯檜曽に決定。
寒さが見込まれる週末、
上下ダウンにテント、
シュラフは夏用を2つ用意。
1つははんぺんさんにお借りした。
夜は下牧PAで過ごし、
(寒くて震えた)
早朝に谷川岳ロープウェイ下の、
広大な駐車場へ移動。
②国道歩き
一ノ倉沢駐車場まで進めるかと思っていたので、
1時間余計に歩くことになってしまったのか?
ふんだんに装備を詰め込んで、
ぱんぱんになったザックで進む。
車道を進んでいくと、
時折、美しい紅葉が目に入ってくるし、
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_Machiga_board.jpg)
「町が!!」が由来の、
マチガ沢や、圧倒的な一ノ倉沢を
横目に見れて楽しい。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_Ichinokura_park.jpg)
かなり歩いて幽ノ沢も過ぎた後、
旧道に向けて下に歩いていく。
③新道を進む
そうすると、土合駅まで4.2kmの、
看板があり、これは
遠回りしてしまったことに気づく。
(注!湯檜曽本谷へのアプローチは、
国道 車道沿いの道ではなく、新道と呼ばれる
湯檜曽川右岸沿いの道が最短です。
広い駐車場から一旦
トンネルを降りて合流します。)
その後結構歩いて、
武能沢出合に。
ここから湯檜曽川に下降すれば、
魚止め滝の前に行けるが、
その上のゴルジュ通過に
時間がかかりそうだったので今回はパス。
登山道を進んだ先のピンクテープから
ゴルジュ通過を目指すが、
踏み跡が途中でなくなり、
うろうろしながら、ゴルジュ上に出た。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_uodome_ue.jpg)
④雨の中の判断
小雨は降り続いている。
本日、遡行を続けても、
せっかくの湯檜曽川の絶景が、
悪天候でちゃんとした写真にならなそう。
だったら、今日は
白樺沢出合付近をテン場とし、
明日に全て回すプランもありえる。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_shirakaba_deai.jpg)
しかしまだ10時台。
ここから20時間動かないのは少し非現実的だ。
と、いうわけで、
初日の目的地を七ツ小屋沢出合あたりとし、
河原を進んでいく。
⑤滝と紅葉風景
そうすると、次々に現れる
湯檜曽川の絶景紅葉景色に目を奪われる。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_kouyou_A.jpg)
僕は「紅葉」を目的とした滝巡りを
ほとんどしてこなかったので、
まともな紅葉体験は少なかったが、
突如として、トップクラスの
紅葉体験をしてしまった。。。
過去の紅葉体験 といえば
なんかがありました。
滝が出てくる。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_2m_A.jpg)
2段9m滝は左から。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_2dan9m_A.jpg)
ここは左をうまくへつれず、
結果として全身がびしょ濡れになってしまった。
ここでも絶景の紅葉風景
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_kouyou_B.jpg)
⑥ウナギとクライミング
その後沢が屈曲すると、
「ウナギの寝床」ゴルジュに。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_Unagi_A.jpg)
季節柄泳ぐのはなんとしても避けたい。
右側から細かく移動して、
水没の事なきを得た。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_Unagi_B.jpg)
もう少し先
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_Unagi_C.jpg)
そうするとその先の
屈曲部に8m滝が鎮座している。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_8m1_A.jpg)
この滝は左手から登攀ルートが見えるも、
フリーではそれなりにリスクを伴う。
今回は8mmの20m, 50mを1本ずつ
用意していたが、滝の規模感から見て、
20mを使用。
僕が先登ったが、
ランニングのハーケンがすぐに外れたり、
上部の支点のとり方や連携の方法など、
はんぺんさんにご迷惑をおかけしてしまった。
⑦湯檜曽本谷 十字峡!!
