滝いろ|奥多摩 シダクラ沢の滝

活動記録

訪問日 2025年5月11日

活動の形態:1級沢登り+α / 公共交通機関 / 2名

装備:フェルト沢靴 / 8.0 mm × 30m + 8.0 mm × 20m

感動度:かなり (巨岩 & 奥多摩湖 View)

所在地:東京都 西多摩郡 奥多摩町 境

① 朝、奥多摩

朝の寝ぼけた空気に包まれたまま、気がつけば奥多摩駅のバス停に立っていた。

奥多摩湖の前の「惣岳」で下車。

すぐに下流側に降りる道があってより多摩川に近い道へ。

ここにはちゃんとしたトイレがあって、身支度を進められる。

途中右手から支流の1.5mcs滝が見え、これは塩ノ沢と見てよさそうだ。

② 下流部の姿

しだくら橋

安定した場所で入渓準備を進めた。

ここでのんびりとしていると4人の男性パーティが現れ、豊富なギアを纏われていた。ここが一般的な入渓点なのだろう。

一般的な入渓点と思われる場所のすぐ下に怪しい地形を見たので、右岸から回り込むと、なかなか形の良い4m滝がそこにあった。

滝前に横たわる平たい巨岩が、存在感を放っている。

右側からすぐに超えてもぐに合流。

この沢の下流部は微妙に横に歩けるような道が並走してたり、森としての浅さが感じられるような構成。

そんな中でも2段7m級(5m+2m)の滝はいい感じの雰囲気。

時折、良い感じの流れを確認できる

大きな樹木も確認した

③ 谷の中へ

少し幅が狭まってくる場所

奥の6m滝

ここはロープを持って越えて、上からムンターでビレイしたが、支点の角度に再考の余地があった。

中盤はとても穏やか。

ようやく森として安定感が出てきて、沢にやってきた感覚を味わえる。

この辺りの区間では休憩しながら森の中で穏やかな時間が過ごせた。

④ 巨岩と滝の世界

巨岩が見えてきた。

これはいわゆるボルダリングの対象となりうるようなかなりの巨岩で、

もぐによると下流側の左側は2段以上、右端は3級レベルの課題のようだ。

左岸側

上流側は広いスラブ面となっている。

(シダクラボルダー イフリート岩と呼んでみる)

さらに進んでいくと、横の岩が可愛い1m斜瀑

2段5.5m滝

左から登る。雰囲気が良いところ。

3段6m滝で左岸に巨岩を併せ持つ滝に至る

この滝は近づくと巨岩の迫力が凄い。

バンドに立ち上がることができても、右のラインはカンテの角度が100度ぐらいあるのであまり効かず登攀は困難に見える。この巨岩は勝手にシヴァと呼んでみる。

滝自体も水流沿いから登れるが、少しぬめる。

ここもロープを出して登ってもらった。

5mの滝

くらげのような小滝

ここでおおよその滝場は終わる。

⑤ 詰めと下山

印象的な巨樹があるすぐ上流左岸から支流が流れ込む。

ここで支流直前の左岸斜面からのエスケープを図ろうとしたのだが、かなり崩れる危険な斜面にでくわし、ここをかわしながら上部へ行くのに時間を要した (下部では何回かロープを出す)

上述の支流沿いにも明らかな巨岩があった(3つ目の巨岩)。

途中からようやく緩くなってくれて、それ以降はかなり安定してきた。

尾根途中で出てきた岩

終盤もぐは足に痛みが出ていたようで、足の痛みをケアしながら、鳥の歌声を模倣したりしながら、尾根に出ることができた!

本来は栃寄沢の方の沢下降 or 登山道下山を計画していたが、時間がなくなってきていたので、サス沢山経由での下山に変更する。非常に歩きやすい道。

そして、サス沢山からは奥多摩湖の風景が一望できて最高の風景

これが見れたのは本当に良かった。

下山を継続して、奥多摩湖の小河内ダムの堤頂を横断したのは初の体験。

水根沢の合流部を確認後、もう少しつなげて、バス停に行き着く。

⑥ その後 & まとめ

この日はバスの遅延があったため、できる限り着替えることができ、バスに乗車して駅に向かえた。

青梅で、ネパール系の青梅食堂でしゃもラーメンを美味しく食していたのだが、歯痛が発生して苦しい時間ともなる。しゃもの含有量は少なかったが、味は優しめでgood !

帰りは中央線 グリーン車で都心へ。

シダクラ沢は沢登りの書籍の記述を過去に読んでいたとき、あまり魅力を感じていなかったのだが、中盤以降は深い森で巨岩が沢に彩りを添えているし、特にあの巨岩とセットの滝は非常に格好良い。またサス沢山からのviewや奥多摩湖の付近も楽しめて、思いの外深い時間が味わえる。

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