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訪問日 2017年5月20日
活動の形態:上級滝巡り→2級沢登り(2人) / レンタ
装備:8mm30m×1, 沢タビ
感動度:かなり
西沢渓谷駐車場は3回目。
1回目:七ツ釜五段の滝(2012年11月)
2回目:釜の沢 両門の滝(2013年5月)
約4年ぶりの駐車場から見える、
以前は名前を知ろうともしなかったこの山...
鶏冠山です。
興味の幅が広がってきました。
ヌク沢は西沢・東沢の二俣より
下流になります。
途中、ナレイの滝
今回近づいて初めて
支流側の滝が見れました。
橋の手前
看板
すぐ上の堰堤を右から
やり過ごしてから入渓となります。
大滝だけ目指すなら
下流部は近丸新道を歩いてカット可能です。
美しいナメ歩きから始まります。
僕の好きな感じの沢風景です。
未カウントの小滝もありました。
そうこうしているうちの最初の1本へ。
右側から取り付いて、
ちょっと飛沫を浴びながら直上します。
次も似たような6m滝ですが、
この滝は横がかなり長いです。
右から眺める...
そして2連続ナメ滝へ
真ん中から振り返った下
エネルギーの高い美瀑
左からヌメる傾斜を直上。
振り返ってもいい景色です。
まだまだ続きます。
美しい渓相
80度角に落ちる6m直瀑は
滝巡りの範疇を逸脱。
向かって左側のクラックに突っ込み、
細かめのホールド・スタンスを繋いで
小さなバンドに足をつける。
ここからは滑りそうな
緩めのナメで結構怖い。
III+はある登りでした。
友人Kも無事突破。
(左から巻けると思います。)
7m滝
ドラム缶が横たわっています。
下部の滝群は終わりを告げ、
第2号堰堤に至ります。
右から簡単に越えて、
ちょっと休憩しました。
ナメ
4mのナメ滝
倒木に埋まる5mナメ滝
そして巨大な3号堰堤
この堰堤は大きく、
右から巻きますが、結構な高さまで
押し上げられました。
越えるとバックウォーターがあります。
続いて出てくる4号(?)堰堤
この辺りで2俣となり、
さらに左岸支流から2条10mの滝が落ちます。
左俣をしっかり選択。
続く第6号堰堤を右側から越えます。
写真ほど悪くは感じません。
4m滝
3m滝
左俣の右沢と左沢を分ける分岐
ここで大滝のある右沢へと進みますが、
どんどん少なくなる水量に
不安は募るばかりです。
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左俣の右沢に入ると、
少ない水量の中に滝をかけながら
急激に高度を上げていきます。
2段10mの滝は左から取り付きます。
山をサボっていたKはバテ始めます..
倒木が激しい連瀑帯
終始左側からですが、
登り続けなので体力が消耗します。
これも連瀑帯の1つとしてもいいんですが、
最後の2段13mは別の滝と見ました。
左から越えるとついに、
大滝の下段100mが目に入ってきます。
わかりきっていた事ですが、
水が少ない...
下段はあんまり感動しないので、
どんどん右側から登っていきます。
そうすると上部の
少し流れが違った部分が見れます。
ここは左から慎重に
落ち口を越えていきます。
辿り着いた、
ヌク沢大滝中段は凄まじい規模感。
こういう緩めの傾斜の巨瀑としては、
滑川大滝や幸兵衛滝を見たことがあり、
中段だけならヌク沢の方が規模は少し劣り、
水量的には圧倒的に足りないです
(雨後ならもっと期待はできるはず)。
それでも岩盤の迫力と
滝前の開けた空間の良さは
かなりのものがありました。
近丸新道を通れば、
下部の滝をショートカットでき、
堰堤の高巻きと連瀑帯・大滝下段の通過だけです。
ただ、「そのあたりを降りて戻る」
となると、正直オススメできません。
大滝を見るなら基本的には
登って越えるつもりでいくのが良いと思います。
しばらく昼ごはんと昼寝をした後、
ここでビレイの練習をしました。
自己確保の取り方と
確保器の使い方について、
この後の登攀に備えてレクチャーしながら、
僕自身も学びました。
そうして始まった大滝登攀
中央に向かうルートは
難しいということを調べていて、
実際に見ても右側なら登れる気がしたので、
右側のルートへ。
途中Kが少し行き詰まったので、
僕が先に越えてお助け紐でフォロー。
残置ハーケンを支点にしました。
下からルートだと見えた
右壁のクラックが実際にもルートで
そこを這い上がってしばらくしたら中段のテラスへ。
富士山が望めます。
さらに上の方もまだまだ大きく、
爽快な気分に包まれます。
右の木も生えたエリアを登っていきますが、
なかなか悪く、神経を使いながら進みます。
結局80m中段はお助け紐だけで突破しました。
上段に到達します。
中段を越えたことで愉快な気持ちとなり、
また上段も左からは
そんなに難しくなさそうに見えます。
僕は水流沿い、
Kはより木が生えた壁沿いを進みます。
しかし、微妙な傾斜は
意外にも滑りそうで確かなスタンスは乏しく、
途中で行き詰まります。。。
同時に彼も左で詰まってしまい、ピンチに。
そのため、僕がより壁沿いにあった
木の支点めがけてトラバースをかけ、
そこでお助けを下に伸ばし、僕自身はさらに上へ。
ある程度上まできてもらったところで、
上部は落ち口への微妙なトラバースが必要。
ロープなしでは恐怖が大きすぎたので、
さっき伝授したビレイをしてもらいながら、
なんとか落ち口トラバースを終える。
終了点で支点をとり、
逆に確保して2人とも突破。
あとは上段上部の緩い箇所を10m弱登って終了。
安易に取り付き
危ない箇所があったのが、反省です。
大滝の上は平和的な空間に...
ここでしばらく休みました。
登山道まで這い上がるまで
割と距離があり、時間がかかりました。
その後
戸渡尾根→徳ちゃん新道経由で下山。
16:00すぎには駐車場に戻りました。
一の釜→笛吹の湯によって帰路につきます。
反省点も多々ありますが
大迫力の大滝を仰げて、かつ登ったことで、
次の次元に足を踏み入れた気がする、
そんなヌク沢の遡行でした。
コースタイム
6:06 ゲート
6:19 ナレイの滝
6:35 ヌク沢看板(第1号堰堤)
7:09 2段5m滝
7:15 6m横長滝
7:17~23 2連ナメ
7:33 6m滝
7:52 第2号堰堤
8:38 第3号堰堤(巨大)
8:52 第4号堰堤
9:04 ヌク沢第6号コンクリート堰堤
9:16 奥の2俣
9:39 大滝下段
9:55 ヌク沢大滝中段直下
?休憩・昼寝・ビレイ練習?
11:18 登攀開始
11:33 中段の真ん中テラス
11:45 大滝上段
<かなり苦戦>
12:29 トラバース終了・確保開始
12:38 大滝突破
14:00頃 登山道
15:37 徳ちゃん林道終了
16:00 駐車場
Step1 西沢渓谷駐車場へ
Step2 ヌク沢の看板のところから上流へ
Step3 分岐を間違わずに進む
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