この滝を越えたら、
20m級の上部がひょんぐるナメ滝となるが、
絶景に目を奪われる。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_20mname_A.jpg)
右側からぴたぴたと越えていく。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_20mname_C.jpg)
上から見ると2方向に角度を変えるひょんぐり滝
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_20mname_B.jpg)
聞きしに勝る名渓。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_Ju-ji_A.jpg)
十字峡で正面に見える、
この滝は、登攀したひろたさんの記述によれば、
120mあるという、抱返り沢 出合の大滝。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_Ju-ji_B.jpg)
この日は昨日の雨もあったのか、
若干増水していて、水量もよく、
紅葉風景も抜群に良かった。
本流と大倉沢が合わさることで
下の3m滝と水量がずれている。
雨は降ったり止んだりで、
落ち着いて撮影することはできない。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_Ju-ji_C.jpg)
大滝に近づくと、右からは
大倉沢が8m滝として合流し、
左からは本流の流れを受ける。
⑧アナゴの通過
本流は、アナゴの寝床
という淵を形成しており、
ここもまた困難さを秘めている。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_Anago_A.jpg)
とりわけ、1.5mほどの狭まった小滝が
ホワイトウォーターとなる激流部は、
水線突破が難しく、
右岸を際どくへつって、
残置スリングにスリングを付け足して
乗っ越した。
しかし、はんぺんさんによれば、
ルートを見極めるともっと安全な草部分があり、
スリングも足さなくても
残置だけで到達できたとのこと。
トイ状の7m滝は左側から登って越える。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_7mtoi_A.jpg)
柿其渓谷でも泳ぎを含めて、
湯檜曽のこういった淵と同様の、
難易度が連続するとのことです。
⑨抱返り滝でのこと
4mナメ滝
しばらくで20mの抱返り滝。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_Dakigaeri_C.jpg)
しかしながら、この滝前で、
雨が強さを増し、
撮影不可の厳しい状況となる。
なかなかの迫力をカメラに収めたく、
30分ほど岩の横で雨を耐えたが、
止む気配はない。
はんぺんさんは寒さに強いが、
それはトレーニングによる後天的なものだという。
どんどんと滝の瀑音は、
巨大化し、水量増加の凄まじさを実感する。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_Dakigaeri_A.jpg)
撮影は諦め下段を登ると、
上段は大きな滝壺を形成。
ざっぷん、ざっぷんと、
冷たい滝飛沫を打ち付けられながら、
懸命に壁に取り付いて上に上がる。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_Dakigaeri_B.jpg)
ここから滝に向かって左側の、
リッジを伝うとあと6m弱の登りで、
抱返り滝を直接登れる場所に出るが、
これは滝登り上級者の世界。
(登攀グレード IV以上は確実)
僕らは右岸を巻いたが、
けっこう上に押し上げられ、
トラバース開始地点の見極めが難しかった。
(トラバースにおける踏み跡はほぼなし)
草木を頼りに
高度感ある斜面のトラバースを続けた。
⑩緊急ビバーク
巻き終わると、右岸には、
草の生えた緩い傾斜の斜面があり、
時間も遅くなっていることから、
ここを緊急ビバーク地とする案も浮上。
ここはもう少し進んでみようということで、
ナメが続く場面を急ぎ目に遡行。
あまりレンズを拭く余裕もなくなってくる。
6mナメ滝
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_6mname.jpg)
長さ15mナメ滝
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_L15m.jpg)
左岸に暴れんばかりの枝沢が
2本観れる地点にて、
また少し緩めの草地帯を発見。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_tenba_A.jpg)
斜めっていたが、時間もあれだし
木をどけたり最低限の整地をして、
ここにテントを張ることにした。
これまで受け続けた雨で、
体はひたすら不快で寒く、
過去の滝体験の中でも、
極めて苦しい時間となる。
テントの中でマットを敷くが、
そのマットに全身を伸ばしても、
下の傾斜のため、体が左足のほうへ
ずりおちていく。。。
朝起きたら川に流されませんように!
防寒着は多めに持ち込んでいたので、
寒さで苦しいという状況にはならずに済んだ。
絶景と苦しみの両極を味わった1日目が終了。
1日目 コースタイム
7;00 歩行開始
7:38 マチガ沢
8:12 一ノ倉沢(看板)
10:09 魚止めの滝ゴルジュ上
10:44 白樺沢出合
11:26 ウナギの寝床
11:50 8m滝前
13:02 十字峡
13:41 アナゴの寝床
14:08 7mトイ状滝前
14:23~15:03 抱返り滝前
15:32頃 巻き終え議論
15:57 緊急ビバーク地着
設営→潜り込み→眠り
⑪晴れて清流
朝。
入り口をスライドさせると、
水滴がぽたぽたと落ちてきた。
雨は上がっている。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_tenba_B.jpg)
昨日暴れていた枝沢はすっかりおとなしく、
水量は10分の1くらいになってしまっただろうか。
そうして、本流の濁りは消失して、
綺麗な川が流れている。
前日遡行時に身につけていた大半は、
びしょびしょで身につける気にもなれず、
寝てる時に着ていたダウン以外を活用して、
最低限の快適さは確保!
