滝いろ|奥美濃 海ノ溝洞の滝

本丸



奥美濃 海ノ溝洞の滝

海ノ溝洞の滝【岐阜県 関市 板取】

滝の記録

訪問日 2019年8月13日
活動の形態:キャニオニング / 車
装備:7.3mm×40m 1本, 沢タビ, 撮影機材
感動度:異次元 (全体的に)

①うのみぞへ!

川浦谷周辺で、
活動を続けてきた僕らもついに4日目。
(明神洞の翌日)。

最終日は、
僕が未訪問の海ノ溝洞に
お付き合いをいただけることとなった。

読み方は「うのみぞ」。

凄い場所なので、
谷を下から辿ることは困難で、
上から降っていくのが基本。

出発前には、
長いスリングの携行方法。
一瞬で抜けるようにする方法を習った。

②清流をゆく

谷に併設する林道を途中まで進み、
支流の滝を見終えた後、
カーブから下降を開始する。

左岸支流の滝

最初は森の中を流れる清流。

どことなく美しい水だなと感じさせる。

生物が豊か

ゴリラ(岩)

水面

③クリスタルブルーの谷

突如として川幅が狭まる。

左岸から滝が落ちる、
恐ろしく美しい場。

クリスタルブルー的に青い。

この滝は、林道で見えた
滝の流れと見て間違いない。

序盤の見せ場だ。

④うのみぞのCS

何やら覗き込んでみると…

激流ホワイトウォーター!

そのままは流れ落ちずに、
左岸から懸垂下降で降りる。

ズッポリとはまってしまい、
この岩が動き出す余地はない。
上の木も同様。

⑤大釜の滝へ

徐々に泳ぎが増えてくる。

大釜を持つ滝の上にて休憩。

ここは水面から5m以上は高さのある場所で、
僕の数少ない飛び込み体験の中では最高の高さ。

他にルートがあるなら飛ばないが、
そうでないなら飛ぶしかない。

「えいや!」

と宙に飛び出したら、
長い滞空時間の末、強い着水。

面打ちが痛い剣道プレイヤーに、
数回叩かれたほど、
脳天へのダメージが強かった。

数回の平泳ぎストロークを経て、
滝横の端に上陸する。

⑥驚異の色と故障

そこで目にした色の濃さに驚嘆。

今まで2000本以上の滝を見てきているが、
これほど美しい色は初めてだと思う。

TG写真をしっかりと取れる自信がなかったので、
ミラーレス一眼を出して、
そちらで飛び込みシーンをとらえようとした。

さらに、広角レンズから、
標準レンズに切り替えようとした。

その時だった。

着水して水浸しになったヘルメットから、
水が「ぽとぽとっ!」という感じで滴り、
撮像素子に着水。

滝ペーさん飛び込みシーンは
数枚取れたものの、

その後、静止画の撮影ができるものの、
シャッター音の後、カメラで見えたものは、
どれも露出オーバーで、
滝の白部分が飛び切ってしまっていた。

↑こんな感じ!!!

過去最高の滝壺にて、
アルファ6500が機能しなくなったことに
衝撃を受けたが、

滝ペーさんから、
コンデジ(TG-5)の
絞り値を最適化した方がいいと、
御指摘をもらう。

(OLYMPUS TG-5)

僕のTG-5の撮影の質が悪すぎるので、
あえてこの滝前で、αが壊れることで、
天から、その低クオリティショットに、
強制ストップがかけられた
ということなのかもしれない。

物事は捉えようで、
どっちに転んでも楽しんでいきたい。

それにしても光が異常だった。

さらにはαで動画は普通に取れることが判明。

豪快な笑い声が、木霊した!笑

⑦続くエキゾチック

ここはグリーン!

エキゾチックなゴルジュが続く。

時に冷たい!

泡を受ける場所

造形美

⑧黄金の瀬

この場所は金色に輝いていて、
黄金の瀬と呼びたくなる。

癒し度は高い

1.5m滝

いよいよ終わりを迎える。

橋からも見える
40m級の滝を下から。

⑨カオレに抱かれて

名残惜しいまま
川浦谷本谷に入ると、
そこには、絶景が広がっていた。

浅瀬が黄金に輝いていて、
最後はこんな場所で!

