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お盆の酒田には気をつけよう...
訪問日 2017年8月12日
活動の形態:中~上級滝巡り / 車
装備:8mm20m×1, 沢タビ
感動度:かなり~限りなく
初日は県南の某大滝に挑みました。
できる準備をし、
当日も懸命に目指しました。
けれど、想像をはるかに超えた道中で
到達はなりませんでした。
翌日はお手軽巡り予定でしたが、
1本だけ少しは骨のある白糸の滝に、
向かうことになります。
朝は村上市のお滝さまを眺める。
その後、国道7号で北上。
酒田の市街地も通って、
相沢川沿い、さらに中野俣川沿いへと進む。
道は次第にダートへと変わり、
BALさんの強靭な愛車でも
一回下をすることになります。
本来のルートの入口の部分に
少し車止めのスペースがあり。
そこで待っていたのは、
おびただしい数の吸血生物、
アブだったのである。
できる限り車内で
準備をしてから出ようとしても、
途中で仕方なく扉は開けてしまう。
足元を沢靴に替え、
今回の東北遠征に備えて、
購入したばかりの防虫ネットを装備した。
これで顔の心配がなくなる。
例えば誤って吸い込むことも。
アブはたかるが、とりあえず道へ。
けれどもすぐに崩落で通行不能となり、
近くの急斜面を登り上がって林道へ。
途中で工事の方々がいたが、
快く先へ通して頂いた。
結局この林道を終点まで進むことになるが、
アブのつきまといは全く終わる気配を見せない。
スマホのGPSで、
林道終点まで来たことを確認。
スタートが11:24で、終点が12:24だったので、
ちょうど1時間の林道歩きであった。
もともとこの滝は、
北中先生の滝本に紹介されていて知って、
それだと難所はあるが、
徒歩60分と紹介されている。
林道はかつてあった道よりもだいぶ遠回り。
川が改めて見えたがドブ川であり、
かなりの増水中であることがわかる。
河原に降りた瞬間から、アブの猛攻は
次の次元に進むことになる。
だいたい今まで
15~20匹ぐらいにたかられてたのが、
河原からは常にその倍の
30~40弱にたかられるイメージ。
ところどころ、
ネットの上から顔を刺されて痛みが走る。
通常はなんてことない
河原歩きだと予想されるが、
この日はダメ。
腰から深いとこでは
胸まで浸からないと先に進ませてくれない。
でも、胸までは浸かりたくなくて、
右岸沿いをへつれないかと模索してみる。
そんなちょっと緊張するシーンで、
より冷静さを失わせるのは、
怪物「アブー」たち。
とにかく立ち止まると猛攻がすごい。
へつりに失敗したらドボンで、
GPSの役割してくれてたスマホが水没するので、
左胸ポッケから、防水パックに
移動させることにした。
そして、普通に移動させた。
はずだった。。。
スマホは防水パックの口に入らず、
そのままドブ川に一直線。
あああああああーーーー
落ちた瞬間にスマホが御陀仏は確定。
問題は取り返せるか。
ドブ川で底が全く見えず、
深いとこでは胸までの深さの水がある。
捜査は難航。
BALさんの手までお借りしてしまったが、
ここまでのガイドであった彼が、
僕の手元に戻ることは、ついぞなかった。
こんだけ濡れたことで、
もはや胸渡渉など余裕になります。
道中僕はアブーたちに反抗し、
彼らの一定数を川に落としていったが、
多勢に無勢もいいところで、
夏の陣の幸村の気持ちが少し腑に落ちる。
しばらくして
大岩の左側の深いところを越えると、
5m弱の滝が見えた。
これが、
白糸の滝がかかる沢の出合滝らしい。
しかし、ルートがなく、
対岸には濁流を渡る必要がある。
直登ルートは考えにくい感じ。
ちょっと北の矢櫃沢から
尾根をのっこすのでは?と
そっちも見てみるも、
現実的ではなかったので濁流を渡って、
少し怪しかった左岸の支流へ入る。
地形図的には白糸の滝がかかる沢から
離れて行ってしまうとのことでしたが、
すぐに二俣となり、左俣へ進み、
途中で中間尾根に登ったら
ピンクテープを発見!
ここでまさかのデジカメが
右ポッケから落ちたことに気づき、
スマホの時よりも血の気が引くも、
少し下って行ったら、落ちてました。
助かった!
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沢への下降は最後がどこも傾斜がきつく、
ザイルを出すことになります。
20mロープだけだったので、
シングルで白糸の滝の沢に降りたつ。
そこから4mの滝を越えてしばらくで白糸の滝!
水量が増してたこともあって、
素晴らしい美しさ。
落ち口では小さな流れが滝の岩盤の中で、
ここまで見事に広がっている。
洋梨みたいな形に見える。
悪夢なのは、こんなに美しい滝の前でも、
アブーたちが消えてくれない。
なぜかBALさんにはそうたからず、
僕の方にばかり猛襲が続くのは、
仲間を倒され続けたから、
その復讐的な感じなのだろうか。
持って来た食料も水もアブが多すぎて、
防虫ネットをとって、摂取できる環境にない。
反対もまた同様で、色々と辛い。
もどかしさと不快感は尽きないけれども、
これも大自然の一部。
撮影をしたら来た道をひたすら戻って車へ。
水に埋もれた中の写真撮影。
こんな感じで戻る その1
こんな感じで戻る その2
あとは林道歩き1時間。
車の扉を開けたら、
40~50匹ものアブが車内に侵入....
ホラー映画さながらの光景に
異様な精神状態のまま即出発。
BALさんはダートの運転に集中して、
僕の方がアブ退治に専念。
徐々にハンターとしてのスキルが高まり、
手際よくつまんで車外に捨て去っていきます。
外の虫が減った箇所でようやくの装備解除。
山形屈指の美しい滝だと思いますが、
ダートと季節だけには注意が必要でした。
【コースタイム】
11:25 踏み跡へ→すぐ林道へ上がる
12:24 林道終点
〜ドブ川に落とす〜
13:06 出合滝着
13:49 尾根乗っこした後4m滝
13:52 白糸の滝 着
14:18 白糸の滝 発
14:49 渡渉中...
15:05分ごろ 林道
16:05分ごろ 車着
Step1 酒田市中野俣地区へ
Step2 ダートを進み踏み跡付近で駐車
Step3 林道歩き1時間弱
Step4 沢歩き+左岸支流へ
Step5 尾根またぎ+下降+遡行
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