荷物は洋服の濡れによって、
めちゃくちゃ重くなってしまった。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_jump.jpg)
⑫谷川の巻き
わりとすぐに3条10m滝。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_3j10m_C.jpg)
10m級になると迫力がある。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_3j10m_A.jpg)
この滝の直登は通常ありえない感じ。
左岸の藪帯を
トラバースして進んで越えるが、
これも普段の僕の活動では
少なめな種類の高巻き。
谷川特有の地形から
要求される巻き方なんだろう。
きらめく落口
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_3j10m_B.jpg)
⑬七ツ小屋沢周辺と先
しばらく進んでいくと、
七ツ小屋沢の出合である。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_4m_B.jpg)
本流の4m滝前は壺がとても綺麗。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_4m_A.jpg)
すぐに左の七ツ小屋沢の、
多段40m滝が見える場所に来れるが、
これが紅葉と相まって壮観な景色だった。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_nanatsu_A.jpg)
しばらくは小滝と戯れたり、
少しアクロバティックに登攀したり、
楽しみながら進む。
2段4m滝
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_2dan4m_A.jpg)
2段7m滝
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_2dan7m_A.jpg)
2段3m滝
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_2dan3m_A.jpg)
8m級の滝
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_8m2_A.jpg)
左から簡単に巻ける。
狭まった3m滝
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_sebamatta.jpg)
3m斜瀑
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_3mshabaku.jpg)
⑭10m幅広滝
気づけば目の前に、
大きめの美しい滝があった。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_10m_A.jpg)
青空と虹とその美しさに、
とりあえず撮影しよう!
ってことで三脚を出し始めると、
後ろから単独遡行者がお見えになる。
「ずぶ濡れになる滝ですよね?」
という一言でこの滝が水流横断の、
核心滝の一本であることを知ります。
なんでも、昨日
白樺沢あたりで泊を取ろうとしたら、
鉄砲水になってマチガ沢まで
引き返されたとのこと。
(晴れた十字峡の写真を綺麗に取ろう!
とか言って白樺沢あたりで泊まらなくて
ヨカッタ。。)
僕らの撮影中に、
完全防寒のカッパを着込まれて、
色々お話ししたのち、
お手本の登りを見せていただいた。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_10m_B.jpg)
完登
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_10m_E.jpg)
ガイドブックには高巻きは不可との記載。
しかし昨日、これでもかと
雨に打たれてこともあり、
これ以上びしょびしょになる体験は
今回は避けたい。
左岸巻きは不可能だが、
右岸巻きは滝横のルンゼが上の方で
溝が浅くなっていたことから、
可能だと判断。
取り付いていく。
藪にしがみつきながら上にあがるが、
傾斜は強めで一部岩場があり、
時に緊張しながら上に詰める。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_10m_F.jpg)
滝の落ち口の高さよりももっと登り、
徐々にトラバースすると、問題のルンゼも
問題なく通過できた。
その後10m滝よりも
けっこう上流部まで上にいたが、
最後は懸垂せずにお尻で滑りながら
沢床に降り立つことができた。
⑮赤茶けた滝
4段10m滝
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_4dan10m_A.jpg)
3段6m滝
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_3dan6m_A.jpg)
この後、右岸から25mの美瀑が
枝沢として落ちる場所がある。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_ugan25m_B.jpg)
そのすぐ先には、
美しい2段20m級の滝がある。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_aka_F.jpg)
赤茶けた滝と言われているものだ。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_aka_G.jpg)
この滝は予想以上に良く、
全景が見える高巻き道の途中から
三脚も出しつつ撮影した。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_aka_B.jpg)
今回は初めてNDフィルターを
2枚重ねで使ってみたが、
一部周辺がケラれてしまっていた。
ケラれてしまう条件など、
色々と調べることは多い。
左岸の踏み跡ある巻き道を辿る。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_aka_E.jpg)
今までの巻きに比べたら問題はなかったが、
通常の滝めぐりの範疇では難しい部類だろう。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_aka_C.jpg)
上からもまた良かった。
⑯湯檜曽本谷の大滝
大滝の前には深い釜を持つ
