ダルマ沢の滝
ダルマ沢 左俣(右沢)—【神奈川県 上足柄郡 松田町 寄】—
滝の記録 ~中滝をかわす、里山の小渓~
訪問日 2017年11月25日
活動の形態:1級上沢登り (単独) / 電車+バス
装備:8mm20m, 沢タビ
感動度:まあまあ〜けっこう
①丹沢の小遠征
11月も後半。いよいよ、
2017年の滝巡りも終わりに近づいてくる。
日曜は夕方予定を入れていたので、
土曜日の日帰りプランで単独表丹沢を企画。
そしたら翌日には滝計画の募集があって、
午前中のみの参加申し込みで、1.5日の
「丹沢、ちょっと集中型活動」が始まった。
始発で新松田へ。
しかし、ちょっとトイレに寄ったら、
もうバスが出発していて、
次のバスまで1時間。
②虫沢の林道
そこからバスで18分ほど、
田代向で下車。
その後は、
虫沢川に沿って歩いて行く。
かなり広くて開けて明るい河原沿いで、
長寿橋というバス停までは不思議な気分。
ここからは普通の林道となり、
ところどころ、落差的に堰堤ではない
「ダム」が作られている。
池の向の少し先に、3m滝を発見。
上からの撮影に留めました。
ゲートの手前の橋で入渓準備。
今回からまた新品の沢タビとなります。
③左へ
幅広2m滝
今回の参考の記録は後藤さんの本で、
少し刺激が欲しかったので、左俣を選択。
小滝を越えていくと、
垂直の8m滝が行く手を遮り、
左手からは支流が2mで流れとなる。
この滝は垂直っぷりがなかなか良いです。
直登は取り付く気にすらならず、
支流の2m滝に斜めから細かく取り付き、
これを突破。
その上にも2段あり、
3段5m滝とみます。
その支流の右手がルートですが、
足元が悪い、やや難所の這い上がりでした。
(総合的に III-~III)
④中盤
しばらくしたらゴルジュ
奥に4mの滝があります。
右を普通に巻き気味いけますが、
ちょっと挑戦して流心右を。
途中、詰まりました。
が、クライムダウンも良くなく、
なんとか上へ。
この後左岸には、
猛烈な切れ込みと特徴的な地層が見れます。
その後、倒木に埋もれるあたりに、
7mのなかなかの滝があります。
さっき垂直の滝とこの滝が
ダルマ沢の2大見どころで、
こちらの方がやや流れがタイプでした。
登れないので、
かなり戻って左岸巻き。
どうやら戻りすぎたようです。
スルーもできますが、あえて、
7m滝すぐ上の滝も降りて観察。
細くて良い形の滝です。
2段4m
2.5m
堰堤前の6m直瀑
この沢では大きめの1本で、
右壁III+のクライミングのようですが、
途中までしか登れずダウンし、
右から巻きました。(巻きもIII級)。
⑤右へ
この先沢は奥の二股となり、
レポートは左側へ進んでました。
今回は、最終的に滝郷の滝や、
イイハシの大滝も狙っていたので、
より北側に詰め、記録も持ってない、
左俣右沢へと進んでいきます。
そしたら4段の連瀑の登場。
これは倒木も利用しながらの登攀(III-)
全部こなしてしばらくしたら、
倒木で景観は良くないも、
10m級の直登不可な滝から始まる連瀑が。
ここは右岸巻きを決行。
上がっていくのが意外と悪く、
気合が必要な箇所でした。
この滝の途中で水は枯れて、
あとは、枯れた小滝を登ったり、
巻いたりしながら沢筋を詰めます。
沢筋が岩ではなく、
黒土系に変わってしばらくで、
右岸尾根に移ってもうすぐで緩やかな尾根。
そこから左にもう一踏ん張りで登山道です。
⑥寄大橋を目指す
秦野峠方面へ進み、
登山道を降りて行ったら、
しばらくで車道におりました。
左側は2つの山名が書かれてあって、
右側へは何も書かれてません。
(降りてきた方向から)
ここは迷わずに右へ。
100分ぐらい歩けば、
寄大橋にたどり着き、「滝郷の滝」や
「イイハシの大滝」が見れるはず。
たまにみれる遠望の紅葉が綺麗でした。
途中1回お昼休憩。
⑦出戻り
そしてしばらくで「タカノス橋」と
書かれた橋で右手に滝が何段か落ちてます。
おや??
今歩いている秦野峠線で、
本流から右岸側に目立った水線はなく、
地図上では滝郷の滝より上流側に、
「鷹ノ巣谷」という名前も見つけますが、
そこまではいっていないだろうと疑問。
そしてしばらく歩いたら、
「南タカノス橋」が出てきて、悟ります。
見えていた沢は「ダルマ沢の右俣」
又の名は「タカノス谷」。
歩いていたのは「虫沢林道」。
まさかの入渓点戻りとなりました。
林道を継続して、
葛折りはショートカット。
沢靴をもっと早く、
解除すればよかったと反省です。
⑧宿へ
田代向近くの温泉「せせらぎ山荘」は、
1年ほど前から営業してないそうです。
新松田駅に戻って、
小田急を数駅市街地へ移動。
ハンバーグを食したあと、
本日の宿に移動し、翌日に備えました。
(大ノ山沢へ)
コースタイム
8:12 田代向
<3m滝観察>
9:04 林道終点
<入渓準備>
9:53 8m直瀑
10:27 7m滝前
11:10 6m滝
11:23 奥の二俣
11:42 10m滝から始まる連瀑
12:18 登山道南の尾根
12:41 車道
13:35 タカノス橋
14:08 ゲート
14:30 ヒネゴ沢前にて装備解除完了
15:01 バス停
15:40 バス乗車
⑨グレードなど
ダルマ沢左俣はやはり
「1級上の沢」という印象。
時にクライミングもあり、
(巻きで避けれるものもあり)
足場が悪い高巻きも数回あり。
左俣右沢は、
10m滝から始まる連瀑の
右岸巻きは要注意ですが、
滝の数は多くないと思います。
沢トレに良い沢でした。