と自然と思えるような、
魂が求めていた場所が広がっていた。

この後も、たっぷりと光を浴びながら、
歩いたり、川に流されたりして下流へ。

いよいよ、
もうすぐかと思ったところで、
ダイビングの格好をした
子供達と指導者に出くわす。

さらに、下流には、
「ボート」「飛び込み」
「水遊び」「水泳」
と、ありとあらゆる
ウォーターアクティビティが展開されていて、

キャニオニング帰りで、
ザックを背負い、ヘルメットを被った僕らは
多少浮いていたはずだが、

特に変態扱いされることもなく、
割と場に馴染みながら、終了。

この場所は、もう少し下流部で、
ものすごく浅くなっているし、
絶対に遠くまでは流されないので、
すごくいい場所だと思う。

何か欠けていた、
家族の温もりに触れることができて、
最後のピースを埋める。

左岸の道を辿れば、
車を停めた場所近くに
ドンピシャで出て、終了。

会心の周回コース。

⑩その後

その後、
大谷というところにある、
ゴルジュを見に行ったが、

そこでカメラが
復旧していることに気づいて安堵。

ゴルジュを泳いで、
反対側まで行ったが、
ここも危うく溺れそうになり、
また匂いが気になって、

「臭いって!!!」
を連呼してしまっていた。

この日は帰路方面に舵を切り、
「関観光ホテル 西の屋別館 武芸川温泉」、
そして、中華屋「金福縁」を利用。

恵那SAで交代してからは、
順調に運転が進む。

境川PAで15分程度休憩したのみで、
一気に東京に戻ってくることができた。

⑪まとめ

海ノ溝洞。
それは想像を絶する、享受。

ほんとに、色んなものを受け取って、
そういったものを、
どういう風に処理したらいいのか?

4日間の価値

それはお金では換算ができない。

あえてするのなら、100万。
もしくは、500万円くらいの
価値があるかもしれない。

単に場に行くだけではなく、
ディープな仲間たちと、
ディープな体験、ディープな感動を味わって、
物語を進めて、カオラースタイルを提唱していく。

それを100分の一以下の出費で経験。

4日間、川浦谷周辺で時を過ごし、
非常に特異な世界に抱かれた。

ここは虜になってしまう危険な場所。

僕は帰ってからも24時間、
魂が抜かれたような状態になってしまった。。。

⑫おまけ ~刺激対策~

僕はこの地域を紹介する以上、
その危険性と、リカバリー方法についても、
記載をしておきたい。

一般的に、
刺激が高いものというのは、
アドレナリンがどぱどぱ
放出される類とみて間違いない。

栄養の取り方で言えば、
「血糖値スパイク」
という概念が最近有名で、

急激に上がった血糖値が急降下する時に、
眠気や頭痛に襲われたり、
放置すると病気になったりすると言われてます。

そういう動きをするのは、
何も血糖値だけではなくて、
アドレナリンも感情もそうで、
それは自然の摂理です。

急激に高まった感情、
感動しまくった滝巡りというのは、
その後スパーーんと落ちて、
「強烈な反動を受ける」ということです。

それが極端な場合は体調を崩し、
極端じゃない場合はメンタルが落ちます。

なのでそれに対しては、
刺激を受けすぎないことと、
刺激を中和することで対応を考えます。

<滝のエネルギーと刺激性の関係>
(素晴らしくも刺激的な滝めぐりの2つの側面)

①水のエネルギーがもらえる=元気になる=小さなことがどうでもよくなる=高い視野で物事を見れる(一時的に)
(詳細は川苔谷を参照)

②アドレナリンが出すぎる=その後、急激に下がる
=感情が乱れる, イライラする, むかつく, 自分のことでいっぱいいっぱいになる, 滝の禁断症状が出てくる, 次に行く滝のことで頭いっぱいになる, 日常・仕事への意識が散漫になる(別名 滝ヤラレ, 滝病, 滝中毒)=せっかくたくさんの滝に行き、大自然の空気を纏い、世の中の真理には近くも、本来の魅力・温かみの一部が失われてしまう=甚大なデメリット

②の対応策
・刺激を受けすぎない:程よくじんわりと感動。
・刺激を中和する:常に感謝。自分の利益を度外視して他人を手伝う。面倒臭いことを買って出る。掃除や片付けをする。
→ 感情が安定し、鬱状態にならず、柔らかい気が保たれる(=徳人への道)。

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