下棚沢の滝
下棚沢の滝—【神奈川県 足柄上郡 山北町 中川】—
滝の記録 ~麗しい下部ゴルジュ~
訪問日 2018年4月14日
活動の形態:2級下沢登り / 上級滝巡り (2人) / バス
装備:8mm×30mm, 沢タビ
感動度:けっこう(3段13m F3)
①下棚沢へ
Kとトレーニング的な沢登りに丹沢へ。
今回は、新松田駅から
バスで西丹沢自然教室に向かう。
館内では丹沢で取れる、
色んな石が展示されていて、
大変興味深い。
西沢へ向かう入り口にも、
石ごとに並べられていて、
昔とは様子が変わっていた。
対象は下棚沢。
そう、西丹沢で代表的な滝、
本棚と下棚の下棚(しもんたな)で、
見るのが今回が3回目となる。
途中、2段3mの滝を見ると、
立派な5m滝が現れてびっくり。
なんで以前は気がつかなかったのか。。
下棚 40m
下棚は今日は水量少なく。
流石にでかく、今回は高巻き。
入渓準備を整えて、
左岸高巻きに入った。
②F2
驚くほど歩きやすい中間尾根に導かれながら、
下棚を越し、
F2落ち口方面へトラバース。
結構急だったので、
ここでザイルを出し、
F2に降り立った。
F2は綺麗な10m滝で、
すぐ後ろは下棚の落ち口でなかなかの空間。
5分ほど楽しんだ後、
登り返して先に進む。
③F3
尾根を進むが、
沢と離れていくところで、
沢沿いに進む踏み跡があり、
それを辿ると最後はズルズル斜面に。
ここは面倒臭がらずに
ロープ出した方が良いです。
僕らは両方微妙に滑落。。
さて、眼前には見事な3段13m滝。
この滝の3段は美しい。
Kはここでの沢装備だったので、
しばらくの間、F3と対峙した。
④ゴルジュへ
下の二段は普通に登れて、
8mの3段目。
この滝は右岸の、
グズグズルンゼを巻いていき、
木の支点から斜め懸垂で、落ち口上を狙う。
(1段目と2段目)
斜め懸垂は、気をつけないと振られて、
一気に危険になるので、集中して行う。
そしたら目の前には、
なかなか凶悪な4m滝が、
滝壺を形成して待っていた。
登るなら右側からしかないが、
立っていて、スタンスが豊富には見えない。
一旦途中まで登ってみたが、
恐怖の方が上に来て交代。
懸垂ロープを抜いたら、
脱出できなくなる可能性があるので、
そのままにして、お助け紐を持った
Kが同ルートに挑戦。
見事突破してしまった。
その時点でロープ回収して、
おりて来たお助けに30mをつけて上に。
丸太で簡易ビレイをしてもらいながら、
安心して登ることができた。
⑤続く
そしたら今度は7m滝が眼前に。
どう考えてもこれも、
普通のスキルでは登れない。
右岸高巻きとなるが、
グズグズ度はかなりえげつなく、
途中滝側にトラバースしたいが、
それもままならない。
一番上の木の根っこまで着き、
その木の根っこにロープをかけて、
ルンゼ内の滝側の木の根っこまで移動。
そこからはやや怖い傾斜をたどって、
7m滝落ち口に移動してゴルジュを終えた。
のだが、Kがロープ回収に手間取って、
30分ほどかかってしまう。
「本棚沢を下降!本棚は懸垂下降だ!」
などと意気込んでいたものの、撮影もあって、
遡行そのものが完遂できない状況に。
CS滝。
美しいU字谷。
⑥2本の滝
見ごたえの良い3段20m滝が現れる。
この滝は右側から
下段を落ち口トラバースするが、
これは足元が悪く怖かった。
その上の2段は特に問題なく登っていける。
見下ろした感じ
そうすると、今度は、
下からはあまりぱっとしない20m滝が。
こちらは途中まで普通に登っていけるが、
最終パートのスラブが、
どうしても滑ってしまうとのこと。
僕も取り付いてみたが、
実は「横に掴んで外側に引っ張る」系の
しっかりしたホールドがあり、
ガストン(?)でしっかり保持して、
難所を這い上がった。
(その場所あたりにはハーケンも残置してある)
この場所をKはどうしても登れなかったので、
一番上まで行って、木で支点をとり、
初めてしっかりしたアンカードビレイを実践。
練習で覚え、実践で試して、
ようやくわかって身について来ました。
⑦下山
ここにて、遡行は終了。
適当に左岸を詰めたら、
そんなに時間もかからず、
中間尾根に出ることができた。
基本的に尾根は歩きやすいが、
最後の方一箇所下棚沢方面に、
迷いやすいのと、一部急傾斜があるので、
そこだけ気をつけます。
本棚沢が見えたところで、
かなり急なルンゼを長めのスリングで下り、
本棚の撮影へ。
西丹沢自然教室に戻って行った。
⑧まとめ
改めて他の記録を見ていたら、
僕らが通過したゴルジュはまとめて
巻いてしまっているケースもありました。
想像を越えたゴルジュで、
前半だけでしたが、凄く楽しめました。
単純に滝も美しく、谷の形状も魅了的です。
経年変化
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