2段2m級の滝がある。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_Otaki_J.jpg)
左から接近するが、
予想以上に深く足が置けなくて、
お腹上まで水の侵入を許したので一瞬戻る笑
再度取り付いて、
滝の真ん中に近い方に良い足場があり、
そこを使えば上に登ることができた。
そうしたら、
狭い水路のすぐ向こうに大滝。
これが、湯檜曽本谷大滝。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_Otaki_F.jpg)
空気感を知りたかった1本。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_Otaki_G.jpg)
明暗差はとても強かった。
⑰大滝の登攀
せっかく50mは持ってきたが、
明らかに下段は登れるし、
多くのパーティが真ん中から
ロープ出してるので、
中段で支点取れると判断。
20mロープを下で結んで、
はんぺんさんがぐいぐいと登る。
さらに水流沿いに登っていくと…
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_Otaki_B.jpg)
あと高さ10m分くらいのテラスにたどり着く。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_Otaki_I.jpg)
ここからは上に乗れれば、
草付きトラバースの道が見えているが、
そこまでの路は リードフォロークライミングの世界。
ここは僕が登ることになったが、
スタート地点から2m上くらいの
残置ハーケン・スリングにランニングをとり、
直上するルートを選択。
(というか、他のルートは
どれも同様以上に危険に見えた。)
一箇所2mぐらいの箇所を、
足の置き換えを含める
際どい数手のムーブによって、
のっ越すことに成功。
(登攀グレード ワンムーブ IV級)
はんぺんさんのフォローにおいては、
またしても反省点が多発。
特に相手の様子が全く見えなくなるシーン、
笛の合図のお互いの認識の合わせ。。。
連携が深まりました。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_Otaki_C.jpg)
草付きの巻き道は踏み跡は明瞭。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_Otaki_H.jpg)
最後の方、滝の上あたりがやたら滑るので
そこは少し注意です。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_Otaki_D.jpg)
⑱下山路
これに難所は終了。
というか、僕らはまもなく遡行も終了。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_tougemae.jpg)
峠ノ沢が2mで出合って、
少し戻ったところに、ロープがあって、
すぐ上に道を確認。
そこからは踏み跡を辿って
清水峠の道に向かいました。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_hondani_fukan.jpg)
途中本谷の先に落ちる、
3m、10m級の滝を遠望できて、
それでもまだ谷は続いていくのだと、
感慨深い気持ちに。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Road_to_Shimizutouge.jpg)
はるか昔から、
越後と上州をつないでいた、
清水峠の道。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Shimizutouge_A.jpg)
それを辿れることに物凄い歴史を感じられた。
抱返り沢を遠望できると感動。
一体化させると
何百メートルの大滝なんだろうか。
(まともな写真にはならなかった…)
さらに白樺沢とケサ丸沢、
源頭部の滝も見れたりします。
登山道が合流後しばらくで、
新道・旧道の分岐点。
旧は道の崩落もあるらしく、
明らかに早く帰れそうな新道に乗りながら
沢沿いへ下っていきます。
武能沢出合でまもなくの日没に
備えてヘッドライトを装着。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_otsukisama.jpg)
そこから芝倉沢までは異様に遠い。
しかし、幽ノ沢を過ぎて、
いくとどんどん歩きやすくなり、
一ノ倉沢・マチガ沢とどんどん
ペースをあげて、広いスペースに到達。
![](../wp-content/uploads/2023/10/Yubiso_gunmachan.jpg)
ぐんまちゃんが増水の恐ろしさを語る。
ギャップがシュール。
かつてはここに車でこれたようですが、
今は途中の橋あたりが、
落石で埋まっていて来れません。
車道に出たらしばらくで駐車場に。
遡行終了点から下山完了まで、
約5時間55分かかりました。
2日目 コースタイム
8:13頃 出発
8:23 3条10m滝
8:40 同落口
9:01 七ツ小屋沢の滝 遠望
9:31 8m滝
9:47 10m滝前
10:38 高巻き終了
11:23 赤茶けた滝前
11:55 落口
12:10 大滝前
12:42 中段テラス
13:05 核心部突破
13:10 トラバース終了
13:18 峠ノ沢 遡行終了
14:00 清水峠の道
14:47 鉄砲尾根
16:09 白樺沢合流点
16:19 白樺避難小屋
17:06 武能沢渡渉点
18:58 新道の広場(ぐんまちゃん看板)
19:25 駐車場着
⑲その後
8時半まで入浴受付可能な、
ふれあい交流館で、最高の入浴。
近くの奥利根ラーメンを
たらふく食べたら帰路に。
日付が変わる前に自宅に帰れました。
⑳まとめ
湯檜曽本谷の美味しいところを、
1泊2日で撮影込み、テントあり、
高巻きありの滝屋スタイルで行って来ました。
とにかく、その紅葉の美しさは絶品。
そして、その美しさは、
寒さを甘受して初めて味わえるものかもです。
10m滝の右岸巻きは可能ですが、
なかなか険しく、抱帰り滝の巻きと合わせて
難しめの箇所です。
大滝を完全フリーで登れるのは、
登攀力ある中級以上のパーティだと思います。
それにしても、
初日の雨にはメンタルがこたえ、
2日目の青空と絶景の滝々がそれを吹き飛ばし、
また最後にずん長い下山が1つの印象になる、
重厚な沢体験。
今シーズン最後の大冒険でしたが、
はんぺんさんのおかげで、
良い結果になりました。
筋トレは肩も痛くなりづらくなるので、
早速スタートし始めました。
湯檜曽本谷は名渓なので、
滝を志す皆さんにはいつか、
行ってもらいたいです。