白倉又谷の滝
白倉又谷の滝【奈良県 吉野郡 川上村 入之波】
滝の記録
訪問日 2018年8月19日
活動の形態:1級上沢登り (5人) /レンタ
装備:7.8mm×40mm×2, 沢タビ
感動度:かなり(40m大滝)
①BINJO
5日目。ずいぶんとまた長く、
滝に打ち込んでしまったものだ。
この日も仮で決まっていた谷は、
なかなかハードそうで、
どんよりとした空気が流れていた。
そこに登場したのがあっきーさん。
単独で行くかもしれない
ということはお聞きしていが、
紀伊半島と言っても場所はたくさんあり、
まさかお会いするとは。。
白倉又谷に行かれるとのことで、
「同行させていただきたいです」
と言ったら、
他のみなさんも賛同いただいて、
全員であっきーさんプランに
便乗させて頂くいことに。
②林道から広場
本沢川の源流域に進んでいくが、
駐車料金を全台分徴収されました。
そしたら駐車スペースには、
渓遊会のきんごさん・わんこさんという、
超ベテランの凄腕沢屋さんがいらっしゃり、
少しだけお話することができました。
しばらくは白倉又谷を横手に見ながら
ひたすら林道歩き。
大きな広場まで来たら、
ここからしばらくで入渓。
遡行されない区間が、
むしろ気になってしまう。
③V字の二俣
ゆっくりのんびりと沢を楽しんでいく。
6m斜瀑を従えて
13m滝の美瀑がかかる。
ここは一つの撮影スポット。
2段5m滝は水線沿いを楽しんだ。
すぐに2俣から大きな滝が落ち、
真ん中には巨岩がどんとふさがっている。
岩を登ってみて
右手の滝は、支流ですが、
正体は全部湧き水とのこと。
この谷に光が差し込んでくると、
水の色合いも、エメラルドグリーンに
近づいてくる。
物凄く長居しましたが、いろいろと
白倉又谷を象徴する風景です。
本流の2段19m
④瞑想のイメージ作り
じつは帰りの道の途中、
この湧き水の根源を目にし、
触れました。
谷の水が、美しいブルーやグリーンに
近づく要素として湧き水の割合が
関係しているらしいです。
そして、その上で、仏教に伝わる
根源から湧き出た水が光輝き、
全身を駆け巡って、
全細胞と置き換わっていく、
浄化度が高い瞑想法のイメージ。
それを身につけるにあたって、
白倉又谷のこの場所を知っておくことは、
とても効果が高いと感じました。
⑤スラブ滝
腰まで水につかって、
左岸から高巻き開始。
途中湧き水帯を通り過ぎて、
本流に近づき高巻きを継続。
10mの美しいスラブ滝が見えたので、
全員でそこに行って撮影しました。
個人的にはかなり
好きなタイプの地形でした。
一旦戻って左岸巻きを継続、
緩やかになると、湧き水があります。
3mナメ滝
⑥二俣と選択
右が白倉又谷本流。
出合が12mの滝となっていて、
これもなかなかに美しい。
馬ノ鞍谷
馬ノ鞍谷側から
本谷はすぐ上に、
35mの大きな滝をかけている。
左には15m級の滝が3本あり、
それぞれにポイントがある。
皆さんの考え方は一枚岩ではなかったが、
結果的に両方共の谷に行く、
全部満喫コースに決定。
⑦馬ノ鞍谷
18m 倒木が重なる滝
15m 溝状の名瀑
この滝は色々凝縮されている。
左岸巻きで、
少しだけ距離。
2段30m級の角度を変える滝
上段でしばらく休息が取れました。
⑧本谷大滝
この後一旦戻って、
本谷方向へのトラバースでは、
踏み跡が途中で消えたりしましたが、
途中から無事乗っかり、
明瞭な道で、本谷大滝の前へ。
開けた滝前の明るい2段大滝。
少し離れてみると
計40mぐらいの規模感と感じられる。
シンプルすぎたのか、
特別人気の滝のようではなかったですが、
僕は良い滝だなと思いました。
この後は明瞭な踏み跡で広場まで。
真っ暗になる前には車につきます。
コースタイム
林道歩き
9:04 広場
9:41 13mスラブ滝
10:35~12:25 V字の場所
13:14 10mスラブ滝
14:31 二俣
15:18 倒木の滝
15:28 15m溝状の滝
16:08 馬ノ鞍谷 2段30m滝
17:11 本谷大滝
18:04 帰りの湧き水
→温泉へ
⑨まとめ
僕個人で行くなら、
遡行体験や行動時間を長くしましたが、
この谷の楽しみ方というのは、
今回のようなものがベストなのかもしれません。
普段滝めぐりをしていない人が、
滝や小川の流れで、いたく感銘を受け、
自然から癒されるのに対し、
僕ら滝好きは慣れすぎてしまって、
自然というよりも、
帰宅後のいいねによる、
他人からのエネルギーを
あてにしてはいないだろうか。
5日間紀伊にいることで、
集中することができました。