天女が空に舞い上がるかのような滝—【栃木県 日光市 中宮祠】—
コメント
坂崎さんとのコラボ企画の目的地がこの滝でした。
晴天も相まって、
絶景の連続を堪能できました。
赤岩滝と同様に、すぐ東にある
「大岳」の位置↓↓
滝の記録
訪問日 2015年7月26日
活動の形態:中~上級滝巡り / 車+低公害バス
感動度:かなり~限りなく
①本流をゆく
赤岩滝の後に、
本流へ戻って上流へ進みます。
柳沢川は普通に沢登りで、
たまに小滝を直登したりします。
しかし沢登りとしては
難しいわけではないです。
しばらく荒れた沢筋を進むと、
小ゴルジュが待っています。
この後に右岸の大崩壊地帯があって、
その先には一転して穏やかな様子が。
楽しく進んでいけました。
②二俣近辺
ここから少しずつ
癒し系要素が増していきます。
この後、ながーいナメがあって、
それを過ぎたらついに二俣です。
ここは目的の右俣に入ります。
水量比1:1で明瞭です。
③別天地
右俣には山好会の
1995年8月13日の記録で、
「ナメとスダレ状の美瀑が続く別天地」
と称されたエリアがあります。
美しい流れを登って行くと、、、
【12mスダレ状美瀑】
この滝があるのです。
名前がないのが不思議な、
整った姿に揺るぎない水の流れ。
素晴らしい環境に感謝。
右から登っていきます。
少し大きさと角度を控えめにした
7m前後の滝が続きます。
その先の小滝を越えた場所では
支流が滝として合わさり、
そのすぐ先には名前のついた
「黒岩滝」がそびえています。
くの字に流れを変える豪快な滝でした。
そして別天地は次の滝で
感動のフィナーレを迎えます。
④いざなわれる
黒岩滝は右岸から高巻き。
今回のルートのなかで一番道らしくなく、
生い茂るヤブをかき分けてこえていきます。
やや難所であり、
高巻き直後は黒岩滝の落ち口が近く、
落ちないように気をつけます。
あとはスリップに気をつけて適当に進むだけ。
奥村高志さんが
『日光四十八滝を歩く』で
「天女が空に舞い上がるかのような滝」
と書き記しています。
それだと少し長過ぎるので、
略称かつ仮称で「天女滝」
と言えるかもしれません。
滝に向かって左側の流れは、
究極の美瀑要素の1つ、
「ウロコ状」を呈し、
またしても僕は睡眠に誘われました。
惜しむらくは
滝前のスペースが傾斜が強く、
限定されていること。
大人数で訪れるのには、
適していません。
⑤その後
この後は再び赤岩滝によって
帰ることとなります。
とても良い滝でしたが、
まあまあ経験は必要です。
西ノ湖のバス停から行って帰ってきてで、
8時間半(行動時間は6.5時間前後)
はかかっているのでそのくらいは体力。
靴やヘルメットの装備。
そして小滝の突破や黒岩滝の高巻き。
そこら辺がポイントになると思います。
アクセス
Step1 奥日光赤沼バス停へ
Step2 低公害バスで西ノ湖入り口まで
Step3 柳沢林道を進み滝の案内で右へ
Step4 赤岩沢を通り過ぎ本